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第 201 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年3月4日
兼 題:「啓蟄」(けいちつ)、「田螺」(たにし)、「浜」 ※「浜」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
201-01 浜唄の喉を潤す蜆汁 こひつじ 1 樽金
201-02 啓蟄や鳶職派手な色ズボン 樽金 5 越冬こあら・たんこ・ハードエッジ・野浮・こひつじ
201-03 啓蟄やあらわれるものみな愛し 早香 1 柚子
201-04 浜の名のバス停遠く潮干狩り 睦月 2 野浮・早香
201-05 片町に灯ともす浜や春の風 亮哉 1 睦月
201-06 啓蟄やおけらも浮かれ踊りだし
201-07 古池の水音もなく田螺かな
201-08 啓蟄や色鉛筆の芯丸く 野浮 4 越冬こあら・こひつじ・子々・樽金
201-09 田螺とり昔々の物語 たんこ 1 竹軒
201-10 春光を乗せて波寄す白兎浜
201-11 はや父の十三回忌田螺鳴く こひつじ 6 中ちゃん・越冬こあら・ハードエッジ・野浮・竹軒・子々
201-12 砂浜に鉄路尽きるや桜貝 ハードエッジ 3 中ちゃん・亮哉・子々
201-13 啓蟄の電車に多き隙間かな 亮哉 4 柚子・睦月・越冬こあら・早香
201-14 浜に波寄せて引きけり春の雷 中ちゃん 1 柚子
201-15 啓蟄の土踏み締めて登りけり 竹軒 1 蒼穹
201-16 黒土を跳ね啓蟄の大ショベル 睦月 2 蒼穹・樽金
201-17 陽炎に燃える横浜中華街
201-18 浜の舟猫の寝てゐる日永かな 柚子 3 蒼穹・たんこ・樽金
201-19 陽光の降る浜海へ潮干狩り
201-20 この辺りよき人ばかり田螺鳴く 亮哉 4 たんこ・ハードエッジ・野浮・早香
201-21 交差点田螺の道にありにけり 樽金 3 蒼穹・竹軒・子々
201-22 同期会田螺和より始まりぬ
201-23 啓蟄の順延されしこの日なり
201-24 住みたれば都よ地虫穴を出す
201-25 疎まれてジャンボ田螺と呼ばれけり 睦月 1 柚子
201-26 啓蟄やハートマークで来る手紙
201-27 啓蟄のかさこそと鳴る小箱かな ハードエッジ 4 蒼穹・睦月・越冬こあら・こひつじ
201-28 砂浜に残す足跡うららかな 野浮 2 早香・子々
201-29 いつからか田螺の棲まぬ地となりぬ
201-30 新しき靴買ふ予定地虫出づ 中ちゃん 4 亮哉・竹軒・こひつじ・樽金
201-31 潮干狩り浜に残るは波の音
201-32 小盥の縁這ひ登る田螺かな
201-33 啓蟄と思ひ林を歩くなり 柚子 2 中ちゃん・亮哉
201-34 菜の花や恋路が浜の夕まぐれ 樽金 2 ハードエッジ・竹軒
201-35 幾条の轍をゑがく浜ぬくし 竹軒 3 中ちゃん・たんこ・早香
201-36 千枚の田の一枚の田螺の子 子々 3 柚子・睦月・野浮
201-37 音もなく田螺が群れている辺り 越冬こあら 3 中ちゃん・ハードエッジ・亮哉
201-38 寄り道に寄り道重ね田螺道
201-39 春の浜大き茹で釜湯の滾る
201-40 泥に渦描きて沈める田螺かな
201-41 地虫出づゆっくりゆっくり嬰は育ち 子々 3 睦月・たんこ・こひつじ
201-42 背を丸め田螺煮てゐる媼かな 竹軒 1 亮哉

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