[QLD句会録棚]
第 196 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成12年12月24日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
196-01 ナマコとかコノワタが好きといふ妻ぞ 中ちゃん 2 浮動甘納豆・ハードエッジ
196-02 腹話術の人形が泣く十二月 Yumi 4 蒼穹・中ちゃん・了斎・ハードエッジ
196-03 われの影伸びる冬田も黄昏るる 掃半 3 蒼穹・たんこ・樂
196-04 遠離りゆく靴のおと雪催ひ
196-05 古暦書きこむ予定増えもせず
196-06 白障子恋うて行く旅北がよし 2 竹軒・越冬こあら
196-07 年の瀬や仕出弁当500円 野浮 2 掃半・越冬こあら
196-08 年惜しむ裁断屑となりしメモ 樽金 3 樂・睦月・早香
196-09 朝の道新雪踏めるすれ違ひ
196-10 二千年晦日の夕べ薪を割る 浮動甘納豆 1 たんこ
196-11 歯欠け顔ならぶ三年生聖夜 了斎 2 柚子・樽金
196-12 カミさんに頭を預け年の暮 ハードエッジ 2 早香・越冬こあら
196-13 木に残る枯れ葉ちらちら風に舞う
196-14 二つ三つ加へ柚子湯を乱しをり 睦月 2 樂・Yumi
196-15 本年は小粒ながらも柚子湯かな
196-16 鮟鱇の口を残して捌かれぬ 野浮 3 樽金・掃半・了斎
196-17 先生を囲む珈琲年忘 竹軒 5 蒼穹・中ちゃん・柚子・睦月・ハードエッジ
196-18 鮟鱇に飽いてトランプ始まりし 中ちゃん 1 ハードエッジ
196-19 川涸るる青春の日々遠ざかる
196-20 待ち合はせ不意を打たれし雪垂(ユキシズリ)
196-21 降誕祭年に一度の子への嘘 こひつじ 1 たんこ
196-22 よそゆきも普段におろす古希の暮 掃半 3 浮動甘納豆・Yumi・こひつじ
196-23 一角の乱れたるまま鴨の陣 睦月 3 中ちゃん・野浮・樂
196-24 紡ぎ来し暮らしに障子なかりけり 1 掃半
196-25 冬銀河記憶をたどる薬指 越冬こあら 3 野浮・Yumi・早香
196-26 チとはぜて小灰崩るる火桶かな 了斎 1 ハードエッジ
196-27 大根のおりこうさんに抜けにけり こひつじ 3 浮動甘納豆・了斎・越冬こあら
196-28 波音のやはらぐ障子明りかな 3 蒼穹・睦月・了斎
196-29 忙しきことのうれしや年の暮
196-30 河沿いにベンチは並び年惜しむ
196-31 冬日射すボンネットには猫二匹 早香 3 たんこ・柚子・樽金
196-32 しばらくは海戦ごっこ柚子の風呂
196-33 古きもの捨てよ捨てれば年の暮 Yumi 2 蒼穹・掃半
196-34 瓶入りの風邪薬持ち堂籠り
196-35 百獣の王にきらきら時雨かな ハードエッジ 1 浮動甘納豆
196-36 捨てたもの確かめる日や竜の玉 柚子 2 竹軒・樽金
196-37 つかの間の雪に隠れる法隆寺
196-38 マフラーを巻き沈黙の二人連れ 越冬こあら 2 中ちゃん・柚子
196-39 初雪や遠き子に書くeメール 柚子 2 こひつじ・越冬こあら
196-40 水涸れる細き流れの大河かな
196-41 向い合い一陽来復の笑顔
196-42 数え日の太鼓のとどろとどろかな 了斎 2 睦月・掃半
196-43 みづの底眠るものあり初氷 蒼穹 3 野浮・柚子・睦月
196-44 砂利噛んで口遊ぶ犬冬ぬくし
196-45 大根焚あれはなんちゅう寺やった 浮動甘納豆 6 たんこ・竹軒・Yumi・了斎・こひつじ・早香
196-46 するめ切るばかり夫の年用意 樽金 7 中ちゃん・浮動甘納豆・野浮・竹軒・樂・こひつじ・早香
196-47 老いの身や寒さにふるえ厠かな
196-48 冬帽子目深く狸寝入りかな 竹軒 4 野浮・樽金・Yumi・こひつじ
196-49 湯けむりに柚子に香りの混ざりけり
196-50 「寒いね」と言い合っている垣根越し 掃半 1 竹軒
196-51 味噌鍋の端に踊りし牡蠣数個

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