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第 106 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年7月6日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
106-01 三十分お茶喫む髪を洗ひけり
106-02 ゆすらうめよんべ隠しし涙かな 樽金 1 Yumi
106-03 クリスタルガラス磨くや青葡萄 九鈴ちゃん 1 大波
106-04 夏帽子押さえてひとり川づたい ようこ 6 日常・蜆汁・浮動甘納豆・あこちゃん・勝坊・ちりお
106-05 病棟の冷房止まる夜更けかな 中ちゃん 2 早香・たんこ
106-06 一匹の蚊の鳴き声に寝つかれず 勝坊 1 たんこ
106-07 冷蔵庫五年の月日とどめをり
106-08 寝室に水玉のある熱帯夜 ふうせん 3 あこちゃん・たんこ・越冬こあら
106-09 やかんごと麦茶回りし会議かな あこちゃん 13 中ちゃん・いづみ・ようこ・蜆汁・ふうせん・破れ鐘・其筋・樽金・こひつじ・子々・ちりお・九鈴ちゃん・越冬こあら
106-10 雑用が増えるもくもく入道雲 こひつじ 2 破れ鐘・あこちゃん
106-11 少しだけ迷いトマトに歯をたてる
106-12 アイスコーヒー無口な人と向かひ合ふ Yumi 3 ふうせん・野浮・こひつじ
106-13 たたずむや風といふ書の単帯 いづみ 6 早香・大波・其筋・あこちゃん・Yumi・子々
106-14 家境の土湿りけり名茄の子 其筋 2 早香・Yumi
106-15 前山背山大笑ひして万緑 子々 1 ふうせん
106-16 幸せの明るさ開く浜日傘 ちりお 1 勝坊
106-17 雨だれや蜥蜴鳴かざる草の蔭 蜆汁 1 中ちゃん
106-18 地下足袋の道路工夫(かうふ)や梅雨さなか
106-19 炎昼や交互通行渋滞す
106-20 山蟻の何用思ひ出したるや 大波 3 蜆汁・浮動甘納豆・九鈴ちゃん
106-21 退きて朝顔市を待つ身かな
106-22 近ずけばそっと寄り来る金魚かな 勝坊 1 破れ鐘
106-23 鉢植えの苺二つの実をつける
106-24 紫陽花を匿う軒のあるくらし
106-25 梅雨の間の雀の軌跡追ひ易く
106-26 川暗し重ね花火の火の粉落つ Yumi 1 日常
106-27 トンネルの手前の駅や揚羽蝶 いづみ 2 大波・樽金
106-28 昼寝覚かぶるシャワーのとっておき
106-29 佇むや青葉を跨ぐ雲二つ ふうせん 1 其筋
106-30 葉桜や身軽ななりも板につき
106-31 夕涼み風に添うては去る岸辺 日常 1 ようこ
106-32 みなみ風夜汽車の音を運びけり 野浮 1 勝坊
106-33 主役とは成らぬ運命穂紫蘇かな
106-34 踊り場の闇に守宮のもの字かな 蜆汁 6 中ちゃん・早香・浮動甘納豆・野浮・其筋・Yumi
106-35 敷く紙の縮みて梅の干されけり 其筋 4 ようこ・樽金・九鈴ちゃん・越冬こあら
106-36 冷奴残る半分ひとりきり 日常 2 破れ鐘・こひつじ
106-37 ドア重く開けて速達受くる梅雨
106-38 土用餅笑って誤魔化す歳の数
106-39 ぬくき夜VIDEO屋への道笹の騒ぐ
106-40 青蛇の消えゆくまでの長さかな 蜆汁 6 日常・大波・樽金・Yumi・子々・ちりお
106-41 鮮やかな冷し中華でありにけり 野浮 2 ふうせん・浮動甘納豆
106-42 眼球の重さに夏の疲れかな 浮動甘納豆 3 こひつじ・九鈴ちゃん・越冬こあら
106-43 下闇や水琴窟の音閑か
106-44 葛切りや店内暗き抜け通り
106-45 櫛となる五本の指や蛍の夜 こひつじ 6 中ちゃん・いづみ・日常・野浮・子々・越冬こあら
106-46 万華鏡模様くづれて大南風 大波 2 いづみ・ちりお
106-47 家墓を避けし手洗場黴の宿 其筋 1 こひつじ
106-48 朝曇り飲食の街に集塵車
106-49 夾竹桃疎んじられる親父なり 越冬こあら 2 いづみ・野浮
106-50 薔薇の花心にも刺持ちしおり
106-51 炎天下ガードレールの草白し ようこ 2 ふうせん・勝坊
106-52 左手で犬を抑へて糸蜻蛉 野浮 1 蜆汁
106-53 夏休み姉のたて笛そっと吹く ちりお 3 蜆汁・其筋・たんこ
106-54 水底に影の遊べるあめんぼう 子々 3 中ちゃん・ちりお・九鈴ちゃん
106-55 蛍火や近きに見えて遠きとこ
106-56 幸福になれない男冷索麺
106-57 副作用強き恋せよ青鬼灯(あをほほづき)
106-58 夏の蝶転がる帽子追ひにけり 樽金 2 ようこ・破れ鐘
106-59 梅雨の間や台風一家通り行き
106-60 冷房をかけ便箋を開けども 越冬こあら 1 たんこ
106-61 盛塩に片手拝みや送り梅雨 樽金 2 日常・浮動甘納豆
106-62 噴水の日がな日蔭をしぶきけり
106-63 手花火のてんでに黙りこくるかな 九鈴ちゃん 2 ようこ・子々
106-64 ぴんぴんに洗濯物の乾きけり
106-65 生(き)ビールと読みし昔や吾妻橋 浮動甘納豆 1 勝坊
106-66 海に行くけふは四葩が青いから こひつじ 6 いづみ・早香・野浮・大波・あこちゃん・樽金

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