[QLD句会録棚]
第 56 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年8月6日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
056-01 背中の子ふと泣き止みし遠花火 あこちゃん 3 ぐらんぱ・いづみ・じゅん
056-02 風鈴の似合う家並や通り抜け 破れ鐘 1 俗世
056-03 川流れゆく七夕の笹飾り 中ちゃん 1 ハードエッジ
056-04 子供等の祭御輿が田を行けり 松村 2 あこちゃん・ぐらんぱ
056-05 炎天に怠惰を残し溶けにけり 野浮 1 松村
056-06 涼しさや人の話しを聞きもせで ハードエッジ 2 早香・勝坊
056-07 日盛りに一月までの定期券 浮動甘納豆 7 ハードエッジ・野浮・勝坊・こひつじ・あこちゃん・Yumi・ぐらんぱ
056-08 踊る人少なき街の盆踊り
056-09 胸元は裏側にある螢かな ハードエッジ 1 Yumi
056-10 ひとり来てあの夕凪とめぐりあふ
056-11 タイル張りならば生き延びられるかも
056-12 炎昼や工事現場に茶髪増へ あこちゃん 1 弥生
056-13 離陸して炎暑の国とさやうなら
056-14 草丈けて地蔵もかこつ油照り 俗世 2 浮動甘納豆・かるちゃん
056-15 ひまわりの枯れゆくコロナ燃えてをり
056-16 糸蜻蛉ふつと消え入る蔭の中 Yumi 1 あこちゃん
056-17 日曜のオフィスで眺む雷雨かな
056-18 夏痩せや指輪くるくる白き跡
056-19 夕顔や一人笑はぬ古写真 ぐらんぱ 3 ハードエッジ・中ちゃん・じゅん
056-20 雲海の茜に槍の見え隠れ 勝坊 1 俗世
056-21 風鈴の一音澄みて雨走る 破れ鐘 3 弥生・Yumi・かるちゃん
056-22 三尺の長過ぎる子の踊りかな 松村 2 こひつじ・ぐらんぱ
056-23 花氷たまに視られて焦りをり じゅん 1 松村
056-24 もてあそぶ受話器のコード夜の秋 野浮 2 こひつじ・いづみ
056-25 見る阿呆に徹してをりぬ夏祭 こひつじ 3 勝坊・Yumi・いづみ
056-26 蝉時雨浴びて涙もつたい落つ
056-27 脱皮して大きく育てプール際
056-28 製材機唸る最中の暑さかな 勝坊 3 浮動甘納豆・弥生・松村
056-29 自転車も植木もおほふ土用干し じゅん 4 早香・野浮・中ちゃん・いづみ
056-30 理想論ビールの泡と共に飲む 野浮 4 中ちゃん・勝坊・Yumi・破れ鐘
056-31 大西日古き医院の蘇鉄かな 浮動甘納豆 2 破れ鐘・俗世
056-32 昼下がり土手に裸の背な二つ 弥生 3 早香・あこちゃん・じゅん
056-33 きんきんと頭を鳴らすかきごおり
056-34 向日葵の均等に陽を受けむとす
056-35 ベランダに雀の来たる昼下がり
056-36 武蔵野の夜をゆく電車かなぶんぶん ぐらんぱ 4 浮動甘納豆・こひつじ・破れ鐘・俗世
056-37 青き嶺目指す届けに名を確と
056-38 夏の恋ひとの応援してばかり じゅん 4 中ちゃん・あこちゃん・いづみ・松村
056-39 夏帽子花を飾りて帰りみち
056-40 神輿揉む女ばかりのサンバ調 勝坊 2 中ちゃん・弥生
056-41 ナイターや内から光るユニホーム いづみ 1 ハードエッジ
056-42 真白な吊包帯の大暑かな ぐらんぱ 2 野浮・かるちゃん
056-43 夏終わり掃かれし雲の残し言
056-44 心頭滅却ならず念珠に汗つたふ 俗世 4 早香・野浮・浮動甘納豆・こひつじ
056-45 エプロンにくるんで運ぶ熟れトマト 中ちゃん 4 早香・勝坊・じゅん・破れ鐘
056-46 掛け合いの祭囃子となりにけり
056-47 肥えるとは罪か水着の試着室 こひつじ 2 野浮・かるちゃん
056-48 草いきれ擦りむきし跡薄らぎぬ
056-49 風鈴の音色聞き分く夜窓かな 破れ鐘 1 俗世
056-50 休みたいけど遊びたい夏休み かるちゃん 1 松村
056-51 よく笑ふ子の担任や水羊羹 こひつじ 7 ハードエッジ・浮動甘納豆・弥生・ぐらんぱ・かるちゃん・じゅん・破れ鐘

[第55回]  [第57回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]