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第 125 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年3月29日
兼 題:「四月馬鹿」、「日永」、「引き出し」 ※「引き出し」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
125-01 眩しきはミニのスカート日の永し 掃半 2 はにわ(ToT)・たんこ
125-02 少年の引出し固く閉ざす春 樽金 7 早香・掃半・勝坊・じゅん・九鈴ちゃん・Yumi・旅人
125-03 まつすぐに行けば墓域よ木の芽道 旅人 2 はる・九鈴ちゃん
125-04 日時計の日を持て余す日永かな 破れ鐘 3 野浮・じゅん・Yumi
125-05 麗らかさ引き出し押せば下が開き 勝坊 2 野浮・はる
125-06 花便り引き出して行く花前線 破れ鐘 1 勝坊
125-07 菜種梅雨引き出し整理の一日かな
125-08 地下ホーム乗り場に迷ふ四月馬鹿 勝坊 1 子々
125-09 一人居にくしやみしてをり万愚節 蜆汁 2 はにわ(ToT)・九鈴ちゃん
125-10 引き出しにまたこの春のボールペン
125-11 間柄思い巡らす日永かな 早香 1 勝坊
125-12 閉じて鳴る引き出しの笛花の昼
125-13 かくれんぼやりとり続く日永かな 一信 3 はる・子々・たんこ
125-14 父さんの会社倒産四月馬鹿 日常 3 中ちゃん・こひつじ・越冬こあら
125-15 四月馬鹿一杯喰はされ腹減りぬ
125-16 はたいても何も出ません四月馬鹿 早香 1 旅人
125-17 永き日や火の見櫓に登りたし 蜆汁 5 いづみ・九鈴ちゃん・破れ鐘・こひつじ・越冬こあら
125-18 引き出しにサクラひとひら休みおり はにわ(ToT) 1 子々
125-19 六地蔵涎掛替へ日永し 樽金 4 野浮・早香・はる・子々
125-20 笑ふても一人ぢゃさみし四月バカ はにわ(ToT) 2 野浮・早香
125-21 万愚節夢に転んで痛かりし いづみ 3 じゅん・破れ鐘・蜆汁
125-22 貝寄せや足踏みミシンの小抽斗 九鈴ちゃん 6 樽金・いづみ・Yumi・蜆汁・こひつじ・越冬こあら
125-23 愛溢る歌流れ来ぬ四月馬鹿
125-24 四月馬鹿箸もて背中掻きにけり 樽金 6 中ちゃん・野浮・掃半・日常・Yumi・旅人
125-25 花札の相方をらぬ春の風邪
125-26 さくさくと家事の片付く日永かな Yumi 2 勝坊・九鈴ちゃん
125-27 棒投げて犬が追ひたる日永かな
125-28 四月馬鹿秘めた闘志に火をつけぬ 野浮 1 越冬こあら
125-29 青信号のかっこうも日永かな
125-30 初花や掃除してみる小引き出し
125-31 おおらかな惚けも芸なり四月馬鹿 破れ鐘 2 早香・掃半
125-32 春の夢また引き出して利息無し 越冬こあら 2 破れ鐘・一信
125-33 遺言に話が飛びぬ万愚節 子々 3 中ちゃん・日常・旅人
125-34 引き出しに亀を飼ってる入学子 こひつじ 2 中ちゃん・蜆汁
125-35 永遠や言葉うつろふ日永かな
125-36 開こうか開くまいかの日永かな
125-37 だんだんと路造られていく日永 旅人 1 越冬こあら
125-38 丸一年恋にわづらふ日永かな
125-39 落第の電話ありけり四月馬鹿 中ちゃん 2 はる・じゅん
125-40 四月馬鹿白系露西亜人の恋 越冬こあら 2 はにわ(ToT)・蜆汁
125-41 引き出しに赤房垂れし雛の家具 掃半 5 樽金・日常・勝坊・子々・一信
125-42 引出しに母のにほひや沈丁花 一信 2 旅人・たんこ
125-43 四月馬鹿騙されたようなふりをして たんこ 1 掃半
125-44 思い出の引き出し増える新学期
125-45 気に染まぬ辞令もらひし四月馬鹿 九鈴ちゃん 3 樽金・じゅん・たんこ
125-46 永き日の飴の中から金太郎 野浮 7 早香・樽金・日常・破れ鐘・Yumi・一信・こひつじ
125-47 夫のがらくた引き出しや目借時
125-48 揺り椅子にまどろみ長し日永かな
125-49 永き日やアパート出る人入る人
125-50 宝くじ売場暇なり満愚節 はる 2 掃半・いづみ
125-51 抽斗をあけ春日さす我楽多よ
125-52 春の蚊や引き出しにまだ止みゐたる
125-53 婆三人木椅子占めたる日永かな はる 2 中ちゃん・いづみ
125-54 もう煮えた鍋も明るい日永かな
125-55 紺色を着てるわたしは四月馬鹿
125-56 永き日の地球に杭を打つ響き 越冬こあら 2 はにわ(ToT)・一信
125-57 遅き日のこっそりと来る更年期
125-58 ひとつだけ渋き引き出し暮の春 蜆汁 1 樽金
125-59 マジかよと聞き返す奴四月馬鹿
125-60 四月馬鹿悟られまいぞ老の惚け 掃半 2 一信・たんこ
125-61 引出しの中入れ直す春炬燵
125-62 永日や身を掻きむしる座敷犬
125-63 永き日や竿竹一本四百円 じゅん 6 日常・いづみ・はにわ(ToT)・破れ鐘・蜆汁・こひつじ

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