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第 176 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年3月12日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
176-01 鞦韆や鴉見えまた鴉消え 了斎 1 たんこ
176-02 夫婦して噂話やホッケ食ぶ 中ちゃん 1 九鈴ちゃん
176-03 耕して頂近き畑かな 野浮 3 九鈴ちゃん・早香・ハードエッジ
176-04 春浅し誘ひをいつも断わつて こひつじ 2 たんこ・早香
176-05 文読むに片肘ついて春炬燵
176-06 湖は光の春となりにけり
176-07 梅満ちてひとひらほどは天に昇る 浮動甘納豆 1 はにわ(ToT)
176-08 虫食うて仁王は痘痕春の雷 破れ鐘 2 樽金・了斎
176-09 風船のさかさに映る銀の匙 九鈴ちゃん 2 樽金・野浮
176-10 悪夢見てがばっと起きし余寒かな
176-11 貸家札しだれ梅咲く庭に客
176-12 乳房切り取つてみようと春の夢 はにわ(ToT) 4 中ちゃん・破れ鐘・たんこ・こひつじ
176-13 生臭き大魚の泳ぐ春の闇 了斎 3 浮動甘納豆・九鈴ちゃん・野浮
176-14 うす皮のうす桃色の春の夢
176-15 青春のアスパラガスが茹であがる 中ちゃん 5 浮動甘納豆・破れ鐘・九鈴ちゃん・ハードエッジ・こひつじ
176-16 鳥に密飲まれしあとや落椿 たんこ 3 浮動甘納豆・掃半・ハードエッジ
176-17 嫁ぐ日は忍び寄るもの雛納む 野浮 7 中ちゃん・樽金・了斎・掃半・早香・ハードエッジ・こひつじ
176-18 石庭に波風立てて春一番 破れ鐘 2 樽金・たんこ
176-19 宮参りらしき一族水温む 中ちゃん 1 掃半
176-20 啓蟄となるや口紅売れてゆく 浮動甘納豆 2 掃半・はにわ(ToT)
176-21 どの風を春一番といふのだろ はにわ(ToT) 2 掃半・こひつじ
176-22 春寒や束子で洗ふ石仏 樽金 5 了斎・破れ鐘・九鈴ちゃん・野浮・早香
176-23 太腿に立てたる春のマンドリン 九鈴ちゃん 2 浮動甘納豆・樽金
176-24 紅拭い母に戻りし春の暮 はにわ(ToT) 2 了斎・早香
176-25 ふわふわとうすぼんやりと山笑ふ
176-26 ぶらんこの宙に浮きたる愁ひかな ハードエッジ 3 野浮・こひつじ・はにわ(ToT)
176-27 法蓮草「水入らず」てふ馳走あり こひつじ 1 破れ鐘
176-28 ラケットで指す天空を鳥渡る 樽金 4 中ちゃん・浮動甘納豆・了斎・破れ鐘
176-29 地虫出づ箱の底より希望出づ
176-30 うっすらと屋根に残れる春の雪
176-31 打ち解ける句座の気配や名残雪 破れ鐘 1 たんこ
176-32 春一番物欲なんて吹き飛ばせ
176-33 春昼の勝敗きびし囲碁の道
176-34 恋猫や牝に振られし牡哀れ
176-35 桃色か蒼か黄色か春の風邪 了斎 2 ハードエッジ・はにわ(ToT)
176-36 歓迎と惜別の駅沈丁花 早香 2 中ちゃん・野浮
176-37 銃眼の際まで寄する木の芽かな 樽金 2 中ちゃん・はにわ(ToT)
176-38 しゃぼん玉マーケティングという魔法
176-39 純白の辛夷朝日に仰ぎ見る

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