[QLD句会録棚]
第 109 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年8月17日
兼 題:「星月夜」、「木槿」(むくげ)、「音」 ※「音」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
109-01 街路樹の季節移りて花木槿
109-02 西日差す便所カタカタ何の音 九鈴ちゃん 4 浮動甘納豆・蜆汁・じゅん・こひつじ
109-03 瀬の音を横切りて消えぬつくつくし
109-04 粗末ですがと渡さるる木槿垣
109-05 音もなく今日秋扇となりにけり 越冬こあら 3 日常・浮動甘納豆・俗世
109-06 ほんたうの空ある郷の星月夜 樽金 8 勝坊・早香・破れ鐘・たんこ・俗世・Yumi・じゅん・こひつじ
109-07 桐一葉音なく落ちてそれつきり 中ちゃん 1 日常
109-08 星月夜ちらちら光る狐川
109-09 墓参の日静かにひびく鉦の音
109-10 一人居や間延びの音の遠花火 樽金 1 破れ鐘
109-11 だみ声がほら出てみいと星月夜 九鈴ちゃん 4 中ちゃん・早香・Yumi・こひつじ
109-12 白二つ木槿の垣に朝の風
109-13 蜻蛉の羽音残すアスファルト
109-14 木槿垣木魚の音や子等の声 破れ鐘 1 越冬こあら
109-15 氷片をグラスに鳴らし星月夜 俗世 4 中ちゃん・日常・いづみ・九鈴ちゃん
109-16 洋館に佛間あります白木槿 いづみ 3 早香・じゅん・こひつじ
109-17 星月夜窓の汚れを拭ひけり 其筋 1 九鈴ちゃん
109-18 星月夜増えてしまった見えぬもの
109-19 花木槿咲きし家だと友に言ひ たんこ 2 中ちゃん・勝坊
109-20 我も星人も星なり星月夜 破れ鐘 1 九鈴ちゃん
109-21 音の数数えて果てし遠花火 其筋 1 蜆汁
109-22 パチパチと駒指し合ふや木槿垣 九鈴ちゃん 1 いづみ
109-23 欄干無き橋の上にて星月夜 浮動甘納豆 2 日常・蜆汁
109-24 行先きは夫の言ふまま星月夜 こひつじ 8 中ちゃん・野浮・越冬こあら・樽金・破れ鐘・たんこ・俗世・いづみ
109-25 白木槿遥かとなりし少年期 野浮 1 越冬こあら
109-26 猫が出てまた跳び込みし木槿かな
109-27 湊の灯ちいさくなりぬ星月夜 いづみ 1 樽金
109-28 星月夜汝がてのひらの湿りたる 蜆汁 1 樽金
109-29 疲れたら眠てまた明日星月夜
109-30 カップルは同じ間を開け星月夜
109-31 朝明けの雨にけぶりて花木槿 じゅん 1 たんこ
109-32 ヘリコプターの爆音遠く夏果てる 浮動甘納豆 3 野浮・越冬こあら・九鈴ちゃん
109-33 人込みを出て新涼の水の音 勝坊 1 早香
109-34 木槿咲く里の時間のゆるやかに 2 勝坊・俗世
109-35 星月夜いつか私も星になる
109-36 星月夜地球に帰る車窓より 越冬こあら 2 日常・蜆汁
109-37 鵙高音うす茶の澱をすするとき
109-38 寄せ来ては波涛くづるる星月夜 中ちゃん 2 野浮・じゅん
109-39 帰省して音信不通の師と会ひぬ こひつじ 1 たんこ
109-40 蝉の音や一途に後を附けてくる Yumi 1 勝坊
109-41 ゴリゴリと音がするよな南瓜かな 日常 2 越冬こあら・いづみ
109-42 二羽三羽雀砂浴ぶ木槿かな 樽金 1 いづみ
109-43 美しき話の尽きず星月夜 勝坊 3 野浮・浮動甘納豆・破れ鐘
109-44 星月夜恋を手伝う烏鵲かな
109-45 木槿咲く小径の奥がわが生家 蜆汁 6 中ちゃん・野浮・樽金・破れ鐘・Yumi・こひつじ
109-46 二の腕のタトゥの恋や夕木槿
109-47 花木槿一輪車の子転げたり 浮動甘納豆 2 勝坊・蜆汁
109-48 盆の月音楽堂を照らしけり 蜆汁 4 早香・浮動甘納豆・Yumi・九鈴ちゃん
109-49 夕暮れは女の憂ひ花木槿 勝坊 1 たんこ
109-50 おろしたての下駄の音鳴らし迎へ盆 野浮 1 樽金
109-51 花木槿会社休んで眺めてる 越冬こあら 1 じゅん
109-52 寝静まり風鈴音色重ねけり
109-53 ある家に木琴の音秋の暮 じゅん 1 浮動甘納豆
109-54 約束を果たして宵の木槿かな 日常 2 俗世・Yumi

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