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第 183 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年6月18日
兼 題:「青鷺」(あをさぎ)、「紅の花」(べにのはな)、「籠」 ※「籠」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
183-01 青鷺の後ろ姿を撮る背中 浮動甘納豆 1 野浮
183-02 青鷺や汀の朝を磔に
183-03 青鷺の梢に一羽地に一羽 中ちゃん 1 破庭
183-04 青嶺ゆく背負い籠に幼児うしろ向き 子々 1 ハードエッジ
183-05 ふりかけはボクの定番紅の花 野浮 1 掃半
183-06 紅花の乾きてもなほ鮮やかに 蒼穹 1 掃半
183-07 熟年をあざやかに燃え紅の花 破れ鐘 1 掃半
183-08 京橋は銀座の外れ螢篭 ハードエッジ 4 浮動甘納豆・破れ鐘・了斎・子々
183-09 日の当たる畑は紅の花あふれ
183-10 青鷺のそっと踏まえる水の月 破れ鐘 2 蒼穹・樽金
183-11 大籠の見え隠れ来る夏野かな 樽金 9 中ちゃん・蒼穹・野浮・浮動甘納豆・ハードエッジ・千浩・早香・破庭・了斎
183-12 青鷺や白き中州に佇めり 蒼穹 1 掃半
183-13 籠ごとに蛍共振してをりぬ 中ちゃん 3 浮動甘納豆・ハードエッジ・千浩
183-14 鳥籠の掃除をしたり大祓え 浮動甘納豆 1 破れ鐘
183-15 初もぎと手提げし籠の青林檎 蒼穹 3 樽金・破庭・子々
183-16 紅の花小指使いのDNA
183-17 青鷺の三歩目からは猟師の目 破庭 3 中ちゃん・野浮・破れ鐘
183-18 籐籠に寒天すけて夏座敷 千浩 2 蒼穹・了斎
183-19 末を摘む花はひといろ朝の袖 了斎 3 蒼穹・浮動甘納豆・早香
183-20 蔵の前紅花干されゐたりけり 中ちゃん 4 野浮・樽金・早香・了斎
183-21 背負い篭にあじさい入れて帰りけり 掃半 1 樽金
183-22 夕焼けの「籠目籠目」が輪になつて 破れ鐘 2 ハードエッジ・掃半
183-23 女なれば末摘花と云ふはいとし 子々 1 ハードエッジ
183-24 白鷺に遠く青鷺の沼地あり
183-25 考へて青鷺歩く夕日影
183-26 梅雨晴間釣り銭籠の揺れる店 早香 3 中ちゃん・千浩・子々
183-27 厨から鼻歌然れば紅の花
183-28 不器量と不気味は違ふ紅の花 破庭 1 早香
183-29 新妻は下町育ち紅の花 樽金 3 破れ鐘・破庭・了斎
183-30 青鷺のいつしか居らず魚跳ぶ 子々 1 早香
183-31 青鷺の田に下り何を思ふかな
183-32 紅花や行くすゑまでの遠ければ ハードエッジ 1 野浮
183-33 青鷺や古墳の郷の晴渡る 野浮 2 破れ鐘・子々
183-34 青鷺や空と水とに染められて 早香 2 中ちゃん・千浩
183-35 紅花や鷹山公の金いくさ 浮動甘納豆 1 破庭
183-36 海鳴りを遠く置きけり鯵の籠 了斎 3 浮動甘納豆・千浩・子々
183-37 青鷺や分かつたふりの海見つむ
183-38 桜桃を二三ヶ残し籠もどる 破庭 2 中ちゃん・樽金
183-39 吉兆や魚籠より跳る濁り鮒 野浮 1 蒼穹

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