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第 151 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年3月28日
兼 題:「鵜馴らし」、「燕」(つばめ、つばくらめ)、「工場」 ※「工場」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
151-01 町工場酢酸の風春の風 クリトン 4 野浮・早香・越冬こあら・ハードエッジ
151-02 鵜馴らしを見おろしてゐる天守閣 野浮 1 クリトン
151-03 鵜馴らしやいらっしゃいませ裏返り Yumi 1 はにわ(ToT)
151-04 工場の裏から花の堤へと ハードエッジ 3 樽金・勝坊・子々
151-05 鵜馴らしや我慢比べの賭け勝負
151-06 水攻めの城址に十字切る燕 子々 3 早香・中ちゃん・Yumi
151-07 県境の橋をくぐりて初つばめ 樽金 1 野浮
151-08 青蔦のからむ工場人気なく
151-09 話し好き鵜馴らしの匠腰延ばし クリトン 2 早香・たんこ
151-10 鵜馴らしの親父トリの目トリの口 越冬こあら 2 樽金・早香
151-11 鵜馴らしの黒く死にたる足の爪 ぽっぽ 2 はにわ(ToT)・こひつじ
151-12 号笛に風船工場覚醒す はにわ(ToT) 2 ぽっぽ・ハードエッジ
151-13 地に触れんばかりの燕上昇す 中ちゃん 4 樽金・野浮・勝坊・たんこ
151-14 町工場継ぐ子も無くて葱坊主 破れ鐘 3 子々・たんこ・越冬こあら
151-15 つらつらと面見定めて鵜を馴らす ハードエッジ 1 クリトン
151-16 つばくらめ真昼の窓を低く飛ぶ ぽっぽ 2 破れ鐘・越冬こあら
151-17 目印の楓花咲く町工場 早香 1 子々
151-18 煙突が花の雲より立つ工場 中ちゃん 1 ハードエッジ
151-19 鵜馴らしの篝火天を焦がしけり 勝坊 1 破れ鐘
151-20 駅前の古家を選りて燕来る Yumi 3 はにわ(ToT)・勝坊・破れ鐘
151-21 花見客廃工場の脇を行く
151-22 一瞬の影横切りて初つばめ 勝坊 1 クリトン
151-23 工場に咲き山躑躅多忙なり
151-24 工場の父に手を振る入学子 こひつじ 5 樽金・野浮・中ちゃん・たんこ・Yumi
151-25 鵜馴らしや紅顔の弟子混ぢりをり 1 ぽっぽ
151-26 工場の煙をつつむ春がすみ たんこ 1 早香
151-27 音戻る造船工場風光る
151-28 ABC仮の呼び名で鵜を馴らす
151-29 本業は旅館のあるじ鵜を馴らす 樽金 5 ぽっぽ・中ちゃん・子々・こひつじ・Yumi
151-30 鵜馴らしやさながらわが子の如くにて
151-31 うららかや工場のラジオからワルツ こひつじ 5 樽金・野浮・中ちゃん・越冬こあら・ハードエッジ
151-32 南からめおと燕が巣にもどる
151-33 燕来る頭上注意の札作り 早香 4 勝坊・たんこ・こひつじ・クリトン
151-34 軒仰ぎ待っても来ないつばくらめ 1 子々
151-35 鵜馴らしを見て知る川の流れかな たんこ 1 破れ鐘
151-36 工場にをんな職人さくら餅 こひつじ 2 勝坊・Yumi
151-37 海の碧眸に残る鵜を馴らす 子々 2 破れ鐘・クリトン
151-38 かげろへる工場群の真昼かな 野浮 2 中ちゃん・ハードエッジ
151-39 はるばると来て町内のつばくらめ ハードエッジ 1 こひつじ
151-40 つばくろや一言多し義理の母
151-41 蔦若葉工場長の退職日 Yumi 3 ぽっぽ・はにわ(ToT)・こひつじ
151-42 決めかねている曇り空飛ぶ燕
151-43 挨拶も無くてつばくら掠めけり 破れ鐘 2 はにわ(ToT)・Yumi
151-44 少年が大人になる日燕飛ぶ 野浮 1 越冬こあら
151-45 開け放つ工場の窓や白木蓮 樽金 1 ぽっぽ

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