[QLD句会録棚]
第 206 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年5月20日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
206-01 朱の鳥居くぐり青葉をくぐりけり 竹軒 5 蒼穹・浮動甘納豆・樽金・早香・野浮
206-02 またひとつ竹の皮脱ぐ雨上がり 樽金 4 蒼穹・竹軒・睦月・柚子
206-03 インターネットの無料講習夕薄暑
206-04 大輪もやがて切られる牡丹かな たんこ 1 こひつじ
206-05 下町の番茶焙る香や若葉寒 掃半 3 蒼穹・早香・越冬こあら
206-06 有難き仰せなれども目高散る 蒼穹 1 掃半
206-07 地下道を上がれば祭囃子かな 浮動甘納豆 2 中ちゃん・亮哉
206-08 夏めくや行方不明の老眼鏡 越冬こあら 2 たんこ・亮哉
206-09 熊野寺や長藤匂ふ八百年
206-10 老鶯や峠を過ぎて道の駅 野浮 1 掃半
206-11 鹿現れて渓流に消ゆ花卯木
206-12 大股で若者駆ける若葉雨 掃半 2 樽金・破庭
206-13 バス降りて花柚子の角三軒目 睦月 3 中ちゃん・亮哉・柚子
206-14 服の値の一桁違ひ薄暑かな こひつじ 3 樽金・早香・破庭
206-15 家の主起きよと燕のジャズセッション 子々 1 掃半
206-16 田おこしの土の匂いの空気かな 早香 1 亮哉
206-17 耕しの対角線に鴉ゐる 竹軒 3 蒼穹・中ちゃん・柚子
206-18 爽やかや畦はすなはち通学路 中ちゃん 2 掃半・越冬こあら
206-19 暑き日や昼寝の女房大鼾
206-20 手を振って旧友の来る夕薄暑 柚子 2 樽金・野浮
206-21 初摘みの若芽の緑色淡し
206-22 描かずとも語られずとも夏の空 越冬こあら 1 亮哉
206-23 筒鳥のいづれ木魂とわきまへず
206-24 ウインドウ越しマネキンの薄暑かな 越冬こあら 2 竹軒・野浮
206-25 初めての父兄参観雲の峯 破庭 5 たんこ・竹軒・子々・越冬こあら・こひつじ
206-26 朴の花碁盤の向う父遠く 蒼穹 1 中ちゃん
206-27 紫陽花や欲張りで何一つ得ず こひつじ 4 掃半・睦月・越冬こあら・野浮
206-28 青嵐そんなお人のいた時代
206-29 国境の錆びし大砲聖五月 掃半 4 睦月・柚子・子々・破庭
206-30 春愁やパソ通にMES見当たらず
206-31 粗相せし子の赤ら顔夏の雨 破庭 1 たんこ
206-32 熊ン蜂ちょっと通してくだしゃんせ 樽金 1 こひつじ
206-33 明神様渡御あらせらる秋葉原
206-34 折鶴の羽の鋭角夏きざす 睦月 5 蒼穹・中ちゃん・越冬こあら・こひつじ・破庭
206-35 ががんぼが枕に隠る鄙の宿 竹軒 3 たんこ・子々・野浮
206-36 風薫る格子の続く町並に 野浮 2 早香・竹軒
206-37 緑陰より博物館を写生せり 浮動甘納豆 1 子々
206-38 人なくて夜も明るき青葉哉 亮哉 1 浮動甘納豆
206-39 出無精が新緑の寺訪うてゐる 中ちゃん 2 浮動甘納豆・睦月
206-40 つひの同士でライバルで冷や奴 睦月 1 早香
206-41 やな奴に平謝りし冷し酒 こひつじ 1 浮動甘納豆
206-42 ほんのりと蓼酢に碧し魚の骨 亮哉 1 柚子
206-43 伝えたき作法ありけり菖蒲太刀
206-44 目まとひに好かれてしまふ水車小屋
206-45 あめんぼの急ぐ小さな水脈つくり 柚子 1 樽金
206-46 著莪咲いて産土神の親しけれ
206-47 万緑や疎覚えなり第九条 破庭 5 浮動甘納豆・たんこ・睦月・子々・こひつじ
206-48 少年の犬呼ぶ声や若葉風 樽金 2 竹軒・破庭

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