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第 186 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年8月6日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
186-01 頭刈る子の目の先を鬼やんま 樽金 5 蒼穹・了斎・浮動甘納豆・野浮・ハードエッジ
186-02 桃山の石垣らしき木下闇
186-03 あたしどうなつてもいいの糸とんぼ 了斎 2 越冬こあら・ハードエッジ
186-04 まだ滝を見ぬうちよりのしぶきかな 中ちゃん 4 了斎・野浮・越冬こあら・Yumi
186-05 ででむしとでんでんむしとであひけり
186-06 月涼し体の中に満つる海 野浮 2 越冬こあら・ハードエッジ
186-07 一片の鰯雲生れすぐに消え
186-08 水母揺るる人は誰もが浮き沈み
186-09 待ちぼうけ年齢不詳夏帽子 越冬こあら 4 中ちゃん・浮動甘納豆・早香・破庭
186-10 蟻地獄一寸先の闇にをる ハードエッジ 1 Yumi
186-11 ひまわりに持ち上げられて狭し空
186-12 光りたる少女の肩や砂日傘 蒼穹 2 中ちゃん・野浮
186-13 本日立秋なれど予報は以下同文
186-14 青蒼藍八月一日の空 早香 2 浮動甘納豆・ハードエッジ
186-15 蝉時雨足裏涼しく眠りけり ハードエッジ 3 蒼穹・中ちゃん・樽金
186-16 缶ビール小型テレビで見る慕情 越冬こあら 1 了斎
186-17 叱られし記憶は失せて墓洗ふ 破庭 1 中ちゃん
186-18 お隣りの向日葵覗く手元かな
186-19 帰省して母の小言が懐かしき 破庭 1 蒼穹
186-20 飛魚やたたむ翼に空の色 蒼穹 3 早香・越冬こあら・破庭
186-21 夏休みだあれも来ない寂れ宿 中ちゃん 1 Yumi
186-22 窓の外猫見つめをる送り梅雨 Yumi 2 蒼穹・越冬こあら
186-23 仲直りする空白や夜の蝉 樽金 1 浮動甘納豆
186-24 夕風やゆらりと笹の縞蜥蜴 樽金 1 浮動甘納豆
186-25 高原の宿に犬ゐて田の青し 中ちゃん 4 了斎・野浮・早香・破庭
186-26 レントゲン胸部撮影蝉時雨 早香 1 Yumi
186-27 炎昼や青田刈りせる農夫の背 蒼穹 1 樽金
186-28 とんばうの尻の波紋の一続き 了斎 3 中ちゃん・早香・Yumi
186-29 焼酎や天下国家の一大事 越冬こあら 1 破庭
186-30 炎昼の黙やゴッホが乗移る 野浮 2 樽金・破庭
186-31 空蝉の念かさかさと囁きぬ
186-32 藻の花の流れに委ね流されず 野浮 3 蒼穹・樽金・ハードエッジ
186-33 まっすぐに雲の峰まで無縁坂 浮動甘納豆 4 了斎・樽金・野浮・早香

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