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第 193 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年11月13日
兼 題:「鷹」、「初時雨」、「訛」(なまり) ※「訛」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
193-01 大鷹の影我が影を両断す 浮動甘納豆 2 睦月・破庭
193-02 鷹の檻児らは孔雀に犇めきて
193-03 案内の訛に迷ふ古都の路 Yumi 3 睦月・早香・越冬こあら
193-04 鷹老いて狩の眼のまばたきぬ 子々 1 浮動甘納豆
193-05 息白き吾が児に祖母の訛かな
193-06 御社の神木の上鷹一羽
193-07 千葉行の電車の先を初時雨 樽金 4 了斎・こひつじ・千浩・早香
193-08 ビル街にあなたを待てば初時雨 中ちゃん 1 掃半
193-09 初時雨アクセルふかし迎え撃つ
193-10 初時雨効き目の弱き薬酒 こひつじ 6 中ちゃん・睦月・樽金・破れ鐘・子々・Yumi
193-11 根深汁やおら飛びだす国訛り 1 早香
193-12 堀炬燵名古屋訛りの妻とゐて 中ちゃん 3 千浩・越冬こあら・破庭
193-13 繰り返す別れの詞初時雨
193-14 どんこ舟漕ぐ着ぶくれの国訛り
193-15 ウィンドの古里の酒初時雨 1 浮動甘納豆
193-16 寝台車ガラスを走る初時雨 掃半 1 越冬こあら
193-17 威厳もて鷹は天地を睥睨す 破れ鐘 1 掃半
193-18 何ものか掴みゐて鷹食ひちぎる 中ちゃん 1 掃半
193-19 晴れ女より見送られ初しぐれ 睦月 7 蒼穹・中ちゃん・こひつじ・樽金・野浮・浮動甘納豆・早香
193-20 鼻歌はフランス訛落葉掃く 野浮 5 蒼穹・了斎・こひつじ・早香・破庭
193-21 海鷹の高し南北西東 了斎 1
193-22 屍枝深く爪隠し鷹羽ばたきぬ
193-23 国境を見下ろす鷹の孤高かな 野浮 1 破れ鐘
193-24 日照り雨揺るる影あり鷹放つ
193-25 白骨の一樹を濡らし初時雨 1 睦月
193-26 ほんなこつもじょか孫ばい七五三 こひつじ 2 破れ鐘・Yumi
193-27 ビル繋ぐ空中歩廊初時雨 浮動甘納豆 1 睦月
193-28 新世紀鷹のごとくに吾子翔けよ 2 野浮・子々
193-29 初しぐれ母の道行袖通す 蒼穹 2 破れ鐘・子々
193-30 牡蠣飯に舌を焼きつつ国訛 破れ鐘 2 蒼穹・野浮
193-31 初時雨濡れて置かれし宿の下駄 Yumi 3 浮動甘納豆・竹軒・破庭
193-32 訛りだす思ひ出話おでん酒 5 中ちゃん・了斎・こひつじ・樽金・野浮
193-33 おんぶ嬰の足裏あたたか初時雨 子々 4 蒼穹・樽金・Yumi・破庭
193-34 玻璃盃にそそぐ静寂や初時雨
193-35 木もダムも息吹き返す初時雨 竹軒 1 掃半
193-36 のりのりでふるさと偲び訛る唄
193-37 英語でも訛る夜学の教師かな 樽金 2 こひつじ・竹軒
193-38 おでんやの訛り混じりの箸談義 早香 2 中ちゃん・千浩
193-39 鷹の飛ぶ島は被災の雑木山
193-40 江戸っ子の粋か訛りか熊手売り 越冬こあら 3 破れ鐘・子々・千浩
193-41 神在月訛ってをりぬ道祖神 竹軒 1 掃半
193-42 鷹翔ける合掌造の屋根掠め 樽金 2 樂・竹軒
193-43 冬林檎うつされ返す訛かな 千浩 1 越冬こあら
193-44 社員証鷹ニ成リタシ羽ハナシ 越冬こあら 1 蒼穹
193-45 隼の直下の辺り神の峪
193-46 友人の名と同じかな鷹渡る
193-47 鷹の眼の真直ぐに見る鷹の道 Yumi 3 了斎・浮動甘納豆・樂
193-48 空に矢を放ちしごとく鷹の飛ぶ こひつじ 1
193-49 紅葉美しお国訛りの感嘆詞 子々 2 Yumi・竹軒
193-50 アナウンスされし犬の名初時雨 千浩 1 越冬こあら
193-51 北風吹けば北の訛やモノレール 浮動甘納豆 4 中ちゃん・了斎・野浮・Yumi
193-52 橡餅を捏ねる老婆の土地訛 蒼穹 2 子々・竹軒
193-53 杣人の架けたる橋や初時雨 野浮 2 樽金・樂
193-54 初時雨体と顔で受け止めて 越冬こあら 1 千浩

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