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第 89 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成8年11月10日
兼 題:「秋の暮」、「せきれい」、「手紙」 ※「手紙」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
089-01 残照の川面を帰る黄鶺鴒 松村 2 たんこ・早香
089-02 鶺鴒の高音しじまの隅までも
089-03 鶺鴒に内なるロックンロールあり シグナスX−1 3 中ちゃん・野浮・大場画餅
089-04 ピッと鳴るメール受信の夜長かな
089-05 秋の暮笑うカーネルサンダース 越冬こあら 4 あこちゃん・大場画餅・シグナスX−1・早香
089-06 ジョン・レノンがやってくる秋の暮
089-07 せきれいの一羽発ちまた追ふ一羽 中ちゃん 4 樽金・大場画餅・たんこ・俗世
089-08 せきれいや手紙出さうか出すまいか
089-09 秒針のごと鶺鴒の尾の動く こひつじ 3 越冬こあら・あれふ・俗世
089-10 寄り添ひて立つ道祖神秋の暮 俗世 2 大場画餅・勝坊
089-11 背の父の魂だけでも石たたき
089-12 うろこ雲別れましたといふ手紙 蜆汁 5 こひつじ・越冬こあら・破れ鐘・勝坊・あれふ
089-13 せきれいや堤に園児次々と 樽金 3 あこちゃん・じゅん・Yumi
089-14 秋灯しふみの香りのそこはかと 俗世 1 シグナスX−1
089-15 メール待つパソコン相手の夜長かな
089-16 順々にコロッケ揚がる秋の暮 じゅん 7 九鈴ちゃん・野浮・あこちゃん・蜆汁・林子・越冬こあら・破れ鐘
089-17 蜜柑汁の手紙焙れば「アイ・ラブ・ユー」 こひつじ 2 シグナスX−1・早香
089-18 行く秋や手紙書こうか書くまいか
089-19 柿一箱手紙一枚今日届く 越冬こあら 4 中ちゃん・光海士・九鈴ちゃん・Yumi
089-20 ちよと来るやつとワープする石たたき
089-21 鰯雲かみさまからの手紙です
089-22 オカリナの調べを背ナに秋の暮
089-23 黄泉からの手紙の如く露ちりぬ
089-24 鶺鴒の我見る眼猛々し
089-25 ジャガイモを重石代わりに置き手紙 大場画餅 11 中ちゃん・光海士・浮動甘納豆・九鈴ちゃん・蜆汁・林子・こひつじ・たんこ・勝坊・早香・俗世
089-26 影染みてブティック通りの秋の暮れ
089-27 画然とビルの影伸び秋の暮 勝坊 1 樽金
089-28 声かけて越されて行くや秋の暮 松村 3 越冬こあら・破れ鐘・俗世
089-29 せきれいや飛行機雲の筋みだれ
089-30 秋の暮失くしたものの見つからぬ あれふ 1 蜆汁
089-31 石たたき声のみとほる朝明かな
089-32 黄せきれい川原でちちんと石叩く
089-33 西方と有情の間にも秋の暮れ 大場画餅 1 クリトン
089-34 陽を追うて飛ぶも黒富士秋の暮 クリトン 1 樽金
089-35 飼ひ犬の馬鹿こそよけれ秋の暮 シグナスX−1 3 浮動甘納豆・野浮・あこちゃん
089-36 七五三祝ふ手紙に一句添へ 勝坊 1 たんこ
089-37 合わせてるカスタネットをせきれいに
089-38 ベンチにはまだ人影ぞ秋の暮 中ちゃん 2 樽金・こひつじ
089-39 茶柱を飲み込んでみる暮の秋 こひつじ 3 俗世・Yumi・クリトン
089-40 何事も何人も無し秋の暮れ
089-41 女王様の横顔冴ゆるエアメール あこちゃん 1 九鈴ちゃん
089-42 秋の暮年賀欠礼二枚来る Yumi 1 林子
089-43 チンドンの朱き着物に秋の暮 蜆汁 1 あれふ
089-44 書きかけの手紙くべるや秋の暮
089-45 どこまでも広がる空に秋の暮れ
089-46 鶺鴒や伊達政宗は策略す 野浮 1 早香
089-47 行く川や齢を数え石たたき 大場画餅 1 じゅん
089-48 寄り添うて長い影ひく秋の暮 たんこ 1 大場画餅
089-49 落葉焚われの手紙の届くころ 九鈴ちゃん 7 中ちゃん・樽金・蜆汁・林子・こひつじ・勝坊・Yumi
089-50 鶺鴒やのんびりしちやあゐられまい あれふ 1 光海士
089-51 象の眼に滲む泪や秋の暮 樽金 7 松村・光海士・浮動甘納豆・野浮・あこちゃん・こひつじ・じゅん
089-52 宛て名だけあとは筆置き秋の虹 光海士 2 あれふ・クリトン
089-53 影だけが坂を下りきる秋の暮れ 光海士 3 中ちゃん・九鈴ちゃん・林子
089-54 せきれいの啄むさまを良寛像 俗世 1 松村
089-55 秋晴や文字も母似の置手紙 樽金 5 松村・光海士・たんこ・破れ鐘・勝坊
089-56 秋の日のさよならだけの手紙かな
089-57 秋の暮垂れ目の犬が吠え立てる あこちゃん 1 じゅん
089-58 駅までに鶺鴒の声二度三度
089-59 奇兵と鶺鴒幕軍を待つ
089-60 手紙には紅葉同封筆無精 Yumi 2 シグナスX−1・クリトン
089-61 水面を跳ねる小石と石たたき 林子 1 破れ鐘
089-62 別れとは焚火にくべる手紙かな 野浮 2 あれふ・じゅん
089-63 秋の夕暮ひそやかな恋シャララ じゅん 2 松村・浮動甘納豆
089-64 天高し「かしく」と結ぶ手紙来て 破れ鐘 1 松村
089-65 書けなくて思いの募る秋手紙 林子 1 クリトン
089-66 手紙には紅葉一枚添へありぬ
089-67 あなたの手紙わたしの木枯し
089-68 鴨川のデートや恋の石たたき 破れ鐘 1 越冬こあら
089-69 追伸にこだわる手紙黄落期 松村 5 浮動甘納豆・野浮・蜆汁・シグナスX−1・Yumi

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