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第 55 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年7月23日
兼 題:「夕立」、「心太」(ところてん、こころぶと)、「手」 ※「手」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
055-01 心太棒一本で流し込み
055-02 ところてん男同士で食べてみる
055-03 夕立に大阪声の男かな 浮動甘納豆 2 じゅん・Yumi
055-04 海を背に二礼二拍手天道虫 浮動甘納豆 1 早香
055-05 芋虫の迷彩目立つシャツの背な
055-06 夕立や相合傘のあてもなし
055-07 時を食む暖簾いつまで心太
055-08 天突きでところてん出す面白さ
055-09 夕立来て鍵屋ノ辻を伊勢みちへ いづみ 2 早香・ぐらんぱ
055-10 夕立やふいになりたる勝ちゲーム こひつじ 2 野浮・あこちゃん
055-11 つなぐ手を放さぬ吾子や朝曇 じゅん 3 じゅん 3 野浮・あこちゃん・光海士
055-12 夕立のところてんなる重さかな かるちゃん 1 ハードエッジ
055-13 夕立や埃の匂ひたちのぼる いづみ 6 じゅん・野浮・あこちゃん・俗世・かるちゃん・光海士
055-14 育みし桃にやさしき手の遣ひ 俗世 2 中ちゃん・Yumi
055-15 夕立や小猿は母の乳の下 ぐらんぱ 4 勝坊・Yumi・こひつじ・光海士
055-16 嫁姑間をとりなせる心太
055-17 手を握るだけの逢瀬や星まつり
055-18 雨脚の音たてて来る夕立かな 松村 1 いづみ
055-19 心太ただ水くさき手紙かな ぐらんぱ 2 早香・こひつじ
055-20 義母(ハハ)と呼ぶ縁も古りて心太 俗世 1 中ちゃん
055-21 夕立も一人ならすいすい歩く じゅん 2 早香・ハードエッジ
055-22 一塊の煙となりぬ心太 ハードエッジ 1 じゅん
055-23 手の内を見透かしてゐる扇子かな 野浮 8 中ちゃん・じゅん・ハードエッジ・かるちゃん・浮動甘納豆・こひつじ・いづみ・光海士
055-24 夕立来ぬ残り度数の変はる時 いづみ 2 あこちゃん・浮動甘納豆
055-25 妻の手に触れて目覚めし熱帯夜 中ちゃん 4 勝坊・ぐらんぱ・かるちゃん・いづみ
055-26 夕立や肩寄せ会釈異邦人 光海士 1 勝坊
055-27 手始めの掛けやもて割る祭酒 松村 1 かるちゃん
055-28 夕立や縁側に爪立ちて見る ハードエッジ 1 俗世
055-29 母乳にも薄味ありし心太 こひつじ 1 ぐらんぱ
055-30 駄菓子屋にテレビ主題歌ところてん
055-31 厚き手で注連縄を綯(な)ふ祭前 ぐらんぱ 2 中ちゃん・あこちゃん
055-32 やり過ごすコーヒー入る間の夕立 早香 1 俗世
055-33 欄間彫る手練の技や汗拭 Yumi 1 野浮
055-34 手荷物が故郷で増える盆帰り かるちゃん 3 松村・Yumi・こひつじ
055-35 夕立に降られ飛び込む屋台酒
055-36 運勢は要注意なり心太 Yumi 1 松村
055-37 心太手をこまねいているやうな
055-38 遮りし手を越え蛍高き闇 光海士 4 松村・勝坊・俗世・浮動甘納豆
055-39 手習いは夏休み無し今年こそ 早香 1 いづみ
055-40 どぜう汁手付かずのまま残りけり あこちゃん 1 Yumi
055-41 缶蹴りの缶転がして夕立かな Yumi 2 俗世・光海士
055-42 何事もなかりしごとく夕立やむ 中ちゃん 5 松村・ハードエッジ・ぐらんぱ・かるちゃん・こひつじ
055-43 コンビニの心太とは情なし
055-44 神仏に係わりなくて心太 松村 3 早香・野浮・浮動甘納豆
055-45 一面は藍の静けさ夕立過ぐ 野浮 2 松村・ハードエッジ
055-46 黒蜜の味しか知らぬ心太
055-47 夕立やみ園児バスより跳ね降りぬ 俗世 1 じゅん
055-48 手に乗せて豆腐切りけり朝曇 こひつじ 5 中ちゃん・勝坊・ぐらんぱ・浮動甘納豆・いづみ

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