[QLD句会録棚]
第 104 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年6月8日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
104-01 青梅雨の街は濡れて歩きたし
104-02 この道をゆく紫や天の川
104-03 大荷物右手に日傘左手に 中ちゃん 1 こひつじ
104-04 藍もよし白もまたよし花菖蒲 勝坊 1 たんこ
104-05 青梅や家伝の法を塀越しに Yumi 2 蜆汁・早香
104-06 江戸っ子の気っ風あふれる三社祭
104-07 梅雨近し河口に赤き月上り 子々 2 日常・Yumi
104-08 鬼灯の花を匿う夜の隅 日常 1 たんこ
104-09 退職の便り相次ぐ竹の秋 樽金 5 越冬こあら・破れ鐘・子々・早香・こひつじ
104-10 席五つ隔てて車窓昏れにけり ふうせん 1 日常
104-11 プログラム走らせ扇子ぱたぱたと 浮動甘納豆 3 中ちゃん・ハードエッジ・破れ鐘
104-12 蟇いま夕暮にまみれつゝ ハードエッジ 1 子々
104-13 香水を選びてけふの私小説 野浮 6 中ちゃん・蜆汁・浮動甘納豆・いづみ・こひつじ・其筋
104-14 甚平でどかつと座る大ジョッキ 樽金 2 破れ鐘・九鈴ちゃん
104-15 池の月猿も欲しいと手をのばし
104-16 蛇は衣あなたはストッキング脱ぐ 野浮 2 破れ鐘・こひつじ
104-17 茄子の花あかるい雨となりにけり ハードエッジ 3 樽金・破れ鐘・ふうせん
104-18 捕らはれて恋忘れたる蛍かな こひつじ 3 ハードエッジ・野浮・其筋
104-19 五月空風入れ替へて朝終る
104-20 ねじ曲がり合う日盛りのすれ違い 越冬こあら 2 野浮・Yumi
104-21 Tシャツに風はらませて誘ひ来し
104-22 冷蔵庫うなるを闇に聞いてゐる 蜆汁 3 越冬こあら・早香・こひつじ
104-23 豚角煮泰山木の花と葉と 浮動甘納豆 1 ふうせん
104-24 夕月や柳かくれに夢二の碑 子々 1 たんこ
104-25 はつなつのスカートそつとつまみけり 九鈴ちゃん 3 蜆汁・野浮・其筋
104-26 ちゞれ麺にスープからむや梅雨篭 ハードエッジ 3 中ちゃん・いづみ・Yumi
104-27 やって来た株屋に見せる茄子の花 日常 4 ハードエッジ・樽金・浮動甘納豆・子々
104-28 沙羅の花未だ落ちずに咲き誇り
104-29 青田波朽ちた窓辺の夢の海 早香 1 Yumi
104-30 仰向けば空ばかりなり風薫る 蜆汁 4 日常・勝坊・九鈴ちゃん・ふうせん
104-31 枇杷を剥く寡黙な妻に白髪かな 樽金 2 たんこ・子々
104-32 白紫陽花たうたう妻は買はざりき
104-33 治郎衛門で片蔭尽きし余呉の湖 其筋 1 九鈴ちゃん
104-34 草いきれ建売住宅分譲中 早香 1 樽金
104-35 明易の烏の街となりにけり いづみ 6 中ちゃん・ハードエッジ・野浮・勝坊・子々・其筋
104-36 梅雨寒の街に空無く烏舞う
104-37 雹降りし空に少しの痕もなし 勝坊 3 中ちゃん・日常・樽金
104-38 泣き歪む鏡の私 花氷 日常 2 越冬こあら・いづみ
104-39 五月雨や独り帰宅のドアを開け 中ちゃん 3 たんこ・勝坊・いづみ
104-40 紫陽花やわれ不器用な俳句馬鹿 こひつじ 2 いづみ・Yumi
104-41 藤椅子の古し寝転び幼子に
104-42 お喋りをやめればすでに滝の音 蜆汁 5 ハードエッジ・越冬こあら・樽金・勝坊・其筋
104-43 姿見の留具緩みて余花の景 越冬こあら 1 浮動甘納豆
104-44 行きずりに紫陽花一枝乞いにけり
104-45 新緑の桜田濠は大河かな
104-46 うつむきて苺のミルクつぶす君
104-47 キャリアウーマンと言はれし妻が煮る素麺 中ちゃん 1 ふうせん
104-48 なめくぢの膨れ始まる二十五時 野浮 1 蜆汁
104-49 下闇や古井戸の辺の濯ぎ石 子々 1 日常
104-50 約束は忘れしままに梅雨に入る ふうせん 2 野浮・勝坊
104-51 やるだけの事をしてやり仔猫死ぬ こひつじ 1 浮動甘納豆
104-52 逃ぐる猫すりよる猫や五月晴 いづみ 1 九鈴ちゃん
104-53 カナヅチがプールの底のペンキ塗り 浮動甘納豆 3 蜆汁・越冬こあら・早香
104-54 馬鈴薯の花より乾く屋敷畑 其筋 1 ふうせん
104-55 瓶詰めの梅シロップのうねりかな 九鈴ちゃん 1 浮動甘納豆
104-56 俵ぐみ鳥の羽音に目覚めけり
104-57 子々孫々六月六日雨ざあざあ 越冬こあら 2 早香・九鈴ちゃん

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