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第 158 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年7月4日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
158-01 ずぶ濡れでなお蜘蛛の巣の主かな 浮動甘納豆 4 掃半・越冬こあら・樽金・Yumi
158-02 この夏もいつかの夏に巡り合う 早香 1 越冬こあら
158-03 代替り里の老舗の夏暖簾 Yumi 2 早香・樽金
158-04 山荘に狸餌を乞ふ五月雨 樽金 2 早香・ハードエッジ
158-05 かたつむり翼の生ゆる夢を見る 野浮 2 破れ鐘・ハードエッジ
158-06 プリズムの雨は七彩花紫陽花
158-07 噴水の飛沫に男女語らいぬ
158-08 このところ妻の言ひなり初浴衣 樽金 7 早香・勝坊・こひつじ・破れ鐘・掃半・浮動甘納豆・Yumi
158-09 ビー玉に逆さに写る油照 越冬こあら 5 早香・浮動甘納豆・樽金・はにわ(ToT)・Yumi
158-10 翔ぶか否か天道虫の思索かな
158-11 みちのくの恋の哀れを田植唄 勝坊 1 ハードエッジ
158-12 沙羅の花濁り無きまま落ちにけり 掃半 2 浮動甘納豆・はにわ(ToT)
158-13 好物は西瓜なりけりおねしょの子 こひつじ 4 たんこ・勝坊・樽金・はにわ(ToT)
158-14 日よ盛れ私の顔の皺増やせ
158-15 ソプラノや金髪にして半ズボン ハードエッジ 3 中ちゃん・勝坊・越冬こあら
158-16 古書展の黴の匂ひを浴びてゐし 中ちゃん 5 野浮・ぽっぽ・こひつじ・掃半・Yumi
158-17 生き残るための狩人蜻蛉の子 Yumi 2 野浮・ハードエッジ
158-18 青田海踏まえ鉄塔仁王立ち 勝坊 1 破れ鐘
158-19 バンザイの手の隙間より御来光 野浮 2 早香・樽金
158-20 方丈の裏に閑かな花菖蒲
158-21 上二段空いている棚梅雨湿り
158-22 古里へ還る夢みる熱帯夜
158-23 幼子の眉整へて夏来たる ぽっぽ 2 野浮・浮動甘納豆
158-24 入梅や車ひしめく環状線
158-25 ひつそりと額紫陽花に雨ひとつ
158-26 たましいを灯して蛍ふぶくなり はにわ(ToT) 3 野浮・中ちゃん・たんこ
158-27 継母と云われ郭公ひとつ鳴く はにわ(ToT) 1 ぽっぽ
158-28 紫陽花の手鞠のままに干からびる 浮動甘納豆 1 越冬こあら
158-29 為す術もなしと荒梅雨呑むばかり 破れ鐘 2 中ちゃん・掃半
158-30 海知らぬ金魚のごとき主婦であり こひつじ 5 ぽっぽ・勝坊・破れ鐘・ハードエッジ・はにわ(ToT)
158-31 半夏生去り行く人の皆若く 越冬こあら 1 たんこ
158-32 白黒のサッカーボール濃紫陽花
158-33 ででむしやCで躓く単語帳 はにわ(ToT) 1 こひつじ
158-34 梅漬けてその都度母に電話せり こひつじ 7 中ちゃん・たんこ・勝坊・破れ鐘・越冬こあら・浮動甘納豆・Yumi
158-35 一千九百九十九年遠花火 ハードエッジ 3 ぽっぽ・こひつじ・はにわ(ToT)
158-36 炎天を逃れモネの絵太鼓橋
158-37 晴天に梅雨明けのラッパ鳴り響く
158-38 プロバイダを仲人として若葉風
158-39 長い道人待ち顔の立葵 たんこ 1 掃半
158-40 わがままを聞くひとのゐて胡瓜もみ 樽金 4 野浮・ぽっぽ・中ちゃん・こひつじ
158-41 梅雨晴間去年の植木屋今年また
158-42 所在なく風鈴外す雨籠もり 破れ鐘 1 たんこ
158-43 梅雨晴や実家の母の声弾む
158-44 駆け込みしあぢさゐ寺に涙雨
158-45 咲きこぼる卯花間垣を憚らず

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