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第 103 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年5月25日
兼 題:「卯の花」、「草笛」、「足」 ※「足」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
103-01 卯の花や今日の運勢見忘れて Yumi 2 野浮・其筋
103-02 曖昧の宙に浮かぶや蜂の脚 ハードエッジ 1 ざぶたろ
103-03 卯の花やセーラー襟には紺の線 蜆汁 1 ハードエッジ
103-04 足跡の残りて澄みし植田かな 中ちゃん 9 樽金・九鈴ちゃん・浮動甘納豆・ふうせん・日常・勝坊・俗世・ざぶたろ・早香
103-05 垣に添い尽きぬ話や花卯木 勝坊 1 早香
103-06 夏足袋の爪先ぴんと出番待つ 俗世 4 九鈴ちゃん・ふうせん・勝坊・越冬こあら
103-07 夏場所や引き延ばされし足の腱
103-08 卯の花や哀しみあらば句が生まれ
103-09 少年のように草笛鳴らしける
103-10 足先の薄き靴下蕨餅 ざぶたろ 3 中ちゃん・野浮・其筋
103-11 草笛を咎むるでなし昼寝犬 ふうせん 3 中ちゃん・日常・俗世
103-12 卯の花や噂話の多きこと 早香 1 ふうせん
103-13 草笛もうまく鳴らせず転校す 浮動甘納豆 4 ハードエッジ・破れ鐘・ざぶたろ・こひつじ
103-14 ユニゾンになるや潰れし草の笛
103-15 雨来り紫陽花の寺満ち足りぬ Yumi 1 浮動甘納豆
103-16 草笛を吹けども鳴らぬ一年生
103-17 金蛇の抜き足差し足忍び足 野浮 2 樽金・こひつじ
103-18 卯の花や五目中手に気付かざり 其筋 3 浮動甘納豆・蜆汁・俗世
103-19 わが領地卯の花垣の一区画 日常 6 樽金・野浮・Yumi・破れ鐘・ざぶたろ・早香
103-20 草笛の音色合わせて今二人 早香 2 九鈴ちゃん・勝坊
103-21 白き足過ぐるや初夏の花時計 ふうせん 4 中ちゃん・樽金・浮動甘納豆・破れ鐘
103-22 亡き霊を数多に宿し花卯木 越冬こあら 1 Yumi
103-23 草笛やチャーシューメンがやつてくる 九鈴ちゃん 1 早香
103-24 麦笛や見せしめ鳥のレクイエム
103-25 卯の花やシート外せば土匂ふ 九鈴ちゃん 1 蜆汁
103-26 草笛を吹く子吹けぬ子分かれをり 樽金 2 ふうせん・勝坊
103-27 寝不足の前屈みなり花卯木
103-28 プールまであと幾日や草の笛 ざぶたろ 1 ハードエッジ
103-29 草笛にのってレノンの反戦歌 越冬こあら 1 日常
103-30 竹落葉足の無駄毛に背いた世 其筋 1 越冬こあら
103-31 スリッパと素足の女に飼われてる 日常 2 ハードエッジ・こひつじ
103-32 草笛や老の歌へる恋の唄 俗世 3 浮動甘納豆・Yumi・こひつじ
103-33 筆太の脚下照顧や走梅雨
103-34 草笛を吹けば気になる後ろの正面
103-35 誘蛾灯こんな夜中にかくれんぼ 浮動甘納豆 2 日常・越冬こあら
103-36 汝がために吹く草笛やフルムーン
103-37 羅や素足の白さ風呂上がり
103-38 卯の花や仔猫の罪を庇ひをり ふうせん 2 樽金・其筋
103-39 白靴を履けばよろこぶ万歩計 こひつじ 3 中ちゃん・俗世・越冬こあら
103-40 足の裏地につけてみる夏の刻 早香 1 蜆汁
103-41 卯の花の垣根に眩し日照雨かな
103-42 幻聴のごとくに聞けり草の笛 蜆汁 2 中ちゃん・野浮
103-43 草笛の向かうに幼なじみかな 野浮 3 Yumi・破れ鐘・早香
103-44 どの足もルーズソックス風薫る
103-45 有明の月の下なる花うつぎ
103-46 草笛を吹く雄牛座と乙女座と ざぶたろ 1 Yumi
103-47 不揃いの石蹴りの輪や花うつぎ 樽金 4 九鈴ちゃん・ふうせん・破れ鐘・其筋
103-48 卯の花や近所回りのお嫁さん 中ちゃん 4 野浮・日常・ハードエッジ・俗世
103-49 草笛や急くな嘆くな無茶するな
103-50 卯の花や風呂屋にコイン・ランドリー ハードエッジ 1 九鈴ちゃん
103-51 草笛や息の続かぬ一音づつ 勝坊 2 蜆汁・ざぶたろ
103-52 神々の不在守宮の足の裏 越冬こあら 2 蜆汁・こひつじ
103-53 新緑やまるむしの足すきとほる 蜆汁 1 其筋
103-54 卯の花に晴るる気配の風立てり 俗世 2 勝坊・越冬こあら

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