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第 149 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年2月28日
兼 題:「水菜」(みづな)、「日脚延ぶ」、「牛」 ※「牛」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
149-01 山笑ふ牛にひかれて善光寺 野浮 2 樽金・はにわ(ToT)
149-02 ほんのりと水菜の香り澄まし汁 勝坊 1 たんこ
149-03 春時雨乳重たげな牛を打つ Yumi 1 九鈴ちゃん
149-04 犂や牛にひかれる春を待つ
149-05 僧兵の強訴に通る水菜かな
149-06 水菜買ひ思い出辿る京の旅 Yumi 1 たんこ
149-07 姑の漬けし水菜の青さかな ぽっぽ 2 破れ鐘・勝坊
149-08 塩味をちょっと押さえて水菜漬け 1 勝坊
149-09 お茶漬けの箸を休める京菜かな 野浮 1 中ちゃん
149-10 明日生きる心構えに日脚延ぶ Yumi 1 掃半
149-11 牛乳をよく噛んでゐる雛の夜 ハードエッジ 2 越冬こあら・九鈴ちゃん
149-12 牛柄のパジャマ姿や春の風邪 ぽっぽ 4 浮動甘納豆・早香・ハードエッジ・Yumi
149-13 ランドセル列なせる道日脚伸ぶ 中ちゃん 1 勝坊
149-14 ぐわぐわと夜を深める牛蛙 勝坊 2 ハードエッジ・Yumi
149-15 通りがけの安産祈願日脚伸ぶ 樽金 1 掃半
149-16 水菜漬食ひつつ鰻食ひにけり 中ちゃん 1 ぽっぽ
149-17 秒針を追ひては掬う水菜かな
149-18 追手やや遠のくごとし日脚伸ぶ ハードエッジ 4 浮動甘納豆・越冬こあら・こひつじ・掃半
149-19 日脚伸ぶ派手目のシャツに変へてみる 勝坊 3 破れ鐘・たんこ・はにわ(ToT)
149-20 牛の背に何を載せよう梅若忌 越冬こあら 1 Yumi
149-21 日脚延ぶどこまでも牛ついてくる 九鈴ちゃん 1 樽金
149-22 日脚伸ぶパッチワークを壁に掛け 野浮 1 中ちゃん
149-23 色ガラス拾う渚の日脚延ぶ 掃半 2 樽金・クリトン
149-24 日脚伸ぶ旅行案内平積みに 浮動甘納豆 3 ぽっぽ・中ちゃん・野浮
149-25 塩味の後引く菓子や日脚延ぶ こひつじ 2 ぽっぽ・掃半
149-26 日脚延ぶ夕日を浴びて遊ぶ子ら 1 子々
149-27 スーパーの袋ぶらぶら日脚延ぶ ぽっぽ 3 越冬こあら・早香・はにわ(ToT)
149-28 日脚延ぶ地軸傾く電車来る 越冬こあら 5 浮動甘納豆・早香・こひつじ・Yumi・九鈴ちゃん
149-29 山と積み枕木置き場日脚伸ぶ
149-30 春浅し朝の牛乳人肌に 浮動甘納豆 5 中ちゃん・野浮・子々・たんこ・勝坊
149-31 水菜生ふまぶしき窓を開けにけり
149-32 思惑もなく京菜へと箸は延び 越冬こあら 1 破れ鐘
149-33 朝刊と牛乳取りに春の雪 中ちゃん 1 子々
149-34 日脚伸ぶ希に茶柱希に恋 はにわ(ToT) 7 ぽっぽ・破れ鐘・浮動甘納豆・越冬こあら・早香・こひつじ・ハードエッジ
149-35 帰る叔母駅まで送る日脚伸ぶ
149-36 鼻先に雀遊ばす春の牛 樽金 3 子々・たんこ・クリトン
149-37 水滴のゆたにたゆたに京菜かな こひつじ 1 樽金
149-38 春草や牛舎の中に匂い立ち
149-39 紐解けば笊に溢るる水菜かな 樽金 4 中ちゃん・野浮・こひつじ・Yumi
149-40 水菜煮つ油のやふな京言葉
149-41 囀の始まる牧に牛放す 子々 1 掃半
149-42 梅園や斜に構えたる牛の像 破れ鐘 2 早香・はにわ(ToT)
149-43 天井によどむ熱あり日脚延ぶ 九鈴ちゃん 3 野浮・ハードエッジ・クリトン
149-44 壬生菜よく育ちし畑の深呼吸
149-45 春泥や異国の牛の痩せ細り 掃半 2 野浮・九鈴ちゃん
149-46 後れ毛やしゃきしゃき刻む水菜漬
149-47 天道を牛車の如し春の月 はにわ(ToT) 2 浮動甘納豆・ハードエッジ
149-48 惚けもいて突っ込みもいて日脚伸ぶ 破れ鐘 1 こひつじ
149-49 日脚延ぶ太極拳の案内あり 早香 2 クリトン・九鈴ちゃん
149-50 春めくや牛乳蓋のぽんと鳴る こひつじ 3 ぽっぽ・樽金・越冬こあら
149-51 菜園の水菜狩り来て夜の菜
149-52 花の宴牛耳る父の便り着く
149-53 水菜と言ひ京菜と言ひて嫁姑 浮動甘納豆 5 破れ鐘・子々・はにわ(ToT)・勝坊・クリトン
149-54 歯に衣着せぬ水菜を刻みけり

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