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第 205 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年4月29日
兼 題:「石南花」(しゃくなげ)、「春昼」、「仏」 ※「仏」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
205-01 春昼や駅に鈍行時刻表 竹軒 1 たんこ
205-02 春昼の賞味期限の切れし菓子
205-03 仏蘭西は遠し緑のソーダ水 竹軒 7 亮哉・樽金・子々・蒼穹・こひつじ・ハードエッジ・野浮
205-04 春昼の山菜そばと麦ご飯
205-05 春の昼うつらうつらの子守歌
205-06 春の暮げに恐ろしき仏の目 こひつじ 2 浮動甘納豆・竹軒
205-07 みほとけの薄き衣や蝶の昼 柚子 6 子々・こひつじ・浮動甘納豆・竹軒・ハードエッジ・野浮
205-08 西国や仏を拝む遍路達
205-09 石楠花のつひに咲きけり恋成就
205-10 石楠花のよく見える席案内せり
205-11 石楠花やなめゐる傷の鉄の味
205-12 春昼の水門イーゼル立てしまま
205-13 春惜しむ近江に仏あまた在り 浮動甘納豆 1 たんこ
205-14 春昼や鳩見て犬のまた眠る 中ちゃん 3 亮哉・樽金・柚子
205-15 嫁がれて春昼の猫残さるる 樽金 4 亮哉・睦月・こひつじ・柚子
205-16 春昼の歪んで消ゆる煙草の輪 子々 4 掃半・睦月・ハードエッジ・野浮
205-17 芸能人二人御陀仏四月尽
205-18 本堂の仏動かず春の昼
205-19 念仏を呟く僧に柳絮舞ふ 掃半 2 竹軒・たんこ
205-20 石楠花や罪人のごとフェンスより こひつじ 2 蒼穹・越冬こあら
205-21 春昼やゼリービーンズ口に入れ 野浮 1 柚子
205-22 石楠花や滝壷の風立昇る
205-23 初物は先ず仏壇に柏餅 野浮 3 中ちゃん・こひつじ・早香
205-24 石楠花や峠への道右左 早香 2 睦月・子々
205-25 石楠花や引き了えて眉美しき 子々 2 亮哉・越冬こあら
205-26 春光の沖を巨船や磨崖仏 樽金 3 亮哉・浮動甘納豆・早香
205-27 木漏れ日を浴び石楠花の遊歩道
205-28 石楠花をぬらすは雨か朝霧か
205-29 若楓寺苑に古き仏たち 子々 1 たんこ
205-30 石楠花の奥から響く仕舞かな たんこ 3 掃半・中ちゃん・蒼穹
205-31 ステッキを置く石楠花の四合目 睦月 5 中ちゃん・浮動甘納豆・柚子・野浮・早香
205-32 石南花やチロルハットの忘れあり 中ちゃん 1 蒼穹
205-33 春昼や路傍にうさぎ売られたる 蒼穹 2 浮動甘納豆・野浮
205-34 春昼の海に向つてひらき干す
205-35 脳味噌も蕩けて春の昼下がり
205-36 風薫る早来迎の仏たち
205-37 春昼の指にざらりと無精髭 亮哉 4 睦月・竹軒・越冬こあら・ハードエッジ
205-38 石楠花が近付いて来る雨上がり
205-39 石楠花や声透きとほる山の朝 柚子 2 中ちゃん・子々
205-40 喉仏よく動きをる春の昼 亮哉 2 掃半・早香
205-41 春昼のとぎれては鳴るインタホン
205-42 仏作つて魂入るる春の昼
205-43 春昼や切り上げがたき小休止 睦月 1 早香
205-44 一輪の樒の花の新仏 早香 1 たんこ
205-45 閉じし目に春惜しまれる仏かな 蒼穹 1 子々
205-46 落ちて鳴るカスタネットや春の昼 浮動甘納豆 8 掃半・中ちゃん・睦月・樽金・こひつじ・柚子・越冬こあら・ハードエッジ
205-47 石楠花や出窓に睡る猫の腹 竹軒 2 樽金・越冬こあら
205-48 白蝶を掌に野仏の笑みおはす 睦月 4 掃半・樽金・蒼穹・竹軒

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