[QLD句会録棚]
第 203 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年4月1日
兼 題:「鳥帰る」、「卒業」、「町」 ※「町」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
203-01 済ませた子済まさぬ子あり卒業す
203-02 駘蕩として俤や鳥帰る
203-03 学籍の卒業学問の始め
203-04 春日傘寺町に寺見つからず 睦月 6 越冬こあら・浮動甘納豆・柚子・亮哉・早香・こひつじ
203-05 卒業の子で一杯の教員室
203-06 亡き母の卒業証書曝しけり 竹軒 1 中ちゃん
203-07 戻りたる山辺の町や遅桜 蒼穹 2 早香・樽金
203-08 鳥帰る大河にのこる小舟かな
203-09 別れ行く今宵この町春の雪 野浮 1 蒼穹
203-10 彼岸晴れ南京町の石の獣 竹軒 3 浮動甘納豆・柚子・睦月
203-11 ひと休みひと休みして卒業す 睦月 2 たんこ・早香
203-12 切り抜きし卒業写真君のこと
203-13 鶯や鷹匠町の塀の中 樽金 2 亮哉・子々
203-14 浮雲の浮くにまかせて鳥帰る
203-15 卒業式母のファッションショウなりき
203-16 海峡の終着駅や鳥帰る 樽金 4 越冬こあら・柚子・亮哉・野浮
203-17 坂道の底に町あり涅槃西風 亮哉 8 蒼穹・中ちゃん・浮動甘納豆・睦月・早香・野浮・樽金・こひつじ
203-18 町という谷戸七つ八つ山笑ふ 子々 1 樽金
203-19 鳥帰る先を眺める家路かな
203-20 あの人もあの人も亡し鳥雲に
203-21 水濁し去り行く者も鳥帰る
203-22 ふるさとを出る日の近し卒業す 柚子 1 子々
203-23 煙突が見守る町の万愚節 越冬こあら 4 蒼穹・中ちゃん・早香・野浮
203-24 柔らかき日差しの中に花の町 早香 2 越冬こあら・たんこ
203-25 鳥帰るパラグライダー浮かぶ空 柚子 1 蒼穹
203-26 草餅や町一番の世話好きで こひつじ 3 中ちゃん・越冬こあら・たんこ
203-27 不景気な日本あとに鳥帰る
203-28 鳥帰る未来といふ名の遠き旅
203-29 花散るやバス停の名に残る町 浮動甘納豆 4 蒼穹・睦月・竹軒・こひつじ
203-30 金ボタン全部取られて卒業子
203-31 風光るイラスト入りの町マップ 柚子 4 子々・竹軒・野浮・樽金
203-32 卒業や妻も教師を辞めると言う 浮動甘納豆 3 中ちゃん・子々・こひつじ
203-33 卒業のあの子がおむつしてたとは こひつじ 2 たんこ・野浮
203-34 鳥帰り虚ろとなりし水面かな
203-35 無口な子無口なままに卒業す 越冬こあら 7 浮動甘納豆・柚子・睦月・亮哉・竹軒・樽金・こひつじ
203-36 制服のアイロン照りや卒業す 樽金 3 睦月・子々・竹軒
203-37 鳥帰る碁盤置かれし八畳間 中ちゃん 4 越冬こあら・浮動甘納豆・柚子・亮哉
203-38 鳥帰る寮生活という暮らし 越冬こあら 1 たんこ
203-39 水仙を一輪活ける町娘
203-40 鳥帰る帽子を少し上げてみる 浮動甘納豆 1 竹軒
203-41 鳥引きし後中年の遊びかな
203-42 卒業の記憶や第二釦見る

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