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第 194 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年11月26日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
194-01 避難場所赤く囲まれ神無月 越冬こあら 1 こひつじ
194-02 遭難の碑知るや瘤白鳥
194-03 山眠しまつかうの風あたりけり 1 早香
194-04 花の数二つ去年のシクラメン 早香 1 越冬こあら
194-05 鼻歌ですれ違ふひと小六月 浮動甘納豆 3 中ちゃん・睦月・千浩
194-06 短日の芯の軋みや観覧車 了斎 5 掃半・樽金・浮動甘納豆・こひつじ・竹軒
194-07 皮羽織階段坂のすれ違い 越冬こあら 1 早香
194-08 きみだけを追ふファインダー冬うらら 睦月 3 中ちゃん・千浩・竹軒
194-09 枯蔓や楔の多きギリシャ文字 野浮 5 蒼穹・樂・樽金・浮動甘納豆・破れ鐘
194-10 跡を継ぐ人見つかった蜜柑山 早香 1 竹軒
194-11 団欒に残りし皮の蜜柑山
194-12 極月のその夕焼けの哀しけれ
194-13 水鳥の一羽が翔てば続きをり
194-14 飯のゆげ顔に届けり初霰
194-15 母の愚痴テレビCM蕎麦湯飲む
194-16 凩や捩子捲きて刻戻したし
194-17 ホームから見下ろすバスの屋根寒し 了斎 3 野浮・中ちゃん・浮動甘納豆
194-18 筋雲が夜嵐連れて枯れ尾花
194-19 冬ぬくしメモに歌とも言葉とも 睦月 1 野浮
194-20 自転車を放ち大の字枯野原
194-21 半ダースレモン塩振り牡蠣啜る
194-22 マジックで値段書かれし大根かな こひつじ 3 了斎・ハードエッジ・樂
194-23 枯山や吹かれて赤き正一位 了斎 1 浮動甘納豆
194-24 膝の子の髪やはらかき冬日向 樽金 5 蒼穹・野浮・ハードエッジ・破れ鐘・千浩
194-25 人参の赤が目立ちし酢豚かな 中ちゃん 2 竹軒・越冬こあら
194-26 親不知抜かれた後の冬構え 浮動甘納豆 4 蒼穹・掃半・早香・越冬こあら
194-27 柵捨て銀婚式や近松忌 蒼穹 1 浮動甘納豆
194-28 揺籃のやうなさざなみ浮寝鳥 1 ハードエッジ
194-29 裏木戸はいまだガタピシ実南天 破れ鐘 1 こひつじ
194-30 賞罰は特にこれなし枇杷の花 樽金 4 了斎・掃半・睦月・破れ鐘
194-31 寒寒寒、寒寒寒寒、寒夕焼 ハードエッジ 3 了斎・こひつじ・竹軒
194-32 闇鍋に母が持たせし茹で玉子 竹軒 1 樽金
194-33 神主を抜かずスケート場開き 野浮 4 ハードエッジ・中ちゃん・樽金・こひつじ
194-34 金堂に赤き消火器ならひ吹く
194-35 耳たぶの長き仏や冬ぬくし 樽金 4 了斎・野浮・樂・睦月
194-36 炒め煮の京菜シャキシャキ隙間風 破れ鐘 1 越冬こあら
194-37 電柱と電線があり冬木立 中ちゃん 2 掃半・樂
194-38 ころあひの過ぎし熱燗ひさしけり
194-39 短日の「妻」「母」「嫁」を掛持ちし こひつじ 5 野浮・樽金・破れ鐘・千浩・早香
194-40 霜降りて庭に小さき窪みあり 早香 1 睦月
194-41 海を見て育ちし蜜柑たわゝなり 掃半 2 破れ鐘・千浩
194-42 寒々と寄進されたる石仏
194-43 点描まろく里山の冬紅葉 睦月 1
194-44 振り返る落葉の坂や方丈記
194-45 はつ冬の空固まって降りて来る 3 蒼穹・掃半・早香
194-46 極月の萬歳萬歳萬歳や
194-47 暁星の地上に降りて霜となる 野浮 1 蒼穹
194-48 寒い中ご苦労様と言はれけり こひつじ 5 了斎・ハードエッジ・中ちゃん・睦月・越冬こあら

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