[QLD句会録棚]
第 197 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年1月7日
兼 題:「初空」、「水仙」、「珈琲」 ※「珈琲」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
197-01 初日の出珈琲沸かす山男 早香 3 越冬こあら・たんこ・竹軒
197-02 珈琲やきのふ枯野にありしこと ハードエッジ 2 蒼穹・破庭
197-03 自己嫌悪覚ゆることも水仙花 蒼穹 1 掃半
197-04 ほどかれて水仙の香の華やげる 柚子 7 中ちゃん・蒼穹・樂・ハードエッジ・Yumi・早香・こひつじ
197-05 父さんも珈琲タイム初電話
197-06 珈琲の湯気の運ばる冬のカフェ 蒼穹 2 浮動甘納豆・柚子
197-07 年越や缶珈琲を握り締め 越冬こあら 1
197-08 珈琲にほつと息つく三日かな
197-09 初空を裂きし飛行機無音なる 1 蒼穹
197-10 初空や地球あまねく新世紀
197-11 水仙や夫は相槌ばかり打ち こひつじ 2 亮哉・Yumi
197-12 越前海岸水仙かほり波高し
197-13 水仙の花妻の振る浄め塩 越冬こあら 1 浮動甘納豆
197-14 願掛けて初日のくぐる大鳥居
197-15 初空の恋せぬ身にも茜色
197-16 初空やブリキの草鞋奉納す(子の神大黒天)
197-17 水仙が咲く新築のフェンスかな 竹軒 4 中ちゃん・樂・柚子・子々
197-18 叱られてかろき年玉貰ひけり
197-19 出勤時コーヒーすする息白し
197-20 水仙の耐へし証の白さかな
197-21 初空に気球に花火てんこ盛り
197-22 隠れやうもなき白鷺の初深空 4 中ちゃん・野浮・柚子・Yumi
197-23 人生の半分過ぎて初御空 こひつじ 2 たんこ・破庭
197-24 初空に解き放たれし摩天楼 越冬こあら 1 Yumi
197-25 初仕事熱き珈琲飲みほして 柚子 1 こひつじ
197-26 初空や雲の旗手にビルの棘
197-27 初空や去年一年を夢にして
197-28 はぐれしも生くる場はあり黄水仙 Yumi 3 中ちゃん・破庭・掃半
197-29 水仙の香を留めゐる路地明かり 睦月 1 樽金
197-30 川筋に水仙咲かせ独り住み 子々 3 樂・浮動甘納豆・野浮
197-31 去年今年何も変はらぬ新世紀
197-32 珈琲を濃くして仕事始めかな こひつじ 3 野浮・竹軒・子々
197-33 縄跳びをしてる傍ら水仙花 掃半 1 竹軒
197-34 二日はや朝のコ−ヒ−欲りにけり 子々 1 掃半
197-35 初空や国ごとにある一の宮 浮動甘納豆 6 亮哉・樽金・野浮・睦月・早香・破庭
197-36 初御空湯気のごとくに雲は流れ
197-37 珈琲の蘊蓄語るペチカの火 Yumi 1 越冬こあら
197-38 ポケットに缶珈琲入れ火の用心 掃半 1 早香
197-39 首曲げて水仙二三咲く堤
197-40 初空や砂利さくさくと参道へ たんこ 1 越冬こあら
197-41 初空や無心といふはうつくしき 2 蒼穹・こひつじ
197-42 初空や鯨のあとに象の雲 樽金 4 樂・たんこ・子々・破庭
197-43 六百六十年加へて仰ぐ初御空 竹軒 1 亮哉
197-44 初空や富士も筑波も見ゆる町 9 中ちゃん・浮動甘納豆・越冬こあら・樽金・野浮・ハードエッジ・竹軒・睦月・子々
197-45 当然のごとく水仙二列咲く 浮動甘納豆 1 越冬こあら
197-46 珈琲はどうも苦手と雪女 樽金 6 蒼穹・亮哉・柚子・ハードエッジ・Yumi・こひつじ
197-47 翳りゆくもの光るもの初御空 睦月 1 掃半
197-48 水仙や鏡の前のひとり言 樽金 2 早香・こひつじ
197-49 小康を得て初空のもとにあり 子々 5 浮動甘納豆・樽金・柚子・たんこ・睦月
197-50 水仙花つくづく下手な句なりけり ハードエッジ 1 亮哉
197-51 水仙の道は海手に下りかな 亮哉 1 樽金
197-52 初竈などと珈琲豆を挽く 浮動甘納豆 4 ハードエッジ・竹軒・睦月・早香
197-53 水仙のように冷たくなれなくて
197-54 息白く山の珈琲すすりけり 中ちゃん 3 ハードエッジ・睦月・子々
197-55 初空や飛行機雲の遥かな線
197-56 ストーブに濡れし靴寄せ珈琲飲む
197-57 コーヒーで気を引締める四日かな 野浮 2 たんこ・掃半

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