[QLD句会録棚]
第 128 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年5月11日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
128-01 行楽地避けて脊山の緑浴ぶ 俗世 1 破れ鐘
128-02 航跡と卯浪交はる伊良湖かな 中ちゃん 5 じゅん・俗世・勝坊・はる・樽金
128-03 看護婦に笑顔戻りて春の虹 はにわ(ToT) 1 Yumi
128-04 髪洗ふ妻の数だけ愛はなく こひつじ 2 越冬こあら・蜆汁
128-05 書店主の額に眼鏡薄暑かな 樽金 8 じゅん・浮動甘納豆・いづみ・早香・はる・越冬こあら・野浮・Yumi
128-06 師の坐して句座の定まる花筵 勝坊 5 中ちゃん・じゅん・俗世・はる・こひつじ
128-07 筑波嶺の風は青田の匂ひして じゅん 5 俗世・勝坊・掃半・野浮・樽金
128-08 新緑やぐいぐい昇る熱気球 蜆汁 4 破れ鐘・はる・九鈴ちゃん・こひつじ
128-09 つんとした蘂には腹の太き蜂 1 ハードエッジ
128-10 夜濯ぎはうすむらさきの水の中 ハードエッジ 1 一信
128-11 世の不況なにで癒やさむ冷やし酒 掃半 1 たんこ
128-12 文鎮の窪みを残し春の果て
128-13 春惜しむプラスティックに囲まれて 越冬こあら 2 ハードエッジ・九鈴ちゃん
128-14 蝦蟇据わる留守の門に番のごと
128-15 父母の笑顔と向かう新茶かな 早香 2 俗世・掃半
128-16 うれしさや一人ゐて初夏の風
128-17 新緑の影を落とすや滝の水
128-18 応援も喜ぶ金魚掬いかな はる 5 じゅん・俗世・たんこ・勝坊・Yumi
128-19 すぐ滝に着くかと歩き始めけり こひつじ 4 日常・ちりお・勝坊・越冬こあら
128-20 五月草三つ子を越して丈の伸ぶ
128-21 他愛ない話も尽きて桐の花 樽金 1 越冬こあら
128-22 霧深き樹海の道をバスは行く
128-23 この人と思い定めて揚雲雀 6 中ちゃん・破れ鐘・浮動甘納豆・ハードエッジ・蜆汁・勝坊
128-24 光るもの溜めて鉄砲百合咲けり じゅん 2 いづみ・掃半
128-25 薔薇を選るうらうら赤きカーディガン
128-26 山門をくぐる飛燕の軌跡かな 浮動甘納豆 2 たんこ・野浮
128-27 山菜採り熊やまむしに気をつけて
128-28 五月雨や剥落をせし父祖の墓 はる 1 掃半
128-29 リール竿八双構え卯波寄す
128-30 物持ちの良き西国や樟若葉 浮動甘納豆 1 Yumi
128-31 夏の朝既成事実のごとくある
128-32 浅草や祭りと太く書かれをり 一信 4 中ちゃん・浮動甘納豆・Yumi・樽金
128-33 何もかも洗ってしまえ5月晴れ 日常 3 早香・九鈴ちゃん・はにわ(ToT)
128-34 夏の風髪梳いてゆく展望車
128-35 鉄線花このまま行けば海に至る 浮動甘納豆 1 九鈴ちゃん
128-36 つぶやきがお経となりし草むしり 掃半 3 じゅん・早香・こひつじ
128-37 見上ぐればニセアカシヤの花きらら
128-38 短髪にして今年の夏と対面す 早香 3 破れ鐘・ちりお・野浮
128-39 庭草の丈を較べてさみだるる
128-40 山梔子の匂い激しき曇りかな
128-41 子には子の風吹き抜けてこいのぼり ちりお 5 中ちゃん・九鈴ちゃん・こひつじ・はにわ(ToT)・蜆汁
128-42 くしけづる老犬に草芳しき 1 掃半
128-43 みどりから緑へ鉄橋架かりけり 一信 3 ハードエッジ・ちりお・樽金
128-44 父となり子が母となる粽かな
128-45 上寿司をお預けにして新茶汲む
128-46 夏近し海辺のテラス足組みて 俗世 1 一信
128-47 母であり娘でもありカーネーション ちりお 1 はにわ(ToT)
128-48 花の宴めぐるマイクと痴話情話
128-49 母の日や差し出す野草茎温し ちりお 1 はる
128-50 レガッタやここを先途の夏燕 破れ鐘 4 中ちゃん・日常・ちりお・一信
128-51 諍へる子の声高し青葉風 蜆汁 1 樽金
128-52 椅子くるりトンネル出れば卯浪寄す
128-53 祈る人ありて社は若緑
128-54 新緑や迷彩服の兵士達
128-55 5月病日陰をひろう返り道 日常 2 いづみ・一信
128-56 傾きし松の落葉の厚きこと
128-57 虹の弧を貫き鉄の塔立てり
128-58 くちなわや好きな相手に嫌われて Yumi 1 日常
128-59 てふてふの羽ひろげるよひろげるよ 1 蜆汁
128-60 母の日の母に孫あり電話あり 中ちゃん 1 たんこ
128-61 城跡に満つる牡丹の吐息かな 野浮 1 日常
128-62 かなたまで人ばらまかれ潮干狩 中ちゃん 7 日常・浮動甘納豆・ハードエッジ・いづみ・早香・越冬こあら・野浮
128-63 こでまりや垣根の陰のほの明り 早香 1 たんこ
128-64 夏めくやころころ廻る風見鶏 Yumi 1 いづみ
128-65 初夏のまぼろし君は魚になる 野浮 3 破れ鐘・はにわ(ToT)・一信
128-66 このまんま死んじゃえそうな春の風邪
128-67 れんぎようや正直者の金の斧 Yumi 1 はにわ(ToT)
128-68 忍び返しまたぐ剪定梯子かな 2 ちりお・蜆汁
128-69 白服の胸にああ素麺のつゆ じゅん 3 浮動甘納豆・早香・こひつじ

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