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第 64 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年11月26日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
064-01 山茶花の無垢の白さを活けにけり 勝坊 2 松村・俗世
064-02 お迎えの自転車にまた銀杏散る 三原聖修 2 早香・浮動甘納豆
064-03 大亀のごと炬燵から覗く顔 野浮 4 中ちゃん・あこちゃん・こひつじ・閑人
064-04 秋冷や近道もあり万歩計 勝坊 2 早香・閑人
064-05 一葉さへ残さぬ銀杏神の留守 中ちゃん 1 まぐろ
064-06 漁火を胸に灯せり夜汽車にて
064-07 複眼に像無量かな曼珠沙華 あれふ 1 まぐろ
064-08 蕪汁よろこぶ客を喜びぬ 俗世 1 野浮
064-09 秋思とはキリコの広場・無言劇 あれふ 2 まぐろ・こひつじ
064-10 薄紅葉今朝散りたるかそこここに
064-11 ちゃぶ台が炬燵に替わる日の巡り 早香 4 竹柏・破れ鐘・勝坊・三原聖修
064-12 短日が脚立に腰を掛けている 浮動甘納豆 5 竹柏・あれふ・松村・Yumi・越冬こあら
064-13 行く秋や太陽の幅海紅く
064-14 読みさしの本で指切る寒夜かな Yumi 4 野浮・浮動甘納豆・まぐろ・俗世
064-15 吊し柿夕日のことにあたるとこ
064-16 秋晴や公園の犬まぶしそう
064-17 北風や亀の子たわしちくちくす こひつじ 1 俗世
064-18 「来る来ない」蜜柑の皮に訊いてみる
064-19 日短かなんてこつたい味噌がない こひつじ 2 あれふ・あこちゃん
064-20 枯葉聴く職安帰りのジャズ喫茶 まぐろ 3 琴音・破れ鐘・越冬こあら
064-21 冬蝶の翅を拡げて見せにけり 松村 2 破れ鐘・ハードエッジ
064-22 鮟鱇の肝手際よく捌(さば)かるる
064-23 オーボエのケースの窪み冬薔薇 浮動甘納豆 1 こひつじ
064-24 黄落のデートは寡黙鳩が飛ぶ 破れ鐘 3 中ちゃん・あこちゃん・Yumi
064-25 木枯しや負けぬ力で君を呼ぶ Yumi 2 琴音・破れ鐘
064-26 ビートルズ戻るを祝う感謝祭
064-27 木枯らしや信号灯の続く街 破れ鐘 2 竹柏・越冬こあら
064-28 「いつ帰る」声の向かうに咳を聞く 竹柏 3 野浮・勝坊・Yumi
064-29 平熱に戻りし後の風邪心地 越冬こあら 1 浮動甘納豆
064-30 俳句ちふは何故縦書きぞ霜柱
064-31 爪の先黄色く染めし蜜柑かな
064-32 埋火のいつしか雪のごときかな ハードエッジ 4 あれふ・俗世・Yumi・閑人
064-33 炭火熾(オコ)ス内政干渉サセ給ヘ あこちゃん 3 早香・あれふ・浮動甘納豆
064-34 まだ土に未練の大根引っこ抜く こひつじ 6 野浮・中ちゃん・琴音・あこちゃん・勝坊・三原聖修
064-35 緑葉を残し切らるる街路の樹
064-36 おでん酒今年も先の見えて来し
064-37 もみじ葉の暮色に染まり始めけり 閑人 1 松村
064-38 炬燵より顔のみ三つ出だしけり 琴音 2 中ちゃん・勝坊
064-39 県庁の街は黄落シネマ館 破れ鐘 3 Yumi・閑人・三原聖修
064-40 「献立に窮しました」の鍋料理 あこちゃん 6 野浮・早香・あれふ・琴音・こひつじ・越冬こあら
064-41 アドバルーン付かず離れぬ小春かな 野浮 2 竹柏・ハードエッジ/td>
064-42 宿傘の追ひかけて来し山しぐれ 勝坊 3 中ちゃん・破れ鐘・越冬こあら
064-43 天向きて鳴き交ふ鶴の息白し Yumi 3 琴音・松村・ハードエッジ
064-44 林檎剥く闇を吊りたる螺旋かな あれふ 3 浮動甘納豆・あこちゃん・まぐろ
064-45 子の為と言って買いたし千歳飴
064-46 檻の鷲翼開きて閉じにけり 中ちゃん 1 閑人
064-47 山畑の花咲くように木守柿
064-48 神木の今は無きあと秋寂し
064-49 途切れつつ何処で鳴くや冬の虫 琴音 1 松村
064-50 薪鳴るを見詰めるだけのペチカの夜 越冬こあら 3 竹柏・勝坊・三原聖修
064-51 句の屑に菊をかぶせて焚きにけり ハードエッジ 2 俗世・こひつじ
064-52 歩み来し年月思ふ蔦紅葉
064-53 鍬切れの芋の白さを哀れとも 俗世 1 ハードエッジ
064-54 初恋や茜に染まる音楽室 まぐろ 1 ハードエッジ
064-55 落葉とて桜と知れる器量かな 浮動甘納豆 1 三原聖修
064-56 穿き付けど似合わぬが良しズボン下 越冬こあら 1 早香
064-57 初霜や子犬の糞を擡げたり

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