[QLD句会録棚]
第 147 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年1月31日
兼 題:「餅花」、「寒鴉」、「眠」 ※「眠」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
147-01 山の鴉も町の鴉も寒鴉
147-02 餅花の百の乳房の目出度さよ ハードエッジ 2 破れ鐘・掃半
147-03 後ろから値踏みする気か寒鴉 ぽっぽ 3 破れ鐘・ハードエッジ・野浮
147-04 餅花のしだれし五彩きらめけり
147-05 朝市や小さき餅花置かれをり 中ちゃん 3 子々・樽金・掃半
147-06 落とし物のちの一声寒鴉 早香 1 樽金
147-07 山眠る牛は咀嚼を繰り返す はにわ(ToT) 8 中ちゃん・子々・たんこ・ハードエッジ・勝坊・越冬こあら・掃半・早香
147-08 冬銀河眠れば夢を見る子かな ハードエッジ 2 樽金・越冬こあら
147-09 餅花の名前も知らず街に出る
147-10 眠るよに消えて行きたし我は雪 早香 1 こひつじ
147-11 餅花を飾りて春の來るを待つ
147-12 餅花は思い出ばかり影ゆるる
147-13 姉婿の蘊蓄長し餅の花 はにわ(ToT) 4 ぽっぽ・浮動甘納豆・野浮・掃半
147-14 寒鴉都会に居着き餌あさる
147-15 餅花が聞いているとはつゆ知らず
147-16 餅花の乾きてつんと揺れにけり
147-17 早起きのすっぴん出社寒鴉 越冬こあら 5 中ちゃん・破れ鐘・ハードエッジ・こひつじ・早香
147-18 餅花や置きてきしもの美しく
147-19 餅花の賽に絡まる小判かな 野浮 3 浮動甘納豆・破れ鐘・勝坊
147-20 居眠りや炬燵の中の心地よさ
147-21 冬薔薇眠る盃影さして 浮動甘納豆 1 越冬こあら
147-22 着膨れて浅き眠りの通勤車
147-23 大寒や妻の眠りの深きこと 中ちゃん 7 ぽっぽ・たんこ・ハードエッジ・野浮・こひつじ・掃半・クリトン
147-24 十代と睡眠薬の冬籠
147-25 霜降やミルクあたため眠れぬ母
147-26 夜業終え眠き眼にビルの月 クリトン 1 早香
147-27 冬眠は高鼾なり寝酒せむ 破れ鐘 1 勝坊
147-28 座敷より豊穣の花団子玉 早香 1 子々
147-29 餅花を離れず従姉妹又従姉妹 ぽっぽ 4 中ちゃん・浮動甘納豆・ハードエッジ・野浮
147-30 カシミヤに憧れてゐる寒鴉 こひつじ 3 ぽっぽ・はにわ(ToT)・越冬こあら
147-31 その影はピンクにあらず寒鴉
147-32 寒鴉夕日の中に去りにけり
147-33 春近し片耳動く眠り猫 樽金 5 中ちゃん・子々・たんこ・越冬こあら・クリトン
147-34 口開けて声を呑み込む寒鴉 子々 1 樽金
147-35 眠る勿れ戸口にゐるぞ雪女郎 野浮 1 たんこ
147-36 子の咳に眠りの浅くなりにけり こひつじ 2 子々・勝坊
147-37 餅花や物言ひたげな額の父 樽金 3 はにわ(ToT)・早香・クリトン
147-38 冬眠のクマになりたし手を洗ふ ぽっぽ 2 破れ鐘・早香
147-39 山眠る送電線に繋がれて 勝坊 7 中ちゃん・浮動甘納豆・樽金・はにわ(ToT)・野浮・こひつじ・クリトン
147-40 君が代やジャングルジムの寒鴉 樽金 3 ぽっぽ・浮動甘納豆・こひつじ
147-41 朝日射す空に無言の寒
147-42 近ずけば逃げるふりする寒鴉 勝坊 1 たんこ
147-43 寒烏啼けば虚しく湖昏るる 破れ鐘 1 勝坊
147-44 餅花や70年代われらが世界
147-45 餅花の下で四方山話かな 掃半 2 ぽっぽ・はにわ(ToT)
147-46 墨滲む草書に宿り寒鴉 はにわ(ToT) 1 クリトン
147-47 寒鴉想ふは後ろ姿のみ 浮動甘納豆 1 はにわ(ToT)
147-48 人去りし畑寒鴉の世界

[第146回]  [第148回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]