[QLD句会録棚]
第 200 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年2月18日
兼 題:なし ※第200回記念特別句会とし選句開放
No. 俳          句 作  者 選          者
200-01 閉店のシャッターの襞黄砂降る 柚子 3 浮動甘納豆・ハードエッジ・子々
200-02 春泥や飼主に似る犬の顔 亮哉 5 蒼穹・野浮・竹軒・睦月・柚子
200-03 曇り日やほのかに匂ふ梅一輪
200-04 ハレルヤの唄春の雨鉄格子 越冬こあら 2 早香・ざぶたろ
200-05 新幹線朧にけむる富士の峰
200-06 近づけば離れゆく鴨寄れる鴨 子々 7 蒼穹・浮動甘納豆・こひつじ・樽金・柚子・れしいな・コキュ
200-07 春浅し鼻の頭のちょっと先 越冬こあら 1 ざぶたろ
200-08 薄氷をつつく少女に戻りけり こひつじ 2 大歩危・蒼穹
200-09 干支七度めぐり来たりし年男 竹軒 4 浮動甘納豆・こひつじ・れしいな・コキュ
200-10 鶯宿梅盆が狭いと怒ってる
200-11 嫁がせて遠く住むとも桃の花 ハードエッジ 4 中ちゃん・たんこ・こひつじ・亮哉
200-12 淡き春夢見ていたままの別れあり
200-13 寒肥の庭師土産の手打ち蕎麦 竹軒 3 早香・こひつじ・ざぶたろ
200-14 くすりゆび舐める子猫の舌ざらり
200-15 貰ひ受く銀の包みは風花か
200-16 寒禽の春待つ声となりてをり
200-17 菜の花のお浸しタイムサービス品 早香 1 睦月
200-18 胃は痛み肝臓疼く二月かな
200-19 雪割りて悠然と待つ明日の風 蒼穹 2 大歩危・越冬こあら
200-20 肘枕枕に替る春炬燵
200-21 棟上やしばらく梁に霜の降る 浮動甘納豆 1 早香
200-22 里山は孤島めきたり百千鳥 睦月 1 子々
200-23 春いまだクロワッサンの売れ残る 浮動甘納豆 1 越冬こあら
200-24 黒潮の浜より続く菜花かな 中ちゃん 4 大歩危・早香・子々・樽金
200-25 飛ぶかたち誰かに見せて春の鳶 柚子 2 亮哉・ざぶたろ
200-26 むめ咲いて戻る人影秘宝館 亮哉 1 睦月
200-27 上靴の踵踏ん付け卒業す こひつじ 4 野浮・たんこ・樽金・柚子
200-28 夜遊びのいつしか春の雪なりけり ハードエッジ 2 浮動甘納豆・亮哉
200-29 薄氷の池に小石を置いてみる 竹軒 2 子々・コキュ
200-30 角材をどかと投込む大焚火 樽金 3 野浮・睦月・柚子
200-31 浮かれ猫手土産下げて子の彼氏 こひつじ 1 大歩危
200-32 遠山の遠くに見ゆる春浅し 野浮 1 ハードエッジ
200-33 水平線春の市まで真っ直ぐに 柚子 2 早香・ざぶたろ
200-34 春月に覗かれてゐる厨窓 睦月 4 蒼穹・中ちゃん・たんこ・れしいな
200-35 糸遊やひと付き合ひの勘所 蒼穹 3 睦月・越冬こあら・れしいな
200-36 春風に吹かれ大きくなる部分 越冬こあら 1 ハードエッジ
200-37 二匹とも垣より落つる猫の恋 中ちゃん 4 たんこ・ハードエッジ・樽金・れしいな
200-38 背に蕾かくまつてゐる椿かな 睦月 2 中ちゃん・野浮
200-39 明らかに花咲く枝となりにけり ハードエッジ 1 樽金
200-40 寒凪の氷川丸にて小半時 浮動甘納豆 2 中ちゃん・越冬こあら
200-41 深酔ひに水を飲み込む余寒かな 中ちゃん 1 亮哉
200-42 竿納め人の寒釣見てをりぬ 子々 2 竹軒・コキュ
200-43 広告を見較べてゐる春炬燵 野浮 7 大歩危・蒼穹・中ちゃん・竹軒・こひつじ・ハードエッジ・コキュ
200-44 朝東風に鼻孔広げし大駱駝 樽金 7 浮動甘納豆・野浮・竹軒・亮哉・子々・柚子・越冬こあら
200-45 和菓子屋の店先種々の春便り 早香 2 たんこ・竹軒
選句のみ:大歩危・れしいな・れしいな・ざぶたろ

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