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第 112 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年9月28日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
112-01 萩群れてしどろもどろの池面かな 浮動甘納豆 3 はる・Yumi・こひつじ
112-02 夕飯はゆっくりお食べ里芋煮 じゅん 4 早香・浮動甘納豆・こひつじ・勝坊
112-03 秋気澄む姿の見えぬ修道士
112-04 朝涼に目覚めて出るはくしゃみかな
112-05 秋深し縄紋土器に嗅ぐ太古
112-06 鉄塔の足元覆う蕎麦の花 早香 2 ふうせん・子々
112-07 漸寒や不惑を過ぎてあがり症 いづみ 4 浮動甘納豆・蜆汁・こひつじ・じゅん
112-08 秋独りなゐの禊を待ちにけり ふうせん 1 其筋
112-09 宵の雨寝るには惜しき月となり 勝坊 2 樽金・たんこ
112-10 コスモスや乳ぶらさげし山羊二匹 中ちゃん 4 九鈴ちゃん・ふうせん・蜆汁・はる
112-11 金木犀今日は遅刻も許されよ
112-12 甘藷の荷母より届く日曜日 蜆汁 1 勝坊
112-13 街の子と栃の実拾ふ連れとなり はる 5 中ちゃん・野浮・日常・樽金・Yumi
112-14 直線が直線に飛ぶ蜻蛉飛ぶ
112-15 風上に向かいてしほからとんぼかな 九鈴ちゃん 1 あこちゃん
112-16 黄金色苅田の色の格子縞
112-17 月淡し並びし影の動かざる 勝坊 1 たんこ
112-18 どちらまでちよつとそこまで鰯雲 こひつじ 10 早香・浮動甘納豆・日常・ちりお・いづみ・破れ鐘・はる・勝坊・其筋・あこちゃん
112-19 秋麗知恵の輪のぱとはづれたる あこちゃん 4 中ちゃん・九鈴ちゃん・破れ鐘・こひつじ
112-20 島国のどこに咲いても彼岸花 浮動甘納豆 2 日常・越冬こあら
112-21 椅子たたぬ媼四、五人秋の暮
112-22 烏賊襖水平線を切り刻み Yumi 2 蜆汁・たんこ
112-23 曼珠沙華にきびの中の笑顔かな 破れ鐘 1 ふうせん
112-24 秋深し聴くCDはニニロッソ
112-25 色鳥やブルージーンズおろしたて じゅん 1 いづみ
112-26 風爽か気球湧き出る地平線 あこちゃん 5 中ちゃん・九鈴ちゃん・野浮・日常・蜆汁
112-27 無花果の中へ沈んで午後の刻 ちりお 1 早香
112-28 糠床の生き生きと秋迎へけり 子々 3 浮動甘納豆・破れ鐘・あこちゃん
112-29 コスモスに追いつけ追い越せ丈くらべ
112-30 十六夜や思い出語る元芸者 Yumi 1 たんこ
112-31 星飛んでにぎやかに来る清掃車 じゅん 1 いづみ
112-32 半額の餅と嬶アと居待月 其筋 4 中ちゃん・じゅん・越冬こあら・あこちゃん
112-33 住職と寄進見積もるそぞろ寒 樽金 3 はる・Yumi・子々
112-34 侘しさやマスクメロンの初夜の月
112-35 鉄橋の重なる川の枯れ葉かな 蜆汁 1 じゅん
112-36 強がりを言って淋しき曼珠沙華 野浮 4 ちりお・いづみ・こひつじ・じゅん
112-37 フィナーレのタクト止まりて水澄めり
112-38 来年の春ふくらんで球根袋
112-39 栞差す歳時記の書や秋の風
112-40 はさの影一緒に延びる逆上がり 其筋 3 早香・日常・Yumi
112-41 一斉に雀飛び立つ運動会 早香 2 九鈴ちゃん・ちりお
112-42 湧き来たる鯖雲の野に犬放つ 樽金 2 蜆汁・子々
112-43 面接や案山子のごとくお辞儀せり
112-44 日の色も風の香りも秋日和 勝坊 1 はる
112-45 地下道を出るやたちまち秋の中
112-46 雨音を日がな一日秋彼岸
112-47 荒れそむる道のしるべや彼岸花 其筋 2 ふうせん・樽金
112-48 虫の音が絶えて気になる虫の息
112-49 あまりにも平和や藷が旨すぎる こひつじ 1 破れ鐘
112-50 湯上がりの匂いがとどく居間は秋
112-51 結い髪を肩へ放して秋深し ちりお 2 早香・じゅん
112-52 終日を札束さばく秋の暮 九鈴ちゃん 1 野浮
112-53 いま盛り衒う命や曼珠沙華
112-54 土地勘の無き三叉路や秋の暮 越冬こあら 5 浮動甘納豆・野浮・ちりお・Yumi・子々
112-55 おのおのが灯を点しをり葡萄の実 いづみ 3 ちりお・越冬こあら・あこちゃん
112-56 秋澄むや車の窓を開け放つ
112-57 柔らかく乾く九月の濯ぎもの 子々 4 いづみ・樽金・越冬こあら・其筋
112-58 天高し両手さし上げたる裸像 中ちゃん 3 九鈴ちゃん・野浮・勝坊
112-59 けんちん汁黙って啜る無月かな 野浮 1 其筋
112-60 凄まじき豪雨の過ぎしちちろかな いづみ 2 勝坊・たんこ
112-61 水澄むや底に水草森をなす はる 1 中ちゃん
112-62 秋風やリセットボタン押してみる 野浮 2 樽金・越冬こあら
112-63 夜食皿流しの隅に下げてあり 越冬こあら 2 ふうせん・破れ鐘
112-64 名月に人出の多き千灯会
112-65 菊の香に誘われ路地の通り抜け 破れ鐘 1 子々
112-66 野の花の露に湿りし新聞紙 子々 1 其筋

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