[QLD句会録棚]
第 126 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年4月12日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
126-01 山笑ひ黒牛我を疎く見る Yumi 1 俗世
126-02 枝移りの雀の誘ふ落花かな
126-03 水音を辿りて花に迷いけり 破れ鐘 5 中ちゃん・野浮・あさもと・いづみ・たんこ
126-04 嬰児はげんこのままに花祭り はにわ(ToT) 7 日常・勝坊・いづみ・ちりお・はる・Yumi・九鈴ちゃん
126-05 留まるも行くも無礙なり花筏 俗世 1 たんこ
126-06 背の順に階段昇る遠足子 九鈴ちゃん 3 いづみ・はる・じゅん
126-07 さくら散る四弁となるやいさぎよく
126-08 来ぬ人を時計また見て花の雨
126-09 最後まではずさぬピアス春の闇 じゅん 4 はにわ(ToT)・あさもと・早香・樽金
126-10 風にゆれ雨にゆれ咲く糸桜
126-11 蓬摘み忘れてをりぬいたむ膝 掃半 1 勝坊
126-12 蜷の道これがわたしの生きる道
126-13 大袈裟な蕎麦屋の水車花大根 一信 5 俗世・野浮・浮動甘納豆・勝坊・Yumi
126-14 春眠の午あを空をいつも持つ
126-15 株安のさなかの街の花嵐 俗世 1 破れ鐘
126-16 花散るや被爆が生みし無縁墓 はる 2 掃半・旅人
126-17 逢えばまた散るを忘れる桜かな 日常 1 あさもと
126-18 我が庭に蒲公英一つ咲きにけり 早香 2 いづみ・樽金
126-19 花吹雪地の見えぬほど厚化粧
126-20 人形の家の居間にも春の風 ちりお 2 はにわ(ToT)・九鈴ちゃん
126-21 たんぽぽや捨て置かれたる破れ傘 中ちゃん 3 破れ鐘・はる・一信
126-22 かたくりや恥ずかしそうにおじぎをし
126-23 ひとひらに満たされている花見かな 一信 3 中ちゃん・日常・こひつじ
126-24 谷朧大樹ささやき洩らしけり Yumi 1 旅人
126-25 仁左衛門襲名記念辛夷咲く 浮動甘納豆 3 早香・破れ鐘・Yumi
126-26 貝ばかり握つてもらふ花朧 いづみ 3 中ちゃん・樽金・旅人
126-27 初蝶や幼児の瞳中に寄る 樽金 3 浮動甘納豆・はる・たんこ
126-28 初蝶をスケッチブックに遊ばせり 掃半 1 じゅん
126-29 春昼の竿まっすぐに沖を指す ちりお 4 中ちゃん・早香・はる・一信
126-30 春の夜車窓に添い寝の新社員
126-31 教室の重たきドアやしやぼん玉 九鈴ちゃん 2 ちりお・こひつじ
126-32 隧道を出るや眼下に桃の花 樽金 1 掃半
126-33 幻か見えゐて遠き花の雲
126-34 花吹雪本音を言へば人嫌ひ こひつじ 3 野浮・日常・旅人
126-35 異動の日あふるる彼岸桜かな 旅人 1 こひつじ
126-36 春愁やパジャマ新調してみたる 中ちゃん 4 野浮・掃半・破れ鐘・九鈴ちゃん
126-37 万緑や長き廊下を突つ走る 九鈴ちゃん 5 日常・早香・ちりお・じゅん・Yumi
126-38 花筵原爆塚を背なにして
126-39 樽底に数珠子集めし錬金師 はにわ(ToT) 1 俗世
126-40 花の下ほどよい飢えを思い出す
126-41 散る花を見上げて追う子くるくるり あさもと 1 勝坊
126-42 恋猫やつくづく高き電話代 浮動甘納豆 5 野浮・樽金・ちりお・たんこ・旅人
126-43 五右エ門に成ったつもりの花の客 破れ鐘 1 浮動甘納豆
126-44 月曜のだるさを捨てて春の服 Yumi 2 はにわ(ToT)・掃半
126-45 霊長目ヒト科の集ふ花見かな 野浮 2 中ちゃん・九鈴ちゃん
126-46 飛行船見上ぐるひとの口に春 一信 1 Yumi
126-47 花吹雪会議の部屋もそぞろなり 掃半 1 勝坊
126-48 父のごと顎なでゝみる彼岸西風 いづみ 5 俗世・浮動甘納豆・ちりお・じゅん・こひつじ
126-49 人間へ空前絶後に散る桜
126-50 クラス替え所在なき窓若緑 ちりお 2 樽金・一信
126-51 ちゅうりっぷ並んで咲いたまた明日
126-52 血と肉で皿は充たせず復活祭
126-53 焼蕎麦から蝦のむくろや花盛り
126-54 あを空の破片定まる花の中 旅人 2 日常・こひつじ
126-55 春風にくるくるまわる竹とんぼ
126-56 叱られて行き所なし葱坊主 樽金 4 はにわ(ToT)・あさもと・破れ鐘・一信
126-57 蝶々の冒険つむじ風に乗り
126-58 その声のまだ定まらぬ初音かな
126-59 花ちるや散る順番のありぬべし
126-60 稚児のゐて白象のゐて潅仏会
126-61 リラの花愛しき人の香りかな
126-62 くの一の現れさうな花吹雪 じゅん 3 早香・たんこ・一信
126-63 糸桜噂の影の紅一点
126-64 初蝶の窓に当たりて消えにけり 1 浮動甘納豆
126-65 遠目にも染井吉野といふ淡さ 俗世 3 あさもと・いづみ・掃半
126-66 手を挙げろ動くと撃つぞおたまじやくし こひつじ 4 俗世・はにわ(ToT)・じゅん・九鈴ちゃん

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