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第 110 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年8月31日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
110-01 替えズボン寝押ししているおらが秋 越冬こあら 3 早香・たんこ・九鈴ちゃん
110-02 落芙蓉和菓子のごとく並びけり 樽金 1 破れ鐘
110-03 盆終る絵本拡げて一人っ子 子々 2 ざぶたろ・Yumi
110-04 取られても取られても捕る鵜飼かな たんこ 1 早香
110-05 メゾン出てコーポへ入りぬ盆の僧 いづみ 5 日常・中ちゃん・勝坊・こひつじ・子々
110-06 秋暑しラングドシャーは粉々に 早香 1 いづみ
110-07 一万メートルラスト一周天高し
110-08 父さんも弁当になる今朝の秋 日常 1 早香
110-09 アンテナの空のはるかや秋の声
110-10 ねおん字の三つ四つ欠けていて無月 越冬こあら 4 日常・ざぶたろ・九鈴ちゃん・蜆汁
110-11 八月尽己がくらしに戻るべく 子々 3 破れ鐘・中ちゃん・野浮
110-12 紅茸の紅あきらかに耕衣逝く 大波 4 日常・いづみ・ざぶたろ・Yumi
110-13 稲穂波揺れをる果ての弥彦かな 蜆汁 1 樽金
110-14 争ひのよふに掛け合ひ秋刀魚買ふ Yumi 1 破れ鐘
110-15 なにも彼も旨くゆく夢白芙蓉 いづみ 2 ざぶたろ・勝坊
110-16 犬蓼や怪我の呪ひチチンプイ
110-17 耕衣逝き泥鰌鯰の浮きてけり
110-18 緩衝材ぷちぷち潰す秋思かな いづみ 2 野浮・こひつじ
110-19 駄々っ子の親に纏はる残暑かな 破れ鐘 2 越冬こあら・野浮
110-20 スパイスを効かせ晩夏の料理かな 野浮 1 たんこ
110-21 大石を凌ぎきったる秋扇 樽金 4 中ちゃん・いづみ・たんこ・蜆汁
110-22 田荷軒翁逝くあをき貝割菜 大波 1 樽金
110-23 秋めいて小さくなりし吹き出もの 中ちゃん 2 野浮・こひつじ
110-24 羅を着て淑やかな娘となりぬ 勝坊 1 いづみ
110-25 日中の残暑の消えし夕べかな
110-26 地蔵盆辻で見てゐる指きつね ざぶたろ 4 早香・越冬こあら・九鈴ちゃん・蜆汁
110-27 草履ゐてスニーカーゐて盆踊り 中ちゃん 3 たんこ・大波・子々
110-28 秋めきてイヤリングまた増えてゆく
110-29 蛇穴に入る肉付きをほくそえむ 日常 1 九鈴ちゃん
110-30 夏負けに素直に負けてゐたりけり こひつじ 3 中ちゃん・樽金・野浮
110-31 新涼やポケットにチョコ入れてゆく 早香 1 越冬こあら
110-32 所在なき夜はちちろに囲まれて 野浮 1 子々
110-33 かなかなは止まず夕刊まだ来ない 日常 2 越冬こあら・蜆汁
110-34 秋めくや麻酔の残る歯科帰り
110-35 流灯の先頭は早やかなたかな 中ちゃん 1 子々
110-36 秋の雲今しも峰を離れけり 蜆汁 1 ざぶたろ
110-37 虫食ひの唐黍のごと都庁の灯 樽金 3 破れ鐘・勝坊・こひつじ
110-38 水掛けて仏安らぐ残暑かな 破れ鐘 1 こひつじ
110-39 九十九を白壽といふや天の川
110-40 超ミニのギャル颯爽と終戦日 勝坊 1 たんこ
110-41 ひと筋の水流るかと昼の蛇 ざぶたろ 3 日常・九鈴ちゃん・Yumi
110-42 山峡の秋をつれ来し風通る
110-43 夏草や昨日の影が遊ぶなり ざぶたろ 1 蜆汁
110-44 足一本短く出来て茄子の馬 Yumi 4 日常・樽金・大波・子々
110-45 コスモスや丸太の家は子沢山 Yumi 3 中ちゃん・いづみ・勝坊
110-46 終バスに乗り損ねしよ轡虫 九鈴ちゃん 1 大波
110-47 卵焼き上手になって夏休み 子々 4 早香・越冬こあら・大波・勝坊
110-48 ゆらゆらとひかりあそぶよ青プール
110-49 すぐ乾く勝利のなみだ天高し こひつじ 1 Yumi
110-50 背を向けて逃げる子もをり宮相撲 蜆汁 4 破れ鐘・樽金・大波・Yumi
110-51 孔雀草香りただよう田舎道

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