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第 65 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年12月10日
兼 題:「鴨」、「息白し」、「歩く」 ※「歩く」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
065-01 無口なり君の見つめる鴨もまた 越冬こあら 1 勝坊
065-02 鴨の陣波に任せつ黄昏るる
065-03 怪獣を真似る幼の白き息 琴音 4 俗世・破れ鐘・越冬こあら・こひつじ
065-04 歩む道枝に分れて冬ざるる
065-05 鼻毛さえ凍てつくほどに息白し
065-06 息白し〈ではさようなら〉という言語 あれふ 3 早香・蜆汁・まぐろ
065-07 早口の宅配兄ちやん息白し あこちゃん 4 早香・蜆汁・Yumi・こひつじ
065-08 遊歩道黄葉絨毯敷き詰めり
065-09 中野駅下車徒歩三分雪催 越冬こあら 3 中ちゃん・浮動甘納豆・あこちゃん
065-10 息白し駅までマーチ口ずさむ 破れ鐘 3 俗世・琴音・三原聖修
065-11 鴨見ては旨そうだなと舐りす
065-12 退屈という幸せや鴨の池 浮動甘納豆 9 中ちゃん・琴音・野浮・早香・あれふ・あこちゃん・越冬こあら・まぐろ・三原聖修
065-13 万歩計二割増しなる師走かな あこちゃん 3 早香・破れ鐘・勝坊
065-14 初氷パリパリ踏んで歩こうよ 蜆汁 2 破れ鐘・こひつじ
065-15 鴨の群中の一羽の笑いたる Yumi 5 中ちゃん・俗世・蜆汁・あれふ・越冬こあら
065-16 木枯らしや眠れぬ夜の乱歩かな
065-17 鴨一羽ぶら下げて来し宵の客 あこちゃん 3 越冬こあら・まぐろ・こひつじ
065-18 忘れ物したと泣きべそ息白し こひつじ 1 浮動甘納豆
065-19 大荷物抱えて歩く十二月 浮動甘納豆 1 あれふ
065-20 息白し厨に向かう僧二人 早香 5 中ちゃん・あこちゃん・Yumi・まぐろ・三原聖修
065-21 白息や鼻を温めて宙に消ゆ
065-22 疑ひを知らぬ小鴨の憩ひをり こひつじ 2 琴音・勝坊
065-23 冬ざれや口論五十歩百歩の愚 野浮 3 浮動甘納豆・こひつじ・三原聖修
065-24 息白し駱駝の眼弥陀となる Yumi 3 中ちゃん・あれふ・まぐろ
065-25 バスを待つ人それぞれの白き息 勝坊 1 早香
065-26 遊歩道譲りし端の落葉かな こひつじ 3 俗世・野浮・Yumi
065-27 住み付きし池を漂ふ浮寝鴨
065-28 浮き寝する鴨けんかする鴨もゐし
065-29 その先と歩む間の温かさ 早香 1 浮動甘納豆
065-30 冬猫ののそりのそりと歩みたり
065-31 息白くおはやうと言ひあひにけり 中ちゃん 2 野浮・あこちゃん
065-32 逆を行く数羽もありて鴨の群れ 早香 1 俗世
065-33 お早うと今日も散歩の息白し 俗世 2 琴音・Yumi
065-34 池よぎるV字の尖の小鴨かな
065-35 大声の人それなりに息白し
065-36 ここはまだ溶けてないよと白い息 越冬こあら 3 蜆汁・あれふ・勝坊
065-37 片雨道濡れて歩ける所まで
065-38 川涸れて澪のあたりを歩きみる 勝坊 1 浮動甘納豆
065-39 湖や餌付けの声に群れし鴨 野浮 1 琴音
065-40 息白くいよいよ季節感じけり 三原聖修 1 破れ鐘
065-41 暗殺やテレビの中を鴨渡る あれふ 2 蜆汁・Yumi/td>
065-42 息白し駅前広場人待ち顔 まぐろ 1 勝坊
065-43 しぐるるや群集はただ駅へ歩(ほ)す 中ちゃん 2 野浮・越冬こあら
065-44 着膨れもよし歩くのが薬かな 俗世 1 破れ鐘
065-45 冬蝶は歩く破れた帆を揚げて
065-46 八人の敵に向かひて息白し
065-47 ゆっくりと歩くのもよし十二月 琴音 2 野浮・三原聖修
065-48 隠江(コモリエ)にたゆたふ鴨の番らし 俗世 1 あこちゃん

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