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第 71 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成8年3月3日
兼 題:「白魚」、「エリ挿す」、「頭」 ※「頭」は無季兼題 ※「エリ」は漢字で魚偏に入
No. 俳          句 作  者 選          者
071-01 異星人は才槌頭鳥雲に 浮動甘納豆 1 ハードエッジ
071-02 ふらここの揺れて頭の見え隠れ 俗世 3 あれふ・あこちゃん・クリトン
071-03 頭から湯気口からは白い息 ハードエッジ 1 じゅん
071-04 蝌蚪生る頭より尾が出て足が出て 松村 1 Yumi
071-05 白魚やわれ根つからのごはん党 こひつじ 4 破れ鐘・早香・越冬こあら・じゅん
071-06 浦波の純情掬う白魚船 越冬こあら 1 クリトン
071-07 土乗せて頭もたげる土筆かな 破れ鐘 5 中ちゃん・松村・勝坊・俗世・Yumi
071-08 一湾のエリさし終へて波静か 俗世 3 あこちゃん・勝坊・じゅん
071-09 エリ挿すや掛かりしふりの恋の罠 こひつじ 1 クリトン
071-10 白魚や虫も殺せぬひとの喰ふ 松村 2 中ちゃん・こひつじ
071-11 春炬燵うつろになぞる頭文字 野浮 4 あれふ・浮動甘納豆・越冬こあら・クリトン
071-12 わが影の頭めがけて耕せり こひつじ 10 中ちゃん・あれふ・野浮・浮動甘納豆・あこちゃん・早香・越冬こあら・俗世・じゅん・Yumi
071-13 えり挿して戻る堅田や浮御堂 破れ鐘 2 松村・勝坊
071-14 白魚の命の束を食ひにけり 中ちゃん 3 こひつじ・あこちゃん・越冬こあら
071-15 ゑりさすや爺はエコーに火をつける Yumi 3 中ちゃん・ハードエッジ・浮動甘納豆
071-16 えりさしたぬまに斃れるてろりすと
071-17 白魚火や男は籍に入れぬ家
071-18 頭から鬼追ふ声の落ちて来し 勝坊 1 破れ鐘
071-19 エリ挿すやただ鳥のこゑ波のこゑ じゅん 4 松村・野浮・こひつじ・越冬こあら
071-20 白魚の眼に篭る宇宙かな
071-21 長閑さやおつむてんてん飽きもせず あこちゃん 4 破れ鐘・こひつじ・勝坊・俗世
071-22 炯々(ケイケイ)と四手操りて白魚汲 俗世 1 中ちゃん
071-23 白魚の青菜に白き色香かな 破れ鐘 1 Yumi
071-24 頭とは重きものなり春炬燵 浮動甘納豆 4 野浮・こひつじ・早香・じゅん
071-25 白魚やみんなこちらを見てをりぬ あこちゃん 5 あれふ・野浮・ハードエッジ・破れ鐘・俗世
071-26 エリ差すや鳥瞰図まで意識しつ クリトン 1 浮動甘納豆
071-27 白魚遡上真昼の河の二の腕を
071-28 えり挿して一瞬揺らぐ湖面かな
071-29 河川敷白魚はねる網はなく
071-30 満天の風を孕みて白魚舟
071-31 頭数合わずリカちゃん雛飾り 越冬こあら 1 野浮
071-32 白魚に飛ぶ筋肉のなかりけり
071-33 「アンダラメドタマカチワッソ」春の泥 クリトン 1 ハードエッジ
071-34 春寒や頭でボール蹴る遊び
071-35 頭では解っているの春隣 早香 2 ハードエッジ・Yumi
071-36 強東風や頭(カシラ)の高みより叫ぶ
071-37 黄雀の頭はいっぱいたべること
071-38 末黒野に頭骨まろき僧の百 あれふ 2 浮動甘納豆・あこちゃん
071-39 殺生の始まり告げるえりを挿す 早香 1 クリトン
071-40 エリ挿しに捕えられたる山の嶺 越冬こあら 1 早香
071-41 エリを插す少年の腕白きまま あこちゃん 1 あれふ
071-42 エリ挿しの舟の姉さんかぶりかな 中ちゃん 1 俗世
071-43 白魚よごめんと喉を通しけり 野浮 2 松村・勝坊
071-44 筑波嶺の落ち込むあたりエリを挿す 勝坊 1 破れ鐘
071-45 涙とは海の赤ちゃん白魚汁 ハードエッジ 1 早香
071-46 エリ挿して高まる瀬音ほとばしる
071-47 揺籃の霞ヶ浦にエリを插す
071-48 魚入挿すや虚子先生に導かれ ハードエッジ 1 松村

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