[QLD句会録棚]
第 159 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年7月18日
兼 題:「一つ葉」、「兜虫」、「母」 ※「母」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
159-01 母の母その母の母月見草 越冬こあら 2 樽金・ハードエッジ
159-02 西瓜切る母の確かな目分量 樽金 7 早香・野浮・子々・勝坊・たんこ・破れ鐘・Yumi
159-03 遠蛙母の老眼今われに 野浮 5 ぽっぽ・了斎・子々・勝坊・こひつじ
159-04 一つ葉の緑濃くあり神域に
159-05 兜虫落ちて図体もてあます 樽金 1 はにわ(ToT)
159-06 兜虫おがの山より生れ来る
159-07 死してなを角を高々かぶと虫
159-08 一つ葉やひょっこりひょうたん島何処 野浮 2 ハードエッジ・掃半
159-09 兜虫角からませて雄同士
159-10 母衣蚊帳の内外に寝る姉妹
159-11 魂は海に還れり干水母 はにわ(ToT) 2 ぽっぽ・ハードエッジ
159-12 一つ葉や数多(あまた)の母か裏の疣
159-13 一つ葉や火を吹く山を神として ハードエッジ 1 はにわ(ToT)
159-14 かぶとむし少年力士土俵入り ぽっぽ 1 子々
159-15 一ツ葉の岩になじみし月日かな 勝坊 3 ぽっぽ・了斎・破れ鐘
159-16 兜虫だけ起きているリアシート 越冬こあら 5 ぽっぽ・早香・樽金・子々・こひつじ
159-17 一葉づつ一つ葉風の道しるべ
159-18 兜虫見掛け倒しのちやらんぽらん こひつじ 2 早香・越冬こあら
159-19 兜虫重なりあひて売られをり Yumi 6 中ちゃん・樽金・野浮・勝坊・破れ鐘・こひつじ
159-20 飽くるまでもて玩ばれし兜虫 こひつじ 1 たんこ
159-21 しがみつけこれが別れぞ兜虫
159-22 かたくなゝ母でもありし墓洗ふ 勝坊 7 中ちゃん・野浮・了斎・子々・越冬こあら・掃半・こひつじ
159-23 逆さまに踏ん張つてゐる兜虫 野浮 3 早香・掃半・Yumi
159-24 蚊遣り火を腰に草取る老母かな 中ちゃん 4 樽金・勝坊・たんこ・破れ鐘
159-25 黒き背の大學ノート兜虫 ハードエッジ 3 了斎・越冬こあら・はにわ(ToT)
159-26 兜虫ミニカー繋ぎ遊ぶ子ら
159-27 樽神輿遠洋母船帰りきぬ Yumi 2 中ちゃん・ハードエッジ
159-28 一つ葉や花咲かずとも生い茂り
159-29 虫相撲蹲踞してゐる兜虫
159-30 一つ葉や都会のビルの卓上に 早香 4 中ちゃん・野浮・こひつじ・Yumi
159-31 一つ葉やもう恋などと思へども はにわ(ToT) 1 掃半
159-32 一つ葉や遅すぎし恋それも罪
159-33 つくろひの母とは蚊帳をへだてたる
159-34 兜虫燈火三巡うづくまる 樽金 1 了斎
159-35 頼母子き力士幟や雲の峯
159-36 兜虫つまんで剥がすときの音 中ちゃん 4 早香・越冬こあら・ハードエッジ・Yumi
159-37 退院の母にひろびろ夏座敷 子々 4 ぽっぽ・樽金・野浮・たんこ
159-38 一つ葉や庭に暗がりてふがあり
159-39 煙に巻く児の博学や兜虫 破れ鐘 2 勝坊・はにわ(ToT)
159-40 神妙な顔に買われし甲虫 掃半 2 越冬こあら・Yumi
159-41 黙しつつ母に手向ける細花火 了斎 1 はにわ(ToT)
159-42 父母眠る墓洗ふ日ぞもの悲し
159-43 一つ葉と象形文字の踊る壁
159-44 一つ葉や記憶の若き裕次郎
159-45 毛虫焼く母は背中を丸めをり
159-46 母驚かす突然に帰省して こひつじ 2 中ちゃん・掃半
159-47 一つ葉に脚柔らかく切られけり
159-48 青柿や子をたしなめる母の声 掃半 2 たんこ・破れ鐘

[第158回]  [第160回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]