[QLD句会録棚]
第 204 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年4月15日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
204-01 赤ひとつ黄いろがみつつチューリップ
204-02 囀や片膝立てて野の仏 子々 7 睦月・柚子・越冬こあら・竹軒・こひつじ・野浮・早香
204-03 植ゑどころ考へながら苗木市 蒼穹 4 中ちゃん・子々・野浮・浮動甘納豆
204-04 春燈の露地を集めてなだら坂 亮哉 5 睦月・中ちゃん・子々・たんこ・浮動甘納豆
204-05 夜桜やどんと砕けて波がしら ハードエッジ 1 樽金
204-06 夕食にしばし間のある桜かな 樽金 6 亮哉・柚子・越冬こあら・子々・早香・浮動甘納豆
204-07 白木蓮背中ばかりを追ひかけて
204-08 駆け巡る通信網の花便り 早香 1 ハードエッジ
204-09 うららかに砂浴びをする雀かな 野浮 1 早香
204-10 口開けば口の中にも落花かな 樽金 1 亮哉
204-11 落椿人影過ぎてまた過ぎて
204-12 無理をして背伸びしてゐる黄蒲公英
204-13 鯉の輪に逆桜がゆらゆらと
204-14 山門を袈裟懸けに散る桜かな 睦月 5 中ちゃん・柚子・たんこ・早香・浮動甘納豆
204-15 京にゐて都忘れを売りゐたり 竹軒 2 蒼穹・ハードエッジ
204-16 花冷えや二列に並ぶ蛍光灯 越冬こあら 3 睦月・竹軒・こひつじ
204-17 書きさしの手紙一通亀鳴けり
204-18 蒲公英やチビ・デブ・ブスの三拍子
204-19 葉桜の下に宴張る一家族
204-20 美しき旅のいつまで花筏 子々 2 竹軒・ハードエッジ
204-21 去年枯れしどうだんの花よみがえる
204-22 裏戸口辺り土筆の背比べ 早香 1 たんこ
204-23 花びらの影を持たずに流れけり 子々 2 亮哉・樽金
204-24 悪夢より覚め恋猫の声ばかり 越冬こあら 5 中ちゃん・こひつじ・樽金・野浮・浮動甘納豆
204-25 頬なでる風に匂うや雪柳
204-26 葉脈のまだ柔らかき若葉かな 浮動甘納豆 1 ハードエッジ
204-27 映画果て春愁果ててしまひけり
204-28 蝶舞ふや短編小説のごとく 野浮 2 子々・こひつじ
204-29 せっかちな人とは花見お断り こひつじ 2 睦月・越冬こあら
204-30 海へ出て春の風行くはるかまで 亮哉 1 早香
204-31 不忍の水に触れたる桜かな 竹軒 2 睦月・樽金
204-32 団塊といふ一括り遅桜 睦月 5 亮哉・柚子・越冬こあら・竹軒・ハードエッジ
204-33 行春やまた何度でも逢ひたいな
204-34 丹波路の山吹散らし一ノ谷
204-35 ひと跳びで越えるせせらぎ花菫 柚子 5 蒼穹・中ちゃん・たんこ・樽金・野浮
204-36 ダンボール捨てられてゐる子猫かな 中ちゃん 1 蒼穹
204-37 子も犬も花びらつけて戻りけり 樽金 5 蒼穹・越冬こあら・竹軒・こひつじ・たんこ
204-38 春燈下銘々が盛るライスカレー 越冬こあら 2 蒼穹・柚子
204-39 春愁や母に電話をかけてみる
204-40 藤棚や頭の芯のほぐれけり
204-41 春の土まう起こされてしまひけり
204-42 ゆく春やあたまかゆくて頭かく
204-43 聲の絶え微かなれども飛花の音 蒼穹 1 亮哉
204-44 沈丁花開くを待ちて開ける窓
204-45 遠景はビルの街なる桜かな 竹軒 2 子々・野浮

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