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第 157 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年6月20日
兼 題:「単衣」(ひとえ)、「竹落葉」、「始」 ※「始」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
157-01 雲の峰中に始祖鳥踊りをり Yumi 1 クリトン
157-02 下総に老いて単衣の身も軽ろし 掃半 6 勝坊・早香・樽金・子々・クリトン・ハードエッジ
157-03 梅雨始め妻の繰り言聞き流す 勝坊 3 たんこ・破れ鐘・こひつじ
157-04 竹落葉掃き竹林に戻しけり 中ちゃん 2 九鈴ちゃん・はにわ(ToT)
157-05 単衣着て長き夜道の残さるる
157-06 水張られプール始まる笑顔かな 掃半 1 たんこ
157-07 胸元に風透きとほる単衣かな ぽっぽ 1 勝坊
157-08 単衣着てそうらん節の輪の中へ Yumi 3 九鈴ちゃん・野浮・勝坊
157-09 始祖鳥を見上げてをりし大蜥蜴
157-10 幾何学の限界として竹落葉
157-11 ゴムまりのやうな娘が単衣かな 樽金 6 掃半・野浮・勝坊・子々・こひつじ・ハードエッジ
157-12 一ひらの舞ひつつ積みて竹落葉
157-13 梅雨寒し始末に迷う合いの服
157-14 竹落葉亜細亜は雨の美しき ハードエッジ 8 ぽっぽ・掃半・九鈴ちゃん・中ちゃん・野浮・はにわ(ToT)・こひつじ・Yumi
157-15 冷奴着席順に開始せよ 越冬こあら 1 ぽっぽ
157-16 リハビリを始めし母に梅雨晴間 子々 2 たんこ・クリトン
157-17 衣擦れの音一風の単衣かな
157-18 竹落葉けふは歩いてお迎へに ぽっぽ 3 中ちゃん・早香・子々
157-19 パンダ舎にふはりふはりと竹落葉 はにわ(ToT) 2 野浮・早香
157-20 ふんぎりをつけた男の単衣かな 野浮 4 ぽっぽ・掃半・樽金・Yumi
157-21 竹落葉さらさらさらと風に舞う
157-22 少年が何か見ている竹落葉 樽金 3 ぽっぽ・破れ鐘・ハードエッジ
157-23 単衣物出して母から一講釈
157-24 紫陽花の色を尽くして幕を閉づ こひつじ 1 クリトン
157-25 在りし日の母の単衣の似合ふ齢 子々 3 はにわ(ToT)・勝坊・たんこ
157-26 長椅子に両脚伸ばし単衣かな
157-27 会釈して辞去する女の単衣かな
157-28 ナイターが始まり妻はイヤホーン
157-29 足音のうれしいプール始めかな 1 こひつじ
157-30 単衣着て拗ねてみせよか袖にしょか
157-31 竹落葉老い兆す腰なだめけり 子々 1 掃半
157-32 兵児帯がからめ捕ったる一重かな
157-33 始祖鳥の細き指先夏休 ハードエッジ 1 越冬こあら
157-34 夕近き母屋より虹始まりぬ ぽっぽ 2 中ちゃん・野浮
157-35 軟弱な精神統一竹落葉 掃半 4 はにわ(ToT)・早香・越冬こあら・Yumi
157-36 竹落葉瀬音の遠く癒しをり
157-37 先生の家庭訪問竹落葉 樽金 2 破れ鐘・子々
157-38 小面の微笑む唇や竹落葉 野浮 2 樽金・ハードエッジ
157-39 単衣着て糊が効いたる心地よさ たんこ 1 九鈴ちゃん
157-40 しつけ糸ほどきてうれし単衣かな 2 破れ鐘・子々
157-41 竹落葉兵どもの跡隠す 早香 1 Yumi
157-42 藍を着て母より高し単衣帯 勝坊 3 九鈴ちゃん・中ちゃん・樽金
157-43 我が子かと見ほれる丈や竹落ち葉 破れ鐘 1 樽金
157-44 雨の中あぢさゐ祭始まりぬ 中ちゃん 4 掃半・はにわ(ToT)・越冬こあら・ハードエッジ
157-45 裏庭の風竹落葉通しくる
157-46 時々の黴の匂いや泣き笑い
157-47 メロン買ふ靴下の親指に穴
157-48 始まりはいつも六月忘れ傘 早香 3 たんこ・越冬こあら・Yumi
157-49 長梅雨や精密検査の紙重く こひつじ 1 破れ鐘
157-50 恨み言呟きつつもひとへ裁つ はにわ(ToT) 1 クリトン
157-51 上野行始発列車に乗るトマト 野浮 5 ぽっぽ・中ちゃん・早香・越冬こあら・こひつじ

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