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第 148 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年2月14日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
148-01 矢印は皆天を指し春来る 越冬こあら 3 早香・はにわ(ToT)・勝坊
148-02 春の雪遅れがちなる掛時計 樽金 2 破れ鐘・クリトン
148-03 流氷の上の頬杖海の豹 早香 1 浮動甘納豆
148-04 恋に似てときめく心春隣
148-05 天気図の春便り読み肥料撒き クリトン 2 早香・越冬こあら
148-06 立春や試行錯誤を繰返し
148-07 凍滝の群れし妖獣牙を剥き Yumi 3 たんこ・勝坊・クリトン
148-08 草の芽のもたげし土は乾きけり 樽金 2 ハードエッジ・中ちゃん
148-09 童話には毒のありけりシクラメン
148-10 初蝶を拒む赤さや畑の網 ぽっぽ 1 たんこ
148-11 風まかせ焚火の上座定まらず 勝坊 4 浮動甘納豆・樽金・はにわ(ToT)・Yumi
148-12 パステルのカタログ雑誌春を待つ Yumi 1 野浮
148-13 鎌倉は雪か霙か志野茶碗 浮動甘納豆 1 樽金
148-14 雪降りて庭の枯れ木は花模様
148-15 青海苔の瓶置かれをり焼きそば屋 中ちゃん 1 越冬こあら
148-16 湯たんぽの熱さや風邪の子を抱きぬ こひつじ 1 ハードエッジ
148-17 持て余す豆を数へる鬼やらひ 勝坊 1 クリトン
148-18 雪こんこ夫とひとつになつてゐる こひつじ 1 ハードエッジ
148-19 おはじきを二つ弾ゐて春立ぬ
148-20 立春のめでたき兆し卵立つ
148-21 雪だるまやせ細り行き黒ん坊 たんこ 1 ハードエッジ
148-22 春霖や花輪の裏に骨多し ぽっぽ 2 浮動甘納豆・こひつじ
148-23 梅の香にひかれ奥またその奥と
148-24 銀粉の如き鴎や春の海 ぽっぽ 2 野浮・Yumi
148-25 春炬燵急須の向きを変へてみる 樽金 10 ぽっぽ・野浮・浮動甘納豆・早香・中ちゃん・たんこ・破れ鐘・こひつじ・勝坊・Yumi
148-26 みどり子の頬に日差しの暖かさ
148-27 クラークの指差すところ春息吹く はにわ(ToT) 2 樽金・こひつじ
148-28 地上まで螺旋描くや名残雪 早香 2 はにわ(ToT)・クリトン
148-29 早春や甍に柔し陽の弾む
148-30 寒明けや右手で掛ける発動機
148-31 冴返る黒きミシンに金の文字 野浮 8 ぽっぽ・浮動甘納豆・早香・中ちゃん・はにわ(ToT)・こひつじ・Yumi・クリトン
148-32 探梅の鳥居くぐれば婚儀かな 浮動甘納豆 3 たんこ・破れ鐘・勝坊
148-33 厚板を鎖につなぐふらここや
148-34 メロドラマチックな暮らし針供養
148-35 理容師の手持ち無沙汰や雪催 浮動甘納豆 9 ぽっぽ・野浮・ハードエッジ・中ちゃん・樽金・破れ鐘・勝坊・越冬こあら・Yumi
148-36 団体の旅行余寒にちぢこまる 中ちゃん 1 たんこ
148-37 本尊の影の届かぬ白襖 Yumi 1 早香
148-38 今日もまた留守番電話春遠し 早香 1 はにわ(ToT)
148-39 ジェット機のタイヤ大きな涅槃像 ハードエッジ 1 越冬こあら
148-40 やうやくに買ひし戸建てや下萌ゆる 中ちゃん 2 破れ鐘・こひつじ
148-41 春告げる雪となりけり音も無く
148-42 雪積みて一番電車入構す クリトン 2 ぽっぽ・中ちゃん
148-43 ぺらぺらの合格通知薄氷 こひつじ 1 越冬こあら
148-44 如月やぱちんと印鑑ケース閉づ ハードエッジ 2 ぽっぽ・樽金
148-45 真帆片帆ヨットに湖の風光る 破れ鐘 1 野浮

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