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第 66 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成7年12月24日
兼 題:なし ※年末年始特別企画とし、10句選句
No. 俳          句 作  者 選          者
066-01 学資にと別に取り置く賞与かな 中ちゃん 3 あこちゃん・野浮・勝坊
066-02 雪女郎うなじが闇に光る時 野浮 1 まぐろ
066-03 暖房やじたばた泳ぐみどりがめ じゅん 2 こひつじ・越冬こあら
066-04 念願の河豚食い命伸び縮み 三原聖修 3 かるちゃん・勝坊・破れ鐘
066-05 寄鍋や箸がころんで笑ひたる こひつじ 1 閑人
066-06 山門に続くこの径大枯野 勝坊 2 まぐろ・俗世
066-07 ふんわりと布団を掛けて山眠る
066-08 暗きうちより出勤の真冬かな 中ちゃん 3 Yumi・越冬こあら・破れ鐘
066-09 段取を追い越してゆく師走かな Yumi 10 あこちゃん・野浮・ハードエッジ・かるちゃん・三原聖修・蜆汁・琴音・勝坊・俗世・破れ鐘
066-10 葉牡丹を野菜の如く運びけり 野浮 7 中ちゃん・ハードエッジ・浮動甘納豆・かるちゃん・ぐらんぱ・蜆汁・閑人
066-11 真青なるガラスのごとき冬がある あれふ 3 Yumi・まぐろ・じゅん
066-12 居場所なき夫ふらふら年の暮 琴音 6 三原聖修・勝坊・閑人・俗世・越冬こあら・じゅん
066-13 牡丹雪降りて火鉢の手紙燃ゆ まぐろ 2 早香・ぐらんぱ
066-14 5センチの鉛筆削る冬日向 早香 6 あれふ・浮動甘納豆・ぐらんぱ・こひつじ・じゅん・破れ鐘
066-15 福寿草の小さき宇宙書斎にも 破れ鐘 2 早香・越冬こあら
066-16 12月生まれの人の12歳 ハードエッジ 1 あれふ
066-17 マッチ売る少女は在らず冬灯 Yumi 2 まぐろ・俗世
066-18 招き猫ほどになりけり雪だるま あこちゃん 4 中ちゃん・ハードエッジ・琴音・勝坊
066-19 大ねずみ爪まで書いて子の賀状 蜆汁 5 ぐらんぱ・琴音・閑人・俗世・破れ鐘
066-20 去りしひと夢寝見に抱く寒夜かな まぐろ 2 早香・越冬こあら
066-21 極楽や湯気越しにある雪景色 三原聖修 4 ハードエッジ・琴音・勝坊・破れ鐘
066-22 年賀状書くこともなく暮れて行く かるちゃん 5 あこちゃん・あれふ・Yumi・勝坊・破れ鐘
066-23 去年今年男は夢を喰ひ生る Yumi 5 野浮・早香・蜆汁・こひつじ・まぐろ
066-24 炬燵にてプリンを食べる世紀末 浮動甘納豆 3 あれふ・ハードエッジ・まぐろ
066-25 賀状てふ貫く棒のごときもの ハードエッジ 2 あれふ・閑人
066-26 賞与月やつと辻褄合ひにけり 琴音 7 あこちゃん・野浮・Yumi・三原聖修・勝坊・俗世・破れ鐘
066-27 おさらいの音速くなる師走かな 早香 3 中ちゃん・浮動甘納豆・かるちゃん
066-28 熱燗のコップの溢れ升が受く 閑人 2 Yumi・破れ鐘
066-29 電話口いきなり咳で始まりぬ あこちゃん 10 中ちゃん・野浮・ハードエッジ・浮動甘納豆・かるちゃん・ぐらんぱ・あれふ・蜆汁・こひつじ・破れ鐘
066-30 しみじみと毛糸のパンツはきにけり じゅん 8 かるちゃん・ぐらんぱ・蜆汁・琴音・こひつじ・勝坊・閑人・越冬こあら
066-31 花柊なにかあるらし謀り事 俗世 4 浮動甘納豆・早香・あれふ・三原聖修
066-32 大嚔昔話のとぎれたり 勝坊 5 中ちゃん・かるちゃん・ぐらんぱ・蜆汁・越冬こあら
066-33 酢海鼠や人懐かしき貌をして ぐらんぱ 2 中ちゃん・Yumi
066-34 冬日和昼間は暇な天ぷら屋 浮動甘納豆 4 早香・閑人・越冬こあら・じゅん
066-35 年賀状やたら肩書長きひと こひつじ 3 野浮・Yumi・三原聖修
066-36 サイレンが師走の夜空かきまはす 中ちゃん 5 あこちゃん・野浮・琴音・まぐろ・勝坊
066-37 おはようがマフラーの中こぼれ出づ 早香 3 あれふ・蜆汁・閑人
066-38 冬うらら不在証明とりに行く あれふ 1 蜆汁
066-39 夢のある話をしようがんもどき 浮動甘納豆 6 早香・ぐらんぱ・Yumi・三原聖修・越冬こあら・じゅん
066-40 子の帰郷待つ山茶花の咲き継ぎて 俗世 4 三原聖修・蜆汁・こひつじ・じゅん
066-41 改札に女が叫ぶ聖夜かな 蜆汁 7 あこちゃん・あれふ・野浮・ぐらんぱ・まぐろ・琴音・じゅん
066-42 ツンドラや無名の墓標詩人の血 まぐろ 1 あれふ
066-43 大観の夕べの空へ雁渡る 閑人 1 俗世
066-44 拳骨をくらはせし手の綾取りよ じゅん 3 まぐろ・三原聖修・琴音
066-45 雑炊の汁まですする同期会 越冬こあら 5 中ちゃん・浮動甘納豆・こひつじ・閑人・じゅん
066-46 冬だけは彼岸に無きやくび縮む
066-47 焼鳥を奇数に頼む間柄 越冬こあら 5 ハードエッジ・かるちゃん・Yumi・まぐろ・こひつじ
066-48 ぱちぱちとシャツを引き剥く霜夜かな 野浮 3 中ちゃん・浮動甘納豆・蜆汁
066-49 クリスマス赤緑金銀と白 あれふ 2 ハードエッジ・越冬こあら
066-50 日溜まりのゲートボールや冬木立 破れ鐘 2 三原聖修・俗世
066-51 レジ前にぽち袋ある師走かな あこちゃん 1 俗世
066-52 ワープして右もひだりもお正月
066-53 茎の石歳月経るも茎の石 俗世 1 Yumi
066-54 北風やテノール歌手の鼻の穴 ぐらんぱ 2 あこちゃん・浮動甘納豆
066-55 去年今年すこやかなるが一の幸 三原聖修 2 早香・琴音
066-56 葉牡丹を抱えて帰る麗かな
066-57 おでん酒老いの話となりにけり 勝坊 1 じゅん
066-58 あらこんな時間と止めし毛糸編み こひつじ 8 ハードエッジ・あこちゃん・中ちゃん・野浮・早香・かるちゃん・三原聖修・じゅん
066-59 懐かしきCD並べクリスマス
066-60 きずかれず努めておりぬうきね鳥
066-61 吐く息の白く融けあふ二人かな 蜆汁 6 中ちゃん・野浮・ハードエッジ・かるちゃん・ぐらんぱ・琴音
066-62 主去り瓦礫の形に積もる雪 越冬こあら 4 あこちゃん・浮動甘納豆・早香・こひつじ
066-63 検尿の紙のコップや雪催ひ ぐらんぱ 5 あこちゃん・浮動甘納豆・こひつじ・閑人・俗世

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