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第 184 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年7月2日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
184-01 一杯の麦酒のために身を粉にす こひつじ 3 野浮・たんこ・破れ鐘
184-02 割烹着母の真似して泥鰌汁 蒼穹 1 たんこ
184-03 虹立つやつくづく吾はお人好し 野浮 3 掃半・早香・破庭
184-04 軒下に氷置かれし酒場かな
184-05 童心のにょきり西瓜の種飛ばす
184-06 林道に車を停めて木下闇
184-07 釣竿の穂先行き交ふ青薄 樽金 3 浮動甘納豆・ハードエッジ・Yumi
184-08 桑苺食ひし童の口の端や 蒼穹 1 破れ鐘
184-09 ギターの音浴衣の君になる準備 早香 1 ハードエッジ
184-10 つくばひに尾を冷やしゐる青蜥蜴 樽金 7 了斎・蒼穹・浮動甘納豆・ハードエッジ・Yumi・早香・破庭
184-11 真夜中の駅に着く夢昼寝醒め 浮動甘納豆 1 早香
184-12 馬は立ち牛は寝てをり雲の峰 Yumi 4 中ちゃん・了斎・樽金・こひつじ
184-13 梅雨の夜の女の耳の冷たさよ ハードエッジ 5 了斎・掃半・樽金・こひつじ・破庭
184-14 紫陽花の雨は魔術師彩を溶く
184-15 湯上りの子が手を伸ばす新生姜 樽金 1 野浮
184-16 卯の花の雨は音無く匂いけり 破れ鐘 1 樽金
184-17 新妻としてぼうたんの門を訊ふ 中ちゃん 1 了斎
184-18 黴てゆくもののあはれをいかにせむ
184-19 梅雨の夜しっぽり濡れて二人傘
184-20 ホテルから遠き山なみ梅雨晴間
184-21 手にのこる糠味噌の香よ日傘さす こひつじ 3 中ちゃん・浮動甘納豆・たんこ
184-22 梅雨の夜の飢ゑて眠れる鳥獣 ハードエッジ 2 中ちゃん・了斎
184-23 万緑や胎動強き母強き
184-24 片蔭や店奥暗き人形屋 Yumi 4 野浮・掃半・樽金・早香
184-25 夏帽子傘に隠れてしまひけり 早香 2 野浮・破庭
184-26 梅雨晴れや地を這う虫のあまた在り
184-27 膝と腰痛さに困る梅雨の日々
184-28 退院の眼に眩し雨蛙 掃半 1 破れ鐘
184-29 梅雨寒の洗濯物に香を焚く 浮動甘納豆 2 ハードエッジ・破庭
184-30 香水の匂いも許せぬ恋敵 破庭 3 蒼穹・掃半・こひつじ
184-31 天人が降りてきて咲く七変化 たんこ 2 蒼穹・Yumi
184-32 パンプスの娘に昼顔の通り雨
184-33 キャベツごろり今宵お好み焼きなるか
184-34 一人では控へめなふりラベンダー
184-35 アメンボに目方あるらし水凹む 了斎 7 中ちゃん・浮動甘納豆・ハードエッジ・Yumi・たんこ・こひつじ・早香
184-36 襟元を抜いて涼しき舞扇 掃半 1 蒼穹
184-37 氷水揺らせばカララ笑い泣き 破庭 1 掃半
184-38 大きさでわかる鴉の親子かな 了斎 1 破れ鐘
184-39 蛍火に滅びの美学ありにけり 野浮 1 こひつじ
184-40 ふるさとの潮の香りに雲ひとつ
184-41 喚声は入道雲の育つ素 早香 3 野浮・浮動甘納豆・Yumi
184-42 咲きながらはやふくらみの石榴かな 了斎 5 中ちゃん・蒼穹・たんこ・樽金・破れ鐘

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