[QLD句会録棚]
第 102 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年5月11日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
102-01 春睡の頭をならべ終電車 大場画餅 1 子々
102-02 初蝶や力尽きたるブルドーザー 樽金 2 浮動甘納豆・日常
102-03 子を叱り終えてバナナに独り言 越冬こあら 3 中ちゃん・ハードエッジ・ふうせん
102-04 笊の海老音たて跳ねて夏に入る 子々 1 ざぶたろ
102-05 古女房帰つてこない日永かな 蜆汁 4 ハードエッジ・樽金・子々・たんこ
102-06 公園の鳩に餌を撒く聖五月 Yumi 1 いづみ
102-07 さて五月大言壮語許されよ 越冬こあら 5 野浮・蜆汁・勝坊・大場画餅・破れ鐘
102-08 已むを得ず働く永き日なりけり
102-09 旅先で会ひし縁やさくらんぼ 勝坊 3 野浮・いづみ・破れ鐘
102-10 箱庭の虹の彼方に私かな
102-11 さくらんぼ小さな不幸ほしくなる シグナスX−1 6 日常・ふうせん・蜆汁・こひつじ・大場画餅・Yumi
102-12 ジェットスキーターンせり川傾けて 子々 1 ちりお
102-13 一日の火照り洗ふや遠蛙 その筋 4 日常・じゅん・勝坊・Yumi
102-14 早朝にエンジン響く田植えかな 早香 3 越冬こあら・蜆汁・いづみ
102-15 この一瞬胸にしたたむ薫風と
102-16 あをあをと竹匂ひ来よ走梅雨 ざぶたろ 2 たんこ・蜆汁
102-17 初物の顔で筍また貰ふ こひつじ 3 樽金・大場画餅・Yumi
102-18 夏兆す蛍光燈のだらり紐 日常 3 早香・その筋・じゅん
102-19 地を撫でて雲の来たるや行きたるや ふうせん 2 ざぶたろ・勝坊
102-20 春雷や地の果てまでも雲の底 蜆汁 1 浮動甘納豆
102-21 回廊に甘い香りや藤の房
102-22 眩しくて人目気になる夏帽子
102-23 一族の八十八夜の寝息かな 日常 3 浮動甘納豆・早香・ざぶたろ
102-24 空母着くや赤血球の急ぎをり
102-25 恋のボート漕ぎ手替わりて戻りくる 子々 2 中ちゃん・じゅん
102-26 蔓薔薇や桃色となり散りはじむ
102-27 ひなげしや噂話に揺れてをり 野浮 1 ちりお
102-28 紅薔薇に支配されたる廃墟かな
102-29 初夏やまづはお肌を引きしめて ハードエッジ 1 ふうせん
102-30 青嵐垂れて動かぬ犬の耳 大場画餅 3 中ちゃん・その筋・越冬こあら
102-31 岩登る指のあたりや山つつじ その筋 2 ハードエッジ・日常
102-32 乗客の無口となりて青葉寒
102-33 恩師より退職通知や風薫る
102-34 初夏(はつなつ)の羊羹厚からず切る 中ちゃん 2 ざぶたろ・蜆汁
102-35 素顔からもつとも遠きもの花火 ハードエッジ 1 シグナスX−1
102-36 紫荊登校の列かたまりて
102-37 日本ロマンチック街道青葉かな 野浮 1 破れ鐘
102-38 春昼のバイエル同じ節で止む ちりお 9 中ちゃん・シグナスX−1・樽金・浮動甘納豆・野浮・その筋・越冬こあら・いづみ・大場画餅
102-39 孫来るや問う朝顔はまだ双葉 日常 1 たんこ
102-40 夏きざす予定は未定地図の道 Yumi 3 中ちゃん・早香・ちりお
102-41 ポンペイの壁画の赤や夏めける
102-42 黒南風の雲にもピザの切れ目ほど
102-43 度の合はぬ眼鏡重たき薄暑かな 樽金 10 浮動甘納豆・野浮・子々・ざぶたろ・日常・たんこ・その筋・こひつじ・勝坊・Yumi
102-44 花咲いてふと木の名を思い出し
102-45 母猿の長き乳首や若緑 蜆汁 4 ハードエッジ・樽金・ふうせん・じゅん
102-46 絹さやに爪をたつれば蒼き糸 いづみ 3 樽金・早香・ちりお
102-47 見物は犬と姥のみ遅桜
102-48 山滴るおやつは500円以内 シグナスX−1 1 こひつじ
102-49 藤棚や母の匂ひのひざ枕 大場画餅 2 たんこ・越冬こあら
102-50 万緑やヒトの体はややびんちょ
102-51 もうここで別れませうよ鉄線花 中ちゃん 1 野浮
102-52 オオルリを撮る一瞬の緊張感 たんこ 1 Yumi
102-53 青嵐友の訃報を受けにけり
102-54 行く春やグリコのおまけてのひらに 野浮 2 シグナスX−1・その筋
102-55 甘味屋に「始めました」と氷水 早香 3 子々・こひつじ・破れ鐘
102-56 冷奴いまだ崩して食べる癖
102-57 涼風にレースの揺れるティータイム
102-58 ハンケチを差出されしがそれ丈よ
102-59 音読みの名の小山にも若葉かな 浮動甘納豆 1 シグナスX−1
102-60 足がぴょん手がぴょん蝌蚪の第二章 じゅん 5 ハードエッジ・シグナスX−1・ふうせん・大場画餅・破れ鐘
102-61 坂道を縁取りて咲くつつじかな
102-62 電線もてんでに遊ぶ夏の空
102-63 豆飯と汁さへあればそれでよし
102-64 青あらし寝癖大王出勤す じゅん 1 早香
102-65 躑躅咲く模型通りのビルの下 浮動甘納豆 2 ちりお・こひつじ
102-66 隣田はげんげ咲きそむ休耕田
102-67 葉桜や役員決めに手を挙げて こひつじ 3 子々・じゅん・いづみ
102-68 青嵐頭おさえて街並木
102-69 息ひとつ傘もひとつのつつじ坂 ふうせん 2 越冬こあら・勝坊

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