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第 63 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年11月12日
兼 題:「烏瓜」(からすうり)、「風炉の名残」(ふろのなごり)、「雲」 ※「雲」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
063-01 展延の雲まで染める紅葉かな 三原聖修 1 早香
063-02 雲行きがあやしくなりぬ稲車 こひつじ 2 浮動甘納豆・かるちゃん
063-03 烏瓜葎に点り黄昏るる 俗世 1 あこちゃん
063-04 少年に秘密基地あり烏瓜 野浮 10 中ちゃん・浮動甘納豆・あれふ・俗世・Yumi・勝坊・あこちゃん・こひつじ・松村・蜆汁
063-05 蔓かれてそれから烏瓜の色 松村 3 俗世・越冬こあら・こひつじ
063-06 烏瓜何見て赤くなりぬべし 三原聖修 1 破れ鐘
063-07 烏瓜ひとつでよいのにぞろぞろと こひつじ 1 早香
063-08 衣替えて風炉の名残りや歳を古り かるちゃん 1 早香
063-09 烏瓜朴念仁は長寿なり 越冬こあら 2 破れ鐘・勝坊
063-10 雲切れて日の現はれし大枯野 中ちゃん 3 琴音・あこちゃん・蜆汁
063-11 いふなれば風の残像風炉名残 あれふ 1 松村
063-12 オリオンを掠める雲の速さかな 浮動甘納豆 3 俗世・あこちゃん・蜆汁
063-13 ままごとや何に見立てて烏瓜 中ちゃん 2 あれふ・琴音
063-14 秋の雲焼いて食べよか煮て喰おか 越冬こあら 1 あれふ
063-15 大の字に寝て牧原の秋の雲 俗世 1 勝坊
063-16 飛行雲伸びゆく先の紅葉かな
063-17 風の中やんわり揺れて烏瓜
063-18 馴れそめて何時しか風呂の名残とは
063-19 赤鬼の涙のごとし烏瓜 琴音 1 三原聖修
063-20 掛軸の風炉の名残や忍一字
063-21 烏瓜熟れて古家の暮色かな 破れ鐘 1 早香
063-22 青空をキャンバスにして秋の雲 勝坊 2 琴音・越冬こあら
063-23 すれ違う赤き手の女(ひと)烏瓜
063-24 をさな児の両手に烏瓜六つ
063-25 名残の茶水琴窟の音幽かなり Yumi 1 早香
063-26 後ろ指ささるる恋や烏瓜 あこちゃん 2 松村・蜆汁
063-27 端座して辞儀深々と風炉名残 中ちゃん 3 野浮・越冬こあら・三原聖修
063-28 水屋閉じ風炉の名残を惜しみたり 勝坊 1 俗世
063-29 逝きし人思い出させる風炉名残 三原聖修 1 かるちゃん
063-30 家中の音も杓らる風炉名残 越冬こあら 4 中ちゃん・野浮・あれふ・Yumi
063-31 大漁や空いっぱいの鰯雲 あこちゃん 2 野浮・三原聖修
063-32 木枯の行方に雲は無かりけり 野浮 1 かるちゃん
063-33 光年の距離あるごとく烏瓜 あれふ 2 浮動甘納豆・こひつじ
063-34 老亭主の所作湯のごとき名残の茶 あこちゃん 1 浮動甘納豆
063-35 飛行機雲秋のページを真一文字 あれふ 2 破れ鐘・松村
063-36 雲切れて色めく山のもみじかな 破れ鐘 5 野浮・琴音・松村・蜆汁・かるちゃん
063-37 鱗雲彼の日脅えし蛇少女 琴音 2 あれふ・Yumi
063-38 雲行きのあやしきを言ひ秋日和 松村 2 中ちゃん・破れ鐘
063-39 雲行きの怪しき朝や秋時雨
063-40 風炉名残り歳なればとてお正客 俗世 2 Yumi・三原聖修
063-41 旨さうな色・艶されど烏瓜 こひつじ 2 野浮・三原聖修
063-42 ままごとの如き手習い風炉名残
063-43 大川の向ふの藪に烏瓜 蜆汁 1 破れ鐘
063-44 時止むや群はひそりと朝の鴨 Yumi 2 浮動甘納豆・かるちゃん
063-45 蔓引けば赤き実もあり烏瓜
063-46 烏瓜ちぎり散歩の供とする 浮動甘納豆 2 越冬こあら・こひつじ
063-47 たわむれに風炉の名残りの略手前 早香 1 中ちゃん
063-48 黒雲の過ぎゆくあひだ片時雨 Yumi 2 琴音・あこちゃん
063-49 雪雲に覆われていく心まで 早香 4 中ちゃん・俗世・勝坊・越冬こあら
063-50 雪降るか暗き雲居て山隠す かるちゃん 1 勝坊
063-51 ひと事の様な縁談名残の茶 浮動甘納豆 2 Yumi・こひつじ

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