開句日：平成１１年４月１１日 兼　題：なし

No.	俳　　　　　　　　　　句	作　　者	選	選　　　　　　　　　　者
152-01	花筏子亀も石に上がりけり	樽金	3	はにわ(ToT)・たんこ・ハードエッジ
152-02	愛されてゐてこそ妻よ鳥雲に	こひつじ	2	樽金・ハードエッジ
152-03	初音かやそぞろ時めく朝まだき
152-04	花冷えをだらりと拗ねる茶屋暖簾	破れ鐘	1	クリトン
152-05	苗代田突っ切る郵便集配車	ちりお	3	破れ鐘・勝坊・こひつじ
152-06	裏側で戦争してをり花吹雪	こひつじ	3	はにわ(ToT)・勝坊・ちりお
152-07	蝶やすめビル風休め雨休め	クリトン	2	早香・Ｙｕｍｉ
152-08	振興券まぶしいような春ショール
152-09	我気鬱雲沸き笑う山を打ち
152-10	またひとつ猫飛ぶ春の小川かな	ハードエッジ	3	中ちゃん・早香・越冬こあら
152-11	花の雨右も左もうかれ顔	早香	1	野浮
152-12	かぎろへる煙突の先燃えてをり	中ちゃん	1	ハードエッジ
152-13	太平洋も掬ひとりたる汐干狩	野浮	2	はにわ(ToT)・たんこ
152-14	罪深き男の癖毛佛生會	はにわ(ToT)	5	中ちゃん・たんこ・野浮・樽金・ハードエッジ
152-15	花冷えの里坊ひそと時鎖ざす
152-16	木の芽時たこの形のソーセージ	越冬こあら	3	中ちゃん・はにわ(ToT)・こひつじ
152-17	達人の絵筆散らばり春暮るる	越冬こあら	2	勝坊・ちりお
152-18	鯉幟川を流れて空に舞う
152-19	いつまでも蕾でいたい鬱金香	早香	2	はにわ(ToT)・越冬こあら
152-20	人は皆チルチルミチルうまごやし
152-21	春の日の目覚し時計るるるんぱ	野浮	4	破れ鐘・早香・ちりお・こひつじ
152-22	桜咲く下で碁を打ち酒を飲み
152-23	ルノアールの少女さざめく宵の春
152-24	毛根にパワー授かる花盛り
152-25	菫咲く昨日より今日いい日です	早香	3	野浮・クリトン・こひつじ
152-26	燃え尽きて落ちる椿の紅褪めて	勝坊	1	たんこ
152-27	春の灯や上手な嘘も嘘は嘘	はにわ(ToT)	5	早香・野浮・ちりお・クリトン・Ｙｕｍｉ
152-28	子も元気妻も元気や山笑ふ
152-29	鍋蓋の下に小さな春の闇	ハードエッジ	3	中ちゃん・破れ鐘・越冬こあら
152-30	風といちもくさんに蒲公英の絮	こひつじ	1	樽金
152-31	雪柳昼餉のあとの散歩道	たんこ	1	Ｙｕｍｉ
152-32	受験子の眸輝く無限大
152-33	賢妻と云いて気が付く四月馬鹿	はにわ(ToT)	3	破れ鐘・勝坊・Ｙｕｍｉ
152-34	手詰まりの盤を睨める花の冷え
152-35	あやとりを掬う小指はかたつむり	ちりお	4	早香・越冬こあら・樽金・クリトン
152-36	花一本そこに宴張る一家族
152-37	ゆふぐれのさくらさくらと散るさくら	野浮	1	ハードエッジ
152-38	大正の生れ品良く椿餅	Ｙｕｍｉ	4	中ちゃん・野浮・勝坊・ちりお
152-39	風光るメラニン工場動き出す
152-40	途中まで蕪村に伴する春の夢	樽金	1	クリトン
152-41	土筆野や追はるる夢を見し子供
152-42	花の雨妻が夕餉を買ひに出る	ハードエッジ	6	破れ鐘・たんこ・越冬こあら・樽金・Ｙｕｍｉ・こひつじ