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第 113 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年10月12日
兼 題:「渡り鳥」、「地芝居」(ぢしばゐ)、「煩悩」 ※「煩悩」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
113-01 地芝居に飽きてハッカパイプかな ちりお 3 浮動甘納豆・九鈴ちゃん・こひつじ
113-02 煩悩や明日は明日キリギリス Yumi 2 野浮・破れ鐘
113-03 一点の見る間に開き渡り鳥 勝坊 6 中ちゃん・野浮・早香・日常・俗世・はる
113-04 煩悩を燃やしています曼珠沙華 破れ鐘 7 中ちゃん・野浮・あこちゃん・其筋・俗世・こひつじ・Yumi
113-05 後首黒き女形や地狂言 Yumi 3 あこちゃん・樽金・勝坊
113-06 座布団の干されてゐたり渡り鳥 中ちゃん 2 ちりお・九鈴ちゃん
113-07 地芝居の男役者に酒匂う 日常 2 中ちゃん・はる
113-08 地芝居の出とちりにわく拍手かな 早香 3 あこちゃん・いづみ・ちりお
113-09 OBの森の向こうへ鳥渡る
113-10 有明の干潟失せしよ渡り鳥 九鈴ちゃん 3 其筋・たんこ・破れ鐘
113-11 幕間に漬物回る村芝居 野浮 6 早香・樽金・ちりお・九鈴ちゃん・勝坊・Yumi
113-12 正装の一団過ぐや渡り鳥 あこちゃん 6 浮動甘納豆・早香・日常・其筋・蜆汁・はる
113-13 煩悩に生かさるる身や新走り 其筋 2 いづみ・こひつじ
113-14 煩悩も日毎に薄れ白木槿 勝坊 1 破れ鐘
113-15 玉三郎と声掛かりけり村芝居
113-16 渡り鳥雲と一緒に旅立ちぬ
113-17 煩悩め妻が奨めるとろろ汁
113-18 渡り鳥群れて哀しき顔をして
113-19 地芝居や語り継がるる義民伝 いづみ 4 勝坊・俗世・蜆汁・はる
113-20 遠き嶺晴れて旅鳥の兆しあり 俗世 3 浮動甘納豆・早香・蜆汁
113-21 地芝居の弁当開く刻(とき)となり
113-22 地芝居の脇の子役に泣かさるる こひつじ 2 九鈴ちゃん・たんこ
113-23 また一羽加わり鳥の渡りかな
113-24 地芝居の筋声高に田の夫婦 はる 2 日常・蜆汁
113-25 地芝居や舌のまはらぬ高き声 九鈴ちゃん 1 樽金
113-26 財布だけ持つてお遣ひ小鳥来る こひつじ 1 浮動甘納豆
113-27 煩悩や杉はひのぼる蔦紅葉 いづみ 3 樽金・蜆汁・Yumi
113-28 煩悩を真如の月に晴らしたし
113-29 村芝居お軽の腰の太いこと 樽金 2 たんこ・破れ鐘
113-30 地芝居や子役一人で受けを取り
113-31 今年また共に越そうな渡り鳥
113-32 鳥渡る味噌汁ぐらり沸き立ちて 野浮 5 あこちゃん・いづみ・九鈴ちゃん・はる・こひつじ
113-33 念仏の口よりこぼれ菊作り はる 1 俗世
113-34 空き腹の家路の空に渡り鳥
113-35 村芝居赤子の声に中休み
113-36 子煩悩顔に書きたる運動会 ちりお 2 いづみ・たんこ
113-37 地芝居や女形のなまりに大笑ひ
113-38 渡り鳥群を割りつつ島伝い はる 3 浮動甘納豆・日常・其筋
113-39 渡り鳥いつかは土に還る旅
113-40 とんとんと進みつまらぬ村芝居 浮動甘納豆 3 中ちゃん・野浮・こひつじ
113-41 聊かの煩悩のこす枯尾花 俗世 1 勝坊
113-42 煩悩も溶かしてゆくよ芋の汁 早香 1 其筋
113-43 夕支度宵の明星渡り鳥
113-44 煩悩を帰燕に捨ててしまひけり
113-45 煩悩に凝り固まりて秋深し 九鈴ちゃん 1 野浮
113-46 栗飯や巡査部長は子煩悩 あこちゃん 1 早香
113-47 煩悩てふ他人の絆秋なすび
113-48 感傷もまた煩悩かななかまど 浮動甘納豆 1 たんこ
113-49 煩悩の尽くることなし実かづら
113-50 地芝居や主役にとかくの噂あり
113-51 生け垣の隅に闇あり渡り鳥 蜆汁 2 あこちゃん・破れ鐘
113-52 地芝居は稽古の丈の見栄を切り
113-53 地芝居やちよとゆがみて松竹梅
113-54 どんぐりを鞄に入れて子煩悩 蜆汁 4 中ちゃん・ちりお・勝坊・俗世
113-55 仏壇を隠し地芝居玄之丈 其筋 2 日常・Yumi
113-56 ベニスにも泪橋あり鳥渡る
113-57 地芝居の客に台詞を教へられ 勝坊 4 樽金・いづみ・ちりお・Yumi

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