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第 191 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年10月15日
兼 題:「鶉」(うづら)、「木賊刈る」(とくさかる)、「内定」 ※「内定」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
191-01 古井戸の現れたるや木賊刈る こひつじ 2 竹軒・破庭
191-02 新蕎麦や内定知らせ大き靴 Yumi 1 早香
191-03 秋深し内定聞くや幼顔
191-04 空耳の続く日のあり鶉鳴く 千浩 9 中ちゃん・掃半・破れ鐘・了斎・子々・早香・Yumi・破庭・越冬こあら
191-05 木洩れ日の揺れや紛れの草鶉 了斎 3 蒼穹・掃半・ハードエッジ
191-06 新蕎麦と心の内に定め昼
191-07 内定と一言告げて蕎麦を刈る 早香 1 樽金
191-08 女手に持て余しつつ木賊刈る
191-09 内職に鶉飼うたる養鶏場 竹軒 2 千浩・子々
191-10 内定のこと言ひ出せず早稲熟るる 睦月 3 樽金・野浮・千浩
191-11 五厘刈りの頭を落とし木賊刈る 破庭 2 中ちゃん・Yumi
191-12 父に似る節くれし指木賊刈り 掃半 1 千浩
191-13 昼火事の遠きサイレン木賊刈る 樽金 2 了斎・こひつじ
191-14 眠りをる土瓶のごとき鶉かな ハードエッジ 7 中ちゃん・了斎・子々・こひつじ・睦月・Yumi・破庭
191-15 木賊刈るかけら拾いて文箱へ
191-16 赤錆の鎌で木賊を刈りにけり
191-17 破棄されしパート内定そぞろ寒 樽金 6 蒼穹・野浮・破れ鐘・竹軒・子々・越冬こあら
191-18 山霊の降りくる里や鶉鳴く 睦月 3 野浮・ハードエッジ・早香
191-19 庭師来て刈る名園の木賊かな 竹軒 4 中ちゃん・野浮・掃半・Yumi
191-20 唐黍や背広が重い内定子
191-21 鶉たち身を寄せ檻の一角に 中ちゃん 2 野浮・竹軒
191-22 武家町は寂て鶉の鳴く日かな
191-23 鶉十鶏卵三つほぼ同じ
191-24 木賊刈る我の背中を渡る風
191-25 駆け巡ることを厭はぬ鶉かな 野浮 1 破れ鐘
191-26 荒畑の太古に還る鶉かな 樽金 2 こひつじ・睦月
191-27 鶉斑の見え隠れする草紅葉
191-28 爪研ぐと妻は小庭に木賊刈る 破れ鐘 3 千浩・Yumi・破庭
191-29 世紀末犯罪白書木賊刈る
191-30 髪につや木賊刈りの見てをりぬ
191-31 片鶉地を啄んで声の無き
191-32 リストラの内定を待つ案山子かな こひつじ 3 蒼穹・破れ鐘・越冬こあら
191-33 内定の人とて秋を惜しむべく
191-34 柿照るや内定先に天下る 子々 2 竹軒・睦月
191-35 鶉飼うベジタリアンのデザイナー
191-36 木賊刈ることも菱取ることもなく ハードエッジ 3 掃半・子々・越冬こあら
191-37 毎年のことと屈みて木賊刈る
191-38 内定や夜雨に残る蚊を叩く 了斎 3 ハードエッジ・早香・破庭
191-39 十月や内定なしの子のスーツ 中ちゃん 4 掃半・竹軒・こひつじ・睦月
191-40 妻われの色気鶉の卵ほど
191-41 陸奥の谷は寂しも木賊刈る 了斎 3 樽金・蒼穹・ハードエッジ
191-42 お歳暮の品早々に内定す
191-43 紅葉酒内定祝ふひともをり 蒼穹 1 中ちゃん
191-44 内定の気をもむまゝに秋薊 千浩 3 樽金・破れ鐘・了斎
191-45 木賊刈りすすむ草鞋の重湿り 子々 3 蒼穹・ハードエッジ・了斎
191-46 抱き下ろし泣く子あやしつ鶉かな 掃半 1 千浩
191-47 内定は未定蕎麦屋の新走り
191-48 分け入らば鶉の声の彼方より
191-49 雨水に満たる木賊刈りにけり 中ちゃん 4 こひつじ・早香・睦月・越冬こあら
191-50 内定の通知待つ鈴虫の声
191-51 すめろぎの遠流の径に鶉鳴く 子々 1 樽金

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