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第 177 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年3月26日
兼 題:「柳鮠」(やなぎはえ)、「木の芽」、「膝」 ※「膝」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
177-01 勇気てふ言ひて易しき木の芽涌く
177-02 きらめきは水草の蒼柳鮠 破れ鐘 3 了斎・早香・Yumi
177-03 妻といふ枷に甘えて木の芽和え 掃半 1 ハードエッジ
177-04 まばらなる榛の木芽吹く小野の奥
177-05 故郷の春の小川の柳鮠 ハードエッジ 1 越冬こあら
177-06 春の波膝を濡らして引きにけり 掃半 4 中ちゃん・野浮・破れ鐘・ハードエッジ
177-07 春昼や指で文字書く膝頭 樽金 3 了斎・早香・越冬こあら
177-08 観光地城のお堀の柳鮠
177-09 膝小僧丸く並べて春うらら 越冬こあら 1 たんこ
177-10 光輪のごとく雨粒負ふ木の芽
177-11 柳の芽より点描の始まりぬ 野浮 5 了斎・越冬こあら・はにわ(ToT)・子々・Yumi
177-12 うららかやミニスカートの膝小僧 中ちゃん 2 たんこ・破れ鐘
177-13 胎動や木々の芽ごとの雨雫 子々 4 樽金・越冬こあら・はにわ(ToT)・Yumi
177-14 少年の手に掬はれし柳鮠 掃半 3 中ちゃん・たんこ・ハードエッジ
177-15 柳鮠真水の中の無重力 越冬こあら 3 はにわ(ToT)・掃半・Yumi
177-16 身じろぎもせず芽吹きけり大欅 中ちゃん 4 野浮・破れ鐘・子々・掃半
177-17 春風に擽られてる膝小僧 はにわ(ToT) 3 野浮・破れ鐘・ハードエッジ
177-18 朝東風や乙女は誰も膝太き 了斎 1 中ちゃん
177-19 山笑ふ山歩きして膝笑ふ
177-20 彼岸会の老と話すに膝ついて
177-21 満月を押し上げてゆく木の芽かな ハードエッジ 4 了斎・樽金・早香・はにわ(ToT)
177-22 春の風明日から二人膝栗毛 Yumi 1 中ちゃん
177-23 人心狂う日もある木の芽時 たんこ 3 早香・掃半・Yumi
177-24 柳鮠影もろともに走りけり 了斎 3 野浮・越冬こあら・破れ鐘
177-25 水玉を連ね木の芽の雨烟る 破れ鐘 1 はにわ(ToT)
177-26 柳鮠釣れよ少年老易し 樽金 1 ハードエッジ
177-27 膝隠す丈に直して卒業す 早香 2 野浮・樽金
177-28 水門の泡に紛るる柳鮠 中ちゃん 2 樽金・子々
177-29 陽光を孕みて太る木の芽かな Yumi 1 掃半
177-30 来し方の流れを目指す柳鮠
177-31 木の芽立ち大の男が滑り台 越冬こあら 1 早香
177-32 人目避け出合橋下柳鮠
177-33 麗かや東海道中膝栗毛
177-34 優しさや木の芽膨らむ夜の雨 野浮 2 樽金・たんこ
177-35 柳鮠ものの影にも驚けり
177-36 柳鮠揚げ物にてとかかる声 早香 1 了斎
177-37 春愁のサックス膝を抱き聴く 破れ鐘 3 中ちゃん・子々・掃半
177-38 街の川鮠泳ぐ日がいつ來るや
177-39 木の芽乗せご馳走となる煮転がし 早香 2 たんこ・子々

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