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第 115 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成9年11月9日
兼 題:「草紅葉」(くさもみぢ)、「大綿」(おほわた)、「燃」 ※「燃」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
115-01 秋風がふきて冷めたり燃えし恋
115-02 不燃物片手に小春日和かな 越冬こあら 4 九鈴ちゃん・日常・勝坊・こひつじ
115-03 雪姿転送されてゆくいのち 日常 1 早香
115-04 大綿の漂い消ゆる門の内 早香 1 Yumi
115-05 草もみぢ蘇我入鹿が駆け抜けし 蜆汁 2 日常・Yumi
115-06 大綿や季のうつろひの使者として Yumi 2 破れ鐘・たんこ
115-07 単線をよぎる細道草紅葉 浮動甘納豆 4 早香・はる・ふうせん・こひつじ
115-08 綿虫の落つるや腕の振り具合 ふうせん 2 ラシャーヌ・Yumi
115-09 良き友と良き話して草紅葉 勝坊 2 俗世・たんこ
115-10 大綿や悔いの残りし分かれ道 蜆汁 3 野浮・浮動甘納豆・こひつじ
115-11 里坊の暮光密かに熟柿燃ゆ 破れ鐘 2 野浮・ラシャーヌ
115-12 草もみぢハングライダー現れる 樽金 3 早香・九鈴ちゃん・はる
115-13 草紅葉大分傷んで来た地球
115-14 狐火や蒼白に燃ゆ愛もあり Yumi 1 野浮
115-15 燃えさしの枝手に馴染む落ち葉焚 俗世 7 中ちゃん・樽金・九鈴ちゃん・勝坊・はる・Yumi・こひつじ
115-16 分け入れば科ほど濡れる草紅葉
115-17 霜の声利休は燃ゆる人なりき 浮動甘納豆 3 越冬こあら・ふうせん・蜆汁
115-18 綿虫を畦に遊ばせ径選ぶ 勝坊 1 俗世
115-19 秋気澄む宮の石段風車 ラシャーヌ 1 蜆汁
115-20 透き通る時を刻みぬ草紅葉
115-21 カモシカの現われ出でし草紅葉 中ちゃん 2 樽金・俗世
115-22 大綿がちらちらと舞う窓の外
115-23 花めきし蝋涙露の鈴ガ森
115-24 綿虫や兄と遊びし庭の松
115-25 あの雲の中から大綿生まれけり 樽金 2 破れ鐘・ふうせん
115-26 大棉や砥石沈めし洗面器 九鈴ちゃん 2 はる・ラシャーヌ
115-27 一人だけ渡す土橋や草紅葉 はる 5 中ちゃん・野浮・浮動甘納豆・日常・勝坊
115-28 綿虫やふわふわ空の暮れてゆく こひつじ 1 はる
115-29 燃えてゐる心帰燕に冷ましけり
115-30 短日や近頃われは不燃物 野浮 4 早香・樽金・俗世・蜆汁
115-31 草紅葉ここにレールがありました 早香 4 越冬こあら・浮動甘納豆・破れ鐘・たんこ
115-32 程の良き生き方したし草紅葉 Yumi 2 越冬こあら・こひつじ
115-33 青き空鶏頭の焔燃えに燃え
115-34 ハイヒールの足痛みけり草紅葉 こひつじ 1 破れ鐘
115-35 綿虫や委ねるものに弥陀の慈悲 野浮 3 越冬こあら・俗世・蜆汁
115-36 金色に燃ゆる花野へ出てゆけり 九鈴ちゃん 1 中ちゃん
115-37 想ひ出は燃えないゴミよ冬日向 蜆汁 1 樽金
115-38 囚われて大綿風に燦めきぬ
115-39 綿虫や良心はこう呵責する 越冬こあら 1 浮動甘納豆
115-40 ふと風に母の声聞き草紅葉 俗世 2 勝坊・たんこ
115-41 月白く山燃え残り冬に入る 早香 1 ラシャーヌ
115-42 機密書の下書燃やす冬隣 樽金 2 ラシャーヌ・Yumi
115-43 大綿や想い懸くれば消えゆきぬ
115-44 大棉や汝説教スルナカレ 九鈴ちゃん 1 越冬こあら
115-45 弦楽の余韻は空に綿虫か 浮動甘納豆 1 日常
115-46 やや過ぎた夢が銀杏が燃え落ちる
115-47 溶岩の大地に草の紅葉かな 野浮 2 九鈴ちゃん・蜆汁
115-48 燃へ尽きて悔いなき試合秋うらら こひつじ 4 中ちゃん・樽金・破れ鐘・たんこ
115-49 ポケットの無いズボン履く草紅葉 ふうせん 2 九鈴ちゃん・日常
115-50 落葉燃し海を見てをり父祖の墓 はる 1 早香
115-51 大綿の命北窓より入れし 中ちゃん 1 ふうせん
115-52 草紅葉長き影をば落としけり たんこ 1 勝坊
115-53 殺したきまでに燃ゆるか日記買ふ ふうせん 3 中ちゃん・野浮・浮動甘納豆
115-54 幸四郎初代の墓に鶏頭燃ゆ ラシャーヌ 1 ふうせん

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