[QLD句会録棚]
第 198 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年1月21日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
198-01 湯気立ちて話の揃ふ茶の間かな 野浮 2 樂・柚子
198-02 眼の赤き鳩忙しげな残り福 竹軒 1 浮動甘納豆
198-03 メール打つ音のふくらむ雪夜かな
198-04 冬鳩の呆け声雌は悩みけり
198-05 名なき池氷の下を泳ぐ鯉
198-06 夜の雪レンズを磨く奈良の人
198-07 抛られてこその名前や雪礫 蒼穹 1 浮動甘納豆
198-08 燗酒をつけて女房小言いふ たんこ 4 早香・こひつじ・竹軒・ハードエッジ
198-09 松取れて結婚式の帰りかな 浮動甘納豆 2 中ちゃん・たんこ
198-10 パンにバタたっぷりつけてペチカかな
198-11 父母のすがた見えたる寒の月 掃半 1 竹軒
198-12 寒波来る肩より始むストレッチ 柚子 5 樂・睦月・野浮・早香・こひつじ
198-13 遠吠に非ず嗚咽ぞ寒の星 野浮 1 掃半
198-14 大中小見本掲げし破魔矢かな 竹軒 1 亮哉
198-15 窓際の席ほのほのと日脚伸ぶ 樽金 2 早香・竹軒
198-16 若冲の鶏鳴きにけり琴始 蒼穹 2 亮哉・浮動甘納豆
198-17 単身の侘びしき朝餉寒椿 たんこ 1 掃半
198-18 炉火燃ゆる家へ帰らふ寒昴 亮哉 1 中ちゃん
198-19 横顔の美しきこと雪の夜 早香 3 蒼穹・竹軒・ハードエッジ
198-20 凍星へ炎吐き出す登り窯 睦月 5 蒼穹・亮哉・中ちゃん・柚子・樽金
198-21 小さき富士見て出勤す寒の朝
198-22 藁帽子被って紅い寒牡丹
198-23 ベストありセーターありの会議かな 浮動甘納豆 6 樂・中ちゃん・睦月・柚子・野浮・こひつじ
198-24 瑞々し落ちて華やぐ寒椿
198-25 青空の深きところへ冬木の芽 柚子 3 早香・樽金・浮動甘納豆
198-26 トンネルを抜け来る雪の列車かな ハードエッジ 1 樽金
198-27 赤飯を配る道の辺冬すみれ 樽金 2 蒼穹・柚子
198-28 着膨れてまだ一花とうそぶけり こひつじ 4 蒼穹・睦月・たんこ・掃半
198-29 冬の日に子供になってしまう人
198-30 呆けたる母着ぶくれて着ぶくれて 樽金 2 こひつじ・ハードエッジ
198-31 部屋ごとに違ふ灯の色春を待つ 柚子 7 亮哉・樂・中ちゃん・睦月・野浮・早香・こひつじ
198-32 破魔矢持つ人の佇む風の中 竹軒 1 ハードエッジ
198-33 大寒や膝の一書にぬくもりぬ
198-34 枯れ折れて雪のセイタカアワダチソウ 亮哉 2 柚子・ハードエッジ
198-35 宣告は生きる証と冬日向 早香 2 蒼穹・掃半
198-36 天よりの使者かも知れず雪女
198-37 露天風呂つい魔がさしと雪女 蒼穹 2 樽金・たんこ
198-38 凍鶴やしづまりの里峡の里 睦月 1 亮哉
198-39 受験子の計画ばかり立ててをり こひつじ 4 樂・野浮・掃半・竹軒
198-40 雪原を大きくうねる灯の列車 ハードエッジ 1 樽金
198-41 思ひ出の昭和となりぬ白障子 2 睦月・たんこ
198-42 もつこりと黄身持上る寒卵
198-43 不倫せし夢の布団を干しにけり こひつじ 3 野浮・たんこ・浮動甘納豆
198-44 雪の降る街に人影なかりけり
198-45 託宣の待ち人来たり雪明り

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