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第 185 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年7月23日
兼 題:「鱧」(はも)、「バナナ」、「尾」 ※「尾」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
185-01 大泣きの尾を引くしゃっくり昼寝の子 子々 1 掃半
185-02 講演を了えて温めの鱧の椀 蒼穹 3 中ちゃん・野浮・浮動甘納豆
185-03 食べ終えてバナナの皮をぶら下げる 浮動甘納豆 1 樽金
185-04 ブランチといふ贅沢やバナナ剥く
185-05 垂れた尾の先に亡骸油蝉
185-06 肩の荷をおろし茶漬けの鱧の皮 破れ鐘 5 中ちゃん・樽金・蒼穹・早香・破庭
185-07 ざわめきの遠ざかりけり祭鱧 樽金 1 早香
185-08 藍皿に雪と見紛ふ湯引鱧 子々 1 蒼穹
185-09 バナナ一本腰に挿したる子どもかな ハードエッジ 3 浮動甘納豆・掃半・破れ鐘
185-10 褐色のバナナ残して店終い
185-11 一片のドライバナナのかろさかな 了斎 1 中ちゃん
185-12 人に尾のありし頃より旱星 了斎 2 野浮・早香
185-13 鱧の味知らず四十路となりにけり 野浮 2 掃半・破れ鐘
185-14 一尾さへ逃がせし金魚すくひかな
185-15 講釈に尾鰭を付ける生ビール 野浮 4 掃半・早香・破れ鐘・破庭
185-16 所在無き留守居の業やバナナ食む 破れ鐘 3 蒼穹・ハードエッジ・子々
185-17 鯵を焼く匂いに猫の尾が揺れる
185-18 幕間にバナナサンデー食べをりぬ 蒼穹 2 ハードエッジ・破れ鐘
185-19 例ふればモンキ−バナナ我一族
185-20 雲の峯尾根見おろして崩れけり
185-21 老鶯や伊賀と甲賀を分ける尾根 樽金 6 了斎・野浮・蒼穹・浮動甘納豆・子々・破庭
185-22 浅草の境内人呼ぶバナナ売り 掃半 3 中ちゃん・早香・子々
185-23 人魚姫尾頭付いて涼しけれ ハードエッジ 2 了斎・浮動甘納豆
185-24 冷やし鱧酢味噌をつけていただきし
185-25 ぼんやりと一日過ごし鱧の味 浮動甘納豆 1 破庭
185-26 山鳥の垂れ尾長し熱帯夜
185-27 チョコかけのバナナ転がるパフェグラス
185-28 バナナ食はぬ男南島帰還兵 樽金 7 中ちゃん・了斎・野浮・蒼穹・ハードエッジ・掃半・子々
185-29 技と味どちらも勝ちの祭鱧
185-30 雨の夜のバナナ小腹を慰めし 中ちゃん 6 了斎・樽金・浮動甘納豆・ハードエッジ・子々・破庭
185-31 コーギーの尾なき尻追ふ糸蜻蛉
185-32 骨切らば鱧の身丸く反り返る
185-33 一巻の名裏残して鱧茶漬 了斎 1 ハードエッジ
185-34 夏祭すなはち鱧の旬なりけり ハードエッジ 1 了斎
185-35 崖のぞく松の枝ぶり鱧料理 掃半 1 樽金
185-36 人事課の尾鰭の長き熱帯魚 浮動甘納豆 3 樽金・野浮・破れ鐘

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