[QLD句会録棚]
第 190 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年10月1日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
190-01 穂芒や犬飼ふ人の半ズボン 中ちゃん 3 蒼穹・破庭・越冬こあら
190-02 潮騒や女台場の猫じゃらし 睦月 1 たんこ
190-03 露草や小さき鸚哥の群るるやう
190-04 秋雨に指輪のきらり光けり
190-05 満載のトラック助手席も林檎 睦月 5 了斎・蒼穹・ハードエッジ・竹軒・浮動甘納豆
190-06 ラッシュアワー蜻蛉目で追う男たち 浮動甘納豆 3 早香・破庭・越冬こあら
190-07 ぽんと落つ木の実転がる煉瓦道 竹軒 1 蒼穹
190-08 休耕田意地を通して彼岸花 破れ鐘 3 蒼穹・たんこ・野浮
190-09 各々のポーズ崩さぬ唐辛子 越冬こあら 3 中ちゃん・睦月・破庭
190-10 曼珠沙華花瓶の中にぐらぐらす
190-11 男手の味噌溶き入れし茸汁 蒼穹 3 中ちゃん・掃半・野浮
190-12 秋の暮四角い電車待つホーム
190-13 風にのる蜻蛉風より生れけり 早香 4 千浩・睦月・竹軒・破庭
190-14 しみじみと食す松茸御飯かな 野浮 2 たんこ・越冬こあら
190-15 雀二羽ベンチに並ぶ秋日和 竹軒 2 掃半・千浩
190-16 初雁やブルース唄ふ大男 了斎 2 掃半・千浩
190-17 秋黴雨孤独を照らすヘッドライト 破庭 2 樽金・千浩
190-18 ななかまど紅い実抱いて帰る旅 掃半 1 千浩
190-19 毬栗の海に流れて雲丹となる 蒼穹 3 ハードエッジ・早香・浮動甘納豆
190-20 とかくして地虫鳴く道帰りけり
190-21 夫婦善哉栗多過ぎる栗の飯 樽金 3 睦月・竹軒・浮動甘納豆
190-22 ご近所の猫の噂や虫の声 浮動甘納豆 1 竹軒
190-23 子育てにひとくぎりつけ赤蜻蛉 破庭 3 中ちゃん・破れ鐘・野浮
190-24 新米の感動薄き世紀末 早香 1 破れ鐘
190-25 コスモスを壁紙にしてウインドウズ たんこ 1 破れ鐘
190-26 追ふとんぼ追はるるとんぼ雲流る
190-27 大いなる曳舟舫ふ秋の水
190-28 五円玉吐き出してゆく秋遍路 掃半 1 了斎
190-29 桔梗や足柄山の金太郎
190-30 赤蜻蛉連なりホバーリングかな 野浮 1 樽金
190-31 七色の陽を返しけり露時雨
190-32 秋雨や映画のあとはインドカレー 千浩 4 ハードエッジ・破れ鐘・早香・越冬こあら
190-33 月明り熱にうかさる枕辺へ
190-34 茶色髪撫でる手櫛の思う秋
190-35 採用の内定得たり青蜜柑 樽金 6 中ちゃん・蒼穹・睦月・たんこ・早香・浮動甘納豆
190-36 自然薯や掘れる半ばに折れにけり
190-37 引く波にいくたびも濡れ秋の浜 ハードエッジ 3 掃半・野浮・浮動甘納豆
190-38 秋蝶の宿りは風の道の果て 破れ鐘 2 樽金・睦月
190-39 飲んで寝てはっと目覚める夜寒かな たんこ 1 掃半
190-40 蘭の花ひねもす微熱ありにけり 野浮 2 中ちゃん・樽金
190-41 冬瓜にタオルの敷かれ母屋かな 千浩 3 了斎・ハードエッジ・竹軒
190-42 縫ひぐるみゐて歯を磨く秋の夜 中ちゃん 3 破れ鐘・破庭・越冬こあら
190-43 星月夜乱視の進む目を細め
190-44 秋灯や辞書にちひさな米印 睦月 4 了斎・樽金・野浮・早香
190-45 日中も爛漫と咲く赤木槿
190-46 秋深しマラソン人の池回る 中ちゃん 1 たんこ
190-47 毬栗の落ちて振り返らせる技
190-48 鰯漁波に沈みし九十九里 掃半 2 了斎・ハードエッジ

[第189回]  [第191回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]