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第 189 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年9月17日
兼 題:「宵闇」(よいやみ)、「糸瓜」(へちま)、「空」(から) ※「空」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
189-01 少年のポッケ空っぽ秋の翳 破庭 1 破れ鐘
189-02 宵闇や男戻りて灯ともせる 竹軒 2 ハードエッジ・早香
189-03 妻に秘す空くじの束秋暑し 樽金 6 掃半・浮動甘納豆・たんこ・竹軒・越冬こあら・Yumi
189-04 宵闇の待合室の人恋し
189-05 宵闇や無言のテレビついてゐし
189-06 浮名立つ糸瓜に風の噂かな 破れ鐘 1 越冬こあら
189-07 長き夜腹に溜まらぬ絵空事 越冬こあら 2 千浩・早香
189-08 宵闇や門灯くぐり揃ふ靴 千浩 2 中ちゃん・たんこ
189-09 頑張れの声空っぽに鳥渡る
189-10 柄にない世辞の空しさ秋時雨 破れ鐘 2 蒼穹・破庭
189-11 風呂の隅古い糸瓜が捨て置かれ
189-12 引かれゆく者の小唄や糸瓜揺れ 了斎 1 ハードエッジ
189-13 宵闇もこんにやく村の馳走かな 了斎 1 蒼穹
189-14 宵闇に連れて瀬音の昂まりぬ
189-15 桶水に身持ち崩せる糸瓜かな 蒼穹 3 中ちゃん・掃半・浮動甘納豆
189-16 壁一面糸瓜の棚にゆだねけり 竹軒 1 破れ鐘
189-17 貰ひ手もついて糸瓜の育ちけり 子々 6 蒼穹・浮動甘納豆・千浩・竹軒・Yumi・破庭
189-18 今生の糸瓜の括れ辺りかな
189-19 ものぐさに風に吹かれて糸瓜かな ハードエッジ 2 千浩・破庭
189-20 ぶつかつておでことおでこ糸瓜かな 千浩 1 破れ鐘
189-21 宵闇や雨戸のさるの落ちる音 浮動甘納豆 3 了斎・竹軒・樽金
189-22 空っぽの座敷ありけり月の宿 竹軒 4 蒼穹・睦月・早香・破庭
189-23 宵闇や高所怖がるをとこたち
189-24 糸瓜水受け継がれゆく祖母の肌 早香 2 中ちゃん・破れ鐘
189-25 親父来て糸瓜のくびれ鷲掴み 浮動甘納豆 5 中ちゃん・千浩・了斎・ハードエッジ・越冬こあら
189-26 老舗宿軒下までの糸瓜かな Yumi 1 早香
189-27 秋風や空となりたる貯金箱
189-28 青へちま小走り癖の下級生 睦月 2 子々・竹軒
189-29 宵闇やにんまり顔に酒を注ぐ 掃半 2 睦月・たんこ
189-30 宵闇の深さ大黒柱かな ハードエッジ 5 蒼穹・子々・樽金・早香・Yumi
189-31 空堀の底まで垂れし烏瓜 浮動甘納豆 2 睦月・樽金
189-32 へちま棚地面に錆びし五円玉 中ちゃん 3 子々・ハードエッジ・Yumi
189-33 すれちがう風にちゃぽちゃぽ糸瓜揺れ 破庭 1 千浩
189-34 遠筑波糸瓜下がりし里の駅 掃半 1 浮動甘納豆
189-35 空鞄さげて着いたり糸瓜棚
189-36 宵闇や空なし赤の観覧車
189-37 空っぽの財布空っぽの毬栗
189-38 あを空は空つぽの空あかとんぼ 了斎 1 ハードエッジ
189-39 宵闇のお隣りさんの痴話喧嘩 越冬こあら 1 掃半
189-40 一本は始末に困る大糸瓜 樽金 3 睦月・了斎・越冬こあら
189-41 秋風と同じく侘びし空財布
189-42 宵闇の村を足下に車道の灯
189-43 訪れぬ姿うつして宵闇に
189-44 人寄せの大鍋空に鰯雲 掃半 4 了斎・子々・破れ鐘・破庭
189-45 秋霖や空の茶房のジャズピアノ 睦月 2 掃半・了斎
189-46 宵闇に月の出を待つ二人連れ
189-47 宵闇や橋のたもとの赤提灯 樽金 2 たんこ・子々
189-48 月鈴子空回りせしこころかな
189-49 宵闇や燈し舞台の立ち稽古 蒼穹 3 中ちゃん・睦月・樽金
189-50 宵闇に産院の窓煌煌と 破庭 6 掃半・浮動甘納豆・たんこ・竹軒・越冬こあら・Yumi
189-51 置き去りの秋の風鈴鳴る空家 子々 1 樽金

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