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第 160 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成11年8月1日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
160-01 風鈴の音が思い出の道しるべ
160-02 炎天下帽子似合わぬ顎であり 浮動甘納豆 5 中ちゃん・ぽっぽ・野浮・越冬こあら・勝坊
160-03 神体は男根なりし夏祭り
160-04 土用の忌葉裏まぶしき並木道
160-05 脳みそは少ないが良し鵜飼の鵜 越冬こあら 1 Yumi
160-06 夏暖簾もう一押しの若旦那 早香 3 樽金・ハードエッジ・浮動甘納豆
160-07 泣き黒子めがけてシャワー全開す はにわ(ToT) 4 破れ鐘・了斎・樽金・勝坊
160-08 うろの奥苔の花咲き小虫をり 了斎 1 ハードエッジ
160-09 ましぐらにももいろダンプ夏の山 九鈴ちゃん 1 了斎
160-10 草も木も表裏ゆるがず雲の峰 了斎 1 掃半
160-11 かなかなやうすき胸にも乳首ある ハードエッジ 3 中ちゃん・野浮・了斎
160-12 百枚の円座撒かれし伽藍かな 中ちゃん 6 九鈴ちゃん・早香・野浮・浮動甘納豆・はにわ(ToT)・Yumi
160-13 鱧の皮天神さんのお相伴 クリトン 2 破れ鐘・Yumi
160-14 そうおすか絵日傘ふたつ通り過ぎ クリトン 3 早香・越冬こあら・たんこ
160-15 角張った顔と時計と七月と 越冬こあら 1 はにわ(ToT)
160-16 何となく妻呼んでみる昼寝覚 樽金 3 ぽっぽ・越冬こあら・ハードエッジ
160-17 街騒を木陰に癒す蝉時雨
160-18 パンツの中を風の吹きゆく昼寝かな ハードエッジ 1 浮動甘納豆
160-19 菖蒲園花それぞれの影水に Yumi 1 中ちゃん
160-20 恋終えし胸に重たきソーダ水 はにわ(ToT) 2 掃半・クリトン
160-21 骨酒にして岩魚の香沢の音 中ちゃん 4 樽金・越冬こあら・勝坊・たんこ
160-22 夏草や貨物列車の長きこと 浮動甘納豆 9 九鈴ちゃん・ぽっぽ・野浮・破れ鐘・掃半・了斎・勝坊・たんこ・クリトン
160-23 大仰に地団駄を踏む大暑かな
160-24 鯖鮨を買って旅出の自由席 勝坊 3 中ちゃん・浮動甘納豆・Yumi
160-25 夏の山むかしの恋の匂ひあり ぽっぽ 1 クリトン
160-26 交番の窓に簾のかかりけり 浮動甘納豆 5 九鈴ちゃん・早香・野浮・破れ鐘・はにわ(ToT)
160-27 草いきれ親方の癖弟子の癖 早香 1 樽金
160-28 夏の雲夢見る童子鳥となる
160-29 炎天に効き目も萎えし犬の鼻
160-30 蝸牛もひとつ逆さ蝸牛 越冬こあら 3 了斎・ハードエッジ・浮動甘納豆
160-31 夏雲や施設の父の長き髭 ぽっぽ 1 掃半
160-32 レース糸真白きままに編み終へぬ Yumi 2 九鈴ちゃん・クリトン
160-33 白靴のまぶしき大き一歩かな
160-34 蒼穹に描く造形夏の雲
160-35 その奥に薔薇の館雲の峰
160-36 雲の峰しっぽの先まで牛洗ふ 樽金 5 九鈴ちゃん・早香・ぽっぽ・破れ鐘・クリトン
160-37 海の家地元役員高齢化
160-38 藍染めやくるりくるりと踊りの輪
160-39 人の夢と書きて儚い心太 Yumi 3 越冬こあら・ハードエッジ・はにわ(ToT)
160-40 耳奥に貼付いてゐる蝉の声 野浮 3 早香・掃半・Yumi
160-41 野良猫の産んだ仔猫が雨に濡れ
160-42 滴りや瀬に登攀の靴を脱ぐ 中ちゃん 1 樽金
160-43 ちゃん付けで白髪呼合ひ祭酒 樽金 2 中ちゃん・勝坊
160-44 お使ひのお駄賃として兜虫
160-45 日記帳終いから書く夏休み 早香 2 はにわ(ToT)・たんこ
160-46 大イサキたっぷり聞くや釣り自慢
160-47 あどけなく浴衣着る娘の白い胸 クリトン 1 たんこ
160-48 短冊の願いとどけや星祭
160-49 席しめて安堵の汗を拭く電車
160-50 スクリーンセーバとろとろ大西日
160-51 雨上がり遠く近くに蝉時雨 たんこ 1 ぽっぽ

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