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第 131 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成10年6月21日
兼 題:「蜻蛉生る」(とんぼうまる)、「銭荷」(せんか)、「頭」 ※「頭」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
131-01 対岸に頭現はれたるプール 中ちゃん 2 早香・九鈴ちゃん
131-02 頭から湯気の出さうな暑さかな
131-03 頭では解っているさ生ビール 野浮 1 越冬こあら
131-04 蜻蛉生る水面をなめる牛の舌 はる 2 じゅん・樽金
131-05 さみどりに水面をおほふ銭荷かな じゅん 2 早香・掃半
131-06 ヨーヨーを操る男蜻蛉生る
131-07 予後幾日疾くに銭荷は犇めきり 樽金 1 Yumi
131-08 頭から飛び込んで来る夏の雨 越冬こあら 4 破れ鐘・勝坊・樽金・九鈴ちゃん
131-09 石投げて銭荷波紋に逆らはず 中ちゃん 1 掃半
131-10 頭声や一人でいたい夏座敷 一信 2 樽金・九鈴ちゃん
131-11 地蔵笑むやご取りの子とすれ違ふ はにわ(ToT) 1 たんこ
131-12 蜻蛉生まるバイク小橋を揺るがせつ 破れ鐘 1 中ちゃん
131-13 留守犬の頭すり寄る夏の夕 掃半 2 早香・Yumi
131-14 八丁とんぼ生る湿原に渡り板
131-15 頭からかぶるパジャマの涼しけれ ハードエッジ 4 浮動甘納豆・日常・九鈴ちゃん・こひつじ
131-16 蜻蛉生る縋る草木に風を聴き 日常 2 はる・子々
131-17 蜻蛉生る空へ飛びたつ日を待ちて 早香 2 たんこ・勝坊
131-18 水の輪の銭荷を繋ぐ雨えくぼ 破れ鐘 1 Yumi
131-19 見上げれば頭上はるかに雲の峰
131-20 なまけゐて蓮の浮き葉のごとき夢 蜆汁 2 野浮・掃半
131-21 涼風や膝に重たき汝が頭 樽金 6 中ちゃん・じゅん・野浮・越冬こあら・九鈴ちゃん・こひつじ
131-22 睡蓮や蟇三角の頭出す 子々 1 はる
131-23 刈りたての頭涼しきゆふべかな 蜆汁 2 越冬こあら・掃半
131-24 巻頭の写真瀑布の最新号 早香 3 浮動甘納豆・一信・子々
131-25 夏場所や頭で当たる舞の海
131-26 掻氷頭の中にジェット飛ぶ はにわ(ToT) 4 破れ鐘・じゅん・勝坊・こひつじ
131-27 蟻の道悩むことなき頭数 日常 2 蜆汁・Yumi
131-28 わが裡に黒き蜻蛉の生まれける 蜆汁 1 はにわ(ToT)
131-29 無言なる坊主頭の帰省かな はる 5 中ちゃん・野浮・勝坊・こひつじ・ハードエッジ
131-30 赤だすき女船頭あやめ舟 勝坊 3 破れ鐘・たんこ・はる
131-31 蜻蛉生れ膝まで浸かる沼遊び
131-32 とんぼ生まれ池辺の枝で羽を干す
131-33 蜻蛉の生れて水色空色に
131-34 蜻蛉生る生徒諸君の起床前 越冬こあら 4 浮動甘納豆・じゅん・一信・蜆汁
131-35 漕ぎゆける小船の櫂の銭荷分け Yumi 1 日常
131-36 ちぎれしは明神下の銭荷かな 九鈴ちゃん 2 日常・ハードエッジ
131-37 残されし夢の数程銭荷かな
131-38 雨音も雨も銭荷に消えてゆく 浮動甘納豆 2 一信・はにわ(ToT)
131-39 武者返し銭荷の下に潜むもの 一信 2 日常・Yumi
131-40 泥水に犯されもせず載る銭荷
131-41 蜻蛉生る訣別の翅おづおづと 野浮 1 一信
131-42 われさきに夏風を蹴る膝頭 日常 5 浮動甘納豆・早香・野浮・越冬こあら・子々
131-43 河馬の眼が銭荷の中に潜んでる 野浮 2 早香・樽金
131-44 蜻蛉生る水のなごりを翅に留め じゅん 3 中ちゃん・越冬こあら・樽金
131-45 蓮浮葉重なり合ふて池隠す 勝坊 2 たんこ・子々
131-46 聞きたしは蜻蛉生まるる音なりき 九鈴ちゃん 1 破れ鐘
131-47 銭荷に雨やたれか来し気配せり
131-48 水底の歌聖を覆う銭荷かな はにわ(ToT) 1 一信
131-49 亀のくび見え隠れする銭荷かな 掃半 1 たんこ
131-50 父の日や頭の上にアイスノン 九鈴ちゃん 2 はる・ハードエッジ
131-51 樹の膚にまごう蜻蛉生まれけり
131-52 池の端銭荷の中で鯉が跳ね 1 子々
131-53 夏雲や埠頭の端は誰が釣る
131-54 日と水を表裏に分かつ浮葉かな ハードエッジ 5 中ちゃん・野浮・こひつじ・蜆汁・掃半
131-55 ばっさりと涼しき頭撫でてみる 破れ鐘 2 勝坊・はにわ(ToT)
131-56 蓮浮葉乗り継ぐ二連糸蜻蛉
131-57 目は父似羽根は母似の蜻蛉生る こひつじ 1 破れ鐘
131-58 蜻蛉生る古き目玉を脱ぎ捨てて Yumi 4 浮動甘納豆・日常・蜆汁・ハードエッジ
131-59 父が鍬洗ひし流れ蜻蛉生まる 樽金 2 はる・蜆汁
131-60 蜻蛉生る兄追ふ声の道白し 一信 1 じゅん
131-61 水面にマッチぽっぽっぽと銭荷 早香 1 はにわ(ToT)
131-62 夏風にからから軽い頭振り じゅん 2 はにわ(ToT)・ハードエッジ
131-63 薄翅を抱へて蜻蛉生まれたり

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